年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代以下 | 3,022円 | 3,963円 |
30代 | 5,985円 | 4,511円 |
40代 | 7,419円 | 5,357円 |
50代 | 8,517円 | 5,950円 |
60代 | 7,273円 | 6,741円 |
70代以上 | 8,908円 | 8,171円 |
更新日:2025年5月20日
40代になり、健康診断で指摘される項目の増加や体形・体調の変化をきっかけに以前にも増して健康への意識が高まっている、という方は多いのではないでしょうか。 40代からは男性・女性ともに健康上のリスクが増え、大きな病気を患う可能性も高くなります。しかし、万が一の際も医療保険で備えておけば、医療費を心配することなく治療に専念できるため安心です。 この記事では、40代の方に知っておいてほしい医療保険の基礎知識を解説します。40代に適した医療保険の特徴や選び方、また見直しのタイミングについて具体的に解説します。
40代は仕事や家庭での責任が増すことで、健康状態や生活環境が変化する人も多く、20代や30代の頃よりも医療保険の重要性は増す年代といえます。
生活習慣病や三大疾病(がん・脳血管疾患・心疾患)のリスクも高まる年代のため、万が一の際には医療費を気にせず安心して治療を受けられるよう、医療保険で備えておく必要性は高いといえるでしょう。
40代はまさに健康のターニングポイントといえる年代で、医療保険の重要性が増す年代です。40代になると、健康診断で異常が見つかったことなどをきっかけに、健康への意識が変化する人も出始めます。
実際に、40代は生活習慣病や三大疾病(がん・脳血管疾患・心疾患)のリスクも増える年代です。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、主な生活習慣病や三大疾病で通院している20代から40代の人の数は以下の通りでした。
傷病 | 年齢 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
20~24 | 25~29 | 30~34 | 35~39 | 40~44 | 45~49 | |
糖尿病 | 11 | 15 | 26 | 63 | 109 | 224 |
肥満症 | 1 | 5 | 8 | 12 | 25 | 46 |
脂質異常症(高コレステロール血症等) | 6 | 14 | 28 | 62 | 127 | 273 |
高血圧症 | 2 | 6 | 21 | 79 | 193 | 471 |
脳卒中(脳出血、脳梗塞等) | 1 | 3 | 3 | 6 | 11 | 26 |
狭心症・心筋梗塞 | 2 | 1 | 1 | 5 | 15 | 27 |
痛風 | 1 | 4 | 18 | 31 | 48 | 92 |
悪性新生物(がん) | 1 | 6 | 6 | 14 | 40 | 60 |
(※単位:千人、人口千対)
この表から、高血圧症や肥満症、また糖質異常症など代表的な生活習慣病を理由に40代で通院している人が、20代・30代と比較すると倍増していることがわかります。
また、悪性新生物(がん)についても、40代で通院している人は急増していることがわかります。なお、40代女性は乳がんや子宮頸がんなど、女性特有のがんには特に気を付けたいところです。
このように、若い頃には気にすることの少なかった病気も、40代になると身近な問題として現実味を帯びてくることが多くなります。
40代は働きざかりで、仕事や家庭で重要な役割を負うことも多く、責任も増す年代といえます。よって、健康にはより一層気を配らないといけない年代ではありますが、日々の生活の中で自分を顧みることがなかなか難しい方も多いのではないでしょうか。
もし40代の方が急な病気やけがで入院し、さらに治療が長引けば、特に家計への影響は長期にわたって大きくなる可能性があります。また、家庭がある場合、40代は家族に対する責任も増える時期です。家族のためにも、自分の健康を守りつつもしもの時に備え保障を持っておく重要性は高いといえます。
40代の医療保険選びでは、個人のライフスタイルや健康状態に基づき保障内容を充実させることが重要です。
