| 年代 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 20代以下 | 3,859円 | 4,066円 |
| 30代 | 4,749円 | 4,502円 |
| 40代 | 6,210円 | 5,908円 |
| 50代 | 8,300円 | 6,184円 |
| 60代 | 7,483円 | 6,617円 |
| 70代以上 | 8,359円 | 7,689円 |
更新日:2026年6月23日
病気やケガで入院をしたり手術を受けたりすると、医療費や休業中の生活費など、さまざまな経済的リスクを抱えることになります。 医療保険はそういったリスクに備える方法のひとつですが、そもそもどのようなものなのでしょうか。 後悔しない医療保険選びのためには、その仕組みや特徴についてきちんと理解しておくことが大切です。 この記事では、医療保険の保障内容や選び方のポイントなどについて、わかりやすく解説します。
医療保険は、以下の2種類に分けられます。
民間の医療保険は、公的医療保険の対象外となる自己負担部分をカバーできます。
そのため医療保険を選ぶ際は、公的医療保険と民間の医療保険の保障内容や違いについて、きちんと把握するとよいでしょう。
公的医療保険は、我が国の社会保障制度のひとつです。
医療機関を受診する際、マイナ保険証(マイナンバーカードの健康保険証利用)や資格確認書で保険資格を確認することで、診療費や薬代などの自己負担額を1~3割に抑えられます。
日本は国民全員が公的医療保険に加入する、「国民皆保険制度」を採用しています。
ただし、健康保険は、以下のように職業や年齢によって保険者がいくつかの種類に分けられます。
保険料も加入者の年齢や所得、公的医療保険の種類によって異なります。
加入者 | 健康保険の種類 |
|---|---|
会社員 |
|
公務員 | 共済組合 |
自営業者など |
|
75歳以上の人 | 後期高齢者医療制度 |
健康保険の高額療養費制度とは、1カ月あたりの医療費の自己負担額を一定限度額内に抑えられる制度です。
医療費の家計負担が重くならないようにするための制度と言えます。
※70歳未満、年収約370万円~約770万円の場合で計算した例(80,100円+(総医療費-267,000円)×1%で計算)
ただし、この制度の対象となるのは健康保険適用の診療のみとなり、以下の費用は対象外となります。
高額療養費制度の対象外となる費用
なお、高額療養費制度の自己負担限度額は、2026年8月から段階的に引き上げられることが決まっています。
例えば、上記の年収約370万円~約770万円の方の場合、月の自己負担限度額は、現行の「80,100円+(総医療費-267,000円)×1%」から、「85,800円+(総医療費-267,000円)×1%」へ約7%引き上げられます。
さらに2027年8月からは所得区分が細分化され、所得に応じた追加の引き上げが行われます。
そのため、自己負担額は今後増えていく見通しであり、この点は民間の医療保険の必要性を考えるうえで重要なポイントと言えるでしょう。
民間の医療保険は、生命保険会社から販売されています。
主な保障内容は「入院給付金」と「手術給付金」の2つで、入院給付金は入院日数に応じて給付され、手術給付金は所定の手術を受けた場合に給付されます。
また、民間の医療保険には、以下のような特約を付加することも可能です。
民間の医療保険に付加できる特約
民間の医療保険には、公的医療保険とは異なる特徴がいくつかあります。
ポイントや注意点は以下のとおりです。
民間の医療保険の保障対象となるのは、生命保険会社所定の手術に限られます。
例えば、抜歯や創傷処理といった手術は公的医療保険の保障対象ですが、民間の医療保険では保障対象外となる場合があります。
民間の医療保険は、被保険者に対する保険金支払いリスクをもとに保険料を算定するため、年齢に比例して保険料が高くなる傾向にあります。
また、被保険者の健康状態を生命保険会社が「契約の引受は可能だが、保険金支払いリスクが高い」と判断し、保険料を割増するケースもあります。
健康保険は、国民全員に加入が義務付けられているため、過去の病歴や持病に関係なく加入することができます。
これに対して、民間の医療保険は申込後に生命保険会社による審査が行われ、被保険者の健康状態によっては加入を断られる可能性があります。
近年は、持病がある方でも加入しやすい「引受基準緩和型医療保険」も販売されていますが、一般的な医療保険に比べると保険料は割高です。
充実した健康保険制度がある日本において、民間の医療保険の必要性に疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
生命保険文化センターの「2025(令和7)年度生活保障に関する調査」によると、医療保険(疾病入院給付金が支払われる生命保険)への加入率は、65.6%でした。
一方、同機関が行った「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」では、医療保険・医療特約の加入率は95.1%とされています。
このように、加入率に開きはあるものの、医療保険に加入している方は多いことがわかります。
なお、公的医療保険により医療費の自己負担額は1~3割となるものの、決してゼロにはなりません。
また、先進医療による高額な医療費や、高額療養費制度の対象外となる入院中の食費および差額ベッド代は自己負担となります。
このように、健康保険だけではカバーしきれない出費に医療保険で備えることができます。

なお「コのほけん!」で独自に実施した「保険加入に関するアンケート調査」では、回答者350名のうち、医療保険に加入している割合は約2割でした。

上記を踏まえ、民間の医療保険の必要性が高い方について考えてみましょう。
民間の医療保険への加入がおすすめ、または検討するとよい方は以下のとおりです。
入院などまとまった額の医療費の支払いにあたっては、貯蓄を取り崩す必要があります。
そのため、貯蓄が少ない、あるいはなかなかできない方は医療保険の必要性が高いと言えます。
高額療養費制度を適用したとしても医療費がゼロになるわけではなく、先進医療など高額療養費が適用されない医療費が発生する可能性もあります。
それらの費用に備えておきたい方は、医療保険に加入することをおすすめします。
また、2026年8月からは高額療養費制度の自己負担限度額が段階的に引き上げられるため、制度適用後の自己負担額もこれまでより増加します。
「高額療養費制度があるから大丈夫」と考えている方も、限度額引き上げ後の自己負担額を踏まえて、民間の医療保険の必要性を改めて検討してみるとよいでしょう。
一方で、民間の医療保険の必要性が低いのは、医療費や収入減少を貯蓄でカバーできる方です。
どのような治療を受けるかにもよりますが、一般的に医療費よりも収入減少のほうが家計への影響は大きいと思われます。
病気やケガにより休職し、給料を受け取れない場合、会社員は健康保険から「傷病手当金」が支給されます。
傷病手当金の支給期間は、支給開始日から通算して1年6カ月です。
また、傷病手当金は給料のおよそ3分の2の金額が支給されるため、不足分(給料のおよそ3分の1相当)を貯蓄から支出しても家計に影響がなければ、医療保険に加入する必要性は低いと言えるでしょう。
ただし、2026年8月以降は高額療養費制度の自己負担限度額が引き上げられるため、入院・手術時にかかる医療費の自己負担額は従来より増加する可能性があります。
「貯蓄でカバーできるかどうか」を判断する際には、見直し後の限度額をもとに必要な金額を見積もっておくことをおすすめします。
民間の医療保険には、選び方のポイントが4つあります。
民間の医療保険の選び方のポイント
これまでの医療保険では、「災害・疾病入院給付金+手術給付金」が一般的な主契約でした。
しかし、最近は入院の日数にかかわらず入院一時金が支払われる「一時金タイプ」の商品もあります。
なお、入院給付金を「日額タイプ」にする場合、一日あたりの入院給付金額を決めましょう。
そのうえで、手術給付金は入院給付金の日額に所定の倍数をかけた金額を支払うタイプか、日帰り手術5万円・入院手術10万円など金額固定のタイプのどちらにするか選びましょう。
また、医療保険には、主契約ではカバーしきれない部分の保障を手厚くする特約を付加することができます。
それらについて、一部を紹介します。
高額な治療費をカバーする特約
入院後の通院を保障する特約
がんや三大疾病の保障が手厚い特約
保険料の支払いが免除となる特約
民間の医療保険は、公的医療保険ではカバーしきれない自己負担部分に備えるための保険です。
入院給付金や手術給付金を主契約として、先進医療特約やがん一時金特約などを組み合わせることで、自分に合った保障を設計できます。
2026年8月からは高額療養費制度の自己負担限度額が段階的に引き上げられるため、公的制度だけでまかなえる範囲は今後狭くなっていく見通しです。
保険料や保障内容を比較しながら、ご自身のライフステージや貯蓄状況に合った医療保険を選びましょう。
こちらの動画でも医療保険についてわかりやすく解説をしています。「医療保険は本当に必要か」「医療保険の見直し方」についてさらに深く知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
医療保険をテーマにしたコラムの一覧です。『医療保険とは?』『医療保険と公的医療保険の違いは?』『医療保険は必要?』などから基礎知識の解説など、役立つトピックスを掲載しています。

























民間の医療保険は病気やケガ全般の入院・手術を保障するのに対し、がん保険はがんに特化した保険です。主な違いは、診断一時金の有無、入院・通院の給付内容、そして免責期間(がん保険では加入から90日間など)の有無にあります。がんへの保障を手厚くしたい場合は、医療保険にがん特約を追加するか、がん保険との組み合わせを検討してみるとよいでしょう。