保険料と保障のバランスを考慮し、特約やオプションを適切に選ぶと同時に、今後起こりうるライフイベントや将来的なニーズに対応できる医療保険を選ぶことがおすすめです。
40代は、自分自身の健康リスクとともに、家庭があれば家族の将来にも備えなければならない重要な時期といえます。
まず、40代は病気のリスクが高まると同時に、実際に通院したり治療を開始したりする人も多くなる年代です。よって、まずは入院や手術に対する保障が十分か確認する必要があります。
また、40代から気を付けたい生活習慣病やがんなどの特定疾病に対する保障が充実しているプランを選ぶと、さらに安心といえるでしょう。
次に、保険料が適正で、今後も支払いが続けられる額であるかチェックすることも重要です。40代は収入が安定している人が多い反面、子どもの教育費や住宅ローンなど大きな出費も多いため、無理なくこれから先も支払えるか必ず確認する必要があります。
保険料を少しでも抑えたいのであれば、健康診断の結果に応じて保険料が変動する、健康優良割引などの割引制度がある医療保険もおすすめです。
なお、医療保険には、年を重ねるごとに保険料も上がっていくという特徴があります。よって、40代など早いうちに医療保険に加入しておけば、長い目で見ると保険料の負担も減らすことができます。
さらに、40代はライフステージの変化が多い年代でもあります。結婚や出産・育児のほかにも離婚などで独身となったり、また早い方であれば親の介護や子どもの独立を経験したり、多様な変化が起こる可能性が高い年代といえます。
このため、40代にはライフスタイルの変化に応じて保障内容を見直すことができる、柔軟性のある医療保険がおすすめです。
特に、特約や選べるオプションが幅広く、保障をカスタマイズできるタイプの医療保険であれば、その時々のニーズに合わせ保障を柔軟に変えることができます。
また、40代は老後の医療費も見据え、保障が一生涯の終身型の医療保険や、老後も保険料が変わらないプランを検討することもおすすめです。40代の医療保険選びには、40代特有のニーズに備えることを意識し、検討してみるとよいでしょう。
医療保険を選ぶ際、保険会社や商品ごとに保障内容を比較することは非常に重要です。
まず、医療保険で確認すべきことは、入院・手術、そして通院に関する保障の範囲と金額です。入院日額や手術給付金が、現在の医療事情や実際の医療費に即した妥当な金額であるかチェックすることが重要です。
また、特約の有無も重要なポイントです。特に40代以降に気を付けたい、がんや生活習慣病に対する特約があるか必ず確認するとよいでしょう。
さらに、保険金の支払いや顧客対応など、保険会社が提供するサービスの質についても考えてみるとよいでしょう。
保険の比較サイトには、保険会社や商品に対する口コミも掲載されていることが多く、契約者の生の声を見ることができます。気になる保険会社や商品について、一度インターネットで調べてみるのもおすすめです。
医療保険を検討する際には、保障期間や更新の可否も忘れずに確認しましょう。
医療保険のうち、保障期間が定められた定期型は保険料は安いものの、保障期間が終われば保障を継続するために契約の更新が必要となります。更新時の年齢によって保険料が上がる可能性があり、更新時の健康状態によっては保険会社から契約更新を断られる可能性もあります。
一方で、医療保険は終身型であれば保障は一生涯続きますが、定期型と比べ保険料が割高になる場合があるため注意しなければなりません。家計や将来の支出を踏まえつつ、保険料がこれから先も無理なく支払い続けられる金額か、という観点から保険を検討することも重要です。
医療保険を検討する際、女性の方であれば40代以降から急増する女性特有の疾病に対する保障についても、必ず確認するとよいでしょう。
注意すべき点として、乳がんをはじめとした女性特有の病気に対する保障は、一般的な医療保険には含まれていないことがあります。よって、女性の場合は従来の医療保険だけではなく、女性特有の病気の保障に特化した女性医療保険もあわせて検討するのがおすすめです。
女性の場合、結婚や出産、育児などライフステージが多様であるため、必要に応じて保障内容を変更できるプランや、保障期間を選べるものがよいでしょう。ちなみに出産については、帝王切開などの異常分娩であれば医療保険で保障されることが一般的です。あらかじめ保障範囲を確認しておくとよいでしょう。