医療費・差額ベッド代・休業中の生活費などを自己資金でまかなえる方は、医療保険の優先度は低いといえます。ただし、先進医療は数十万〜数百万円の技術料が全額自己負担となるケースもあります。「高額療養費制度の対象外となる費用を貯蓄でカバーできるか」を基準に、必要性を判断されるとよいでしょう。
終身医療保険は保障が一生涯続き、保険料も加入時から変わりません。定期医療保険は保険料が比較的安い反面、更新のたびに保険料が上がる傾向があります。病気リスクが高まる老後も安心して備えたい場合は終身タイプが多く選ばれています。コのほけん!の申込データでも、終身タイプを選ぶ方が大多数です。
一般的にはまず日額5,000円を目安に検討するとよいといわれています。差額ベッド代や食事代・日用品費などの自己負担も考慮すると、日額10,000円あると安心という方も多いです。月々の保険料との兼ね合いを見ながら、ご自身のライフスタイルに合った金額を選びましょう。
先進医療特約は、厚生労働省が認定した高度な医療技術(陽子線治療など)を受けた際の技術料を保障する特約です。先進医療の技術料は全額自己負担で、数十万〜300万円以上になることもあります。特約の保険料は月100〜200円程度ですが、大きな保障を受けられる可能性があるため加入を検討する方が多い特約のひとつです。
若くて健康なうちに加入するほど、保険料を低く抑えられる傾向にあります。年齢が上がるにつれて保険料は高くなるほか、健康状態によっては加入できない場合もあります。コのほけん!の申込データでは、30〜40代をきっかけに検討される方が多く、結婚・妊娠・健康診断での指摘などのタイミングが多いようです。
高額療養費制度は健康保険適用の診療に限られ、差額ベッド代・食費・先進医療の技術料などは対象外です。また、入院中の収入減少には対応していません。こうした「制度の対象外となる費用」や「働けない間の生活費」への備えとして、医療保険を活用する方が多いといえます。
保険会社や商品によって異なりますが、多くの場合、特約は加入時にしか付加できないことが一般的です。後から特約を追加したい場合は、健康状態の告知が改めて必要になるケースや、追加自体が認められないケースもあります。加入時に将来の保障ニーズをある程度見越して、特約の付加を検討しておくとよいでしょう。
医療技術の進歩により、近年は入院日数が短縮化しています。日額タイプの場合、日帰り手術のような短期入院では受け取れる給付金が少なくなることがあります。そのため、入院日数に関わらず一定額が受け取れる「入院一時金特約」を組み合わせておくと、短期入院にも手厚く備えられます。
妊娠中でも加入できる医療保険はありますが、妊娠に関連した入院や手術が保障対象外になったり、保険料が割増になる場合があります。帝王切開や切迫早産などの異常分娩にも備えたい場合は、妊娠前・妊活中に加入しておくことをおすすめします。詳しくは専門家にご相談ください。
民間の医療保険の保険料は、生命保険料控除(介護医療保険料控除)の対象となり、所得税・住民税の控除を受けることができます。年末調整や確定申告の際に、保険会社から送付される控除証明書を使って申告しましょう。
共済は生協や農協などの組合員向け互助制度で、保険料(掛金)が比較的安い一方、保障内容がシンプルな傾向があります。民間の医療保険は保障の自由度が高く、特約で細かくカスタマイズできる場合があります。どちらが適しているかはライフスタイルや必要な保障によって異なりますので、内容を比較して選ぶとよいでしょう。
日帰り入院とは、入院した日と退院した日が同じ日付の入院のことをいいます。近年は日帰り入院に1日目から対応した医療保険が増えています。ただし古いタイプの保険では保障対象外の場合もあります。加入している保険が日帰り入院に対応しているか、保険証券で確認しておきましょう。
結婚・出産・転職・子どもの独立など、ライフステージが変わるタイミングが見直しの好機です。家族構成や収入が変わると必要な保障も変化します。また、定期型医療保険の更新時期も見直しのチャンスです。なお、健康状態によっては新たに加入できない場合もあるため、健康なうちに内容を確認しておくとよいでしょう。
解約前に新しい保険の契約が確定し、保障が開始されてから解約することが大切です。先に解約してしまうと、審査に通らなかった場合に無保険状態になるリスクがあります。また、再加入時は年齢が上がっているため保険料が高くなることがほとんどです。乗り換えの際は専門家に相談することをおすすめします。
会社員には病気・ケガで働けない場合に給与の約3分の2を受け取れる「傷病手当金」がありますが、自営業者が加入する国民健康保険には傷病手当金がないことが一般的です。そのため自営業者は収入が途絶えるリスクが高く、医療保険や就業不能保険への備えの必要性は相対的に高いといえます。