40代は家庭環境や自分の健康状態が変化しやすい時期です。よって、すでに医療保険に加入している場合、40代になったら一度保障内容を見直してみるとよいでしょう。
また、自分の保険の見直しとともに、新しい商品もあわせて検討することで、無駄のない保障の充実した医療保険を選べる可能性は高くなります。
医療保険の見直しが必要なサインには、まず家族構成の変化があります。例えば、40代で家族が増えれば医療費の負担が増す可能性もあるため、保険の見直しを行う必要性は高いといえます。
また、自分の健康状態の変化も保険見直しのサインです。40代になり健康診断で健康上のリスクが判明したり、新たに持病を患ったりする可能性もあるため、それらの治療に備え、必要な保障内容であるか確認し、場合によっては見直しを行うことも重要です。
さらに、保険会社から新しい保険商品やプランが発売された際も、実は保険の見直しタイミングといえます。
新しい商品やプランは最新の医療事情に対応できるよう設計されているため、従来の保険ではカバーされなかった最新の治療などが保障の対象に含まれていることがあります。新しい商品が出たら自分の保険も見直してみるのがおすすめです。
また、医療保険にかかる保険料の負担が家計を圧迫していると感じたら、それも保険見直しのサインといえます。
40代は住宅ローンや教育費など、これから多くなる大きな出費に備え、無駄な固定費は削減しておきたいところです。医療保険の保障内容を見直し、無駄が多いと感じたなら、保険料が手頃な別の商品やプランに乗り換えるのも一つの手です。
医療保険の見直しを行う際には、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、見直しにあたって現在の家庭や生活の状況、また自身の健康状態を改めて整理してみることが大切です。現状を整理することで、自分や家族の見えないリスクに気が付く可能性も高くなるため、おすすめの方法です。
次に、医療保険の保険料と保障内容のバランスについて見直しを行うことも重要です。
例えば保険料が高く保障内容が不十分な保険では、費用対効果が悪いといえます。逆に、保障内容が過剰である場合には、無駄な保険料を支払うことにもつながります。このような場合、保障内容や契約に付帯している特約を見直すことで、保険料の削減につながることもあります。
いずれにせよ、40代の時点における、現在の収入状況や将来の支出を考慮し、適切なバランスを見つけることが重要です。
最後に、見直しの際には、複数の保険商品を比較することを忘れないようにしましょう。
現在多くの保険会社から医療保険が販売されています。保障内容や保険料はそれぞれ異なるため、保険比較サイトなどを活用し、じっくり検討することでより40代特有のニーズにあった保険を選ぶことができます。もし自分に合った保険がわからない場合は、ファイナンシャルプランナーをはじめとした保険のプロの助けを借りるのもよいでしょう。
40代は健康状態が変わりやすい年代であり、家庭や職場におけるキャリアの状況も大きく変わる時期です。このため、病気やけがに備え医療保険で備えておく必要性は非常に高く、40代のうちに医療保険について一度考えておくのがおすすめです。
なお、40代で医療保険を検討する際には、保障内容や保険料をしっかり比較するのが重要です。特に女性は、女性特有の病気に手厚い医療保険も積極的に検討しましょう。また、40代ですでに医療保険に加入している場合も、定期的に保障内容を見直し、必要に応じてプランを変更することも検討しましょう。
医療保険を選んだり、見直したりする際に迷ったら保険のプロからアドバイスを受けられるサービスを積極的に活用しましょう。保険選びや保険の見直しでお悩みの方は、ぜひコのほけん!の無料保険相談サービスもご利用ください。
こちらの動画でも医療保険についてわかりやすく解説をしています。「選び方のポイント」「日額タイプと一時金タイプの入院給付金の違い」「医療保険の特約」「保険期間や払込方法」などについてもファイナンシャルプランナーが解説しているので、ぜひこちらもご参考にしてみてください。
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