がん保険

がんになっても入れる保険はある?実際のがんの医療費や保険加入時の注意点とは?

2022年11月10日

日本人の2人に1人ががんにかかると言われている時代で、がん保険の重要性が高まっています。もしがんになってしまったら、保険に入れない可能性も考えなくてはいけません。実際、がんになってしまった人が保険加入を断られてしまうケースが多く見られます。

ただし、すべてのがん経験者が保険加入を断られてしまうわけではありません。本記事では、実際のがんの医療費や、どんな時にどんな保険に加入できるのかなどについてご紹介いたします。

本記事のポイント

  • がんになった場合、公的医療保険・公的年金保険から給付があるので、ある程度の保障が受けられる
  • がんになったあとは生命保険等への加入は制限される
  • がんになっても保険会社の所定の条件を満たす場合には加入できる生命保険等がある
  • 本当に必要な保障かどうか、保障内容と保険料のバランス、ありのままの告知をすることが大事
  • がんになっても加入できる保険は、免責期間(待機期間)や保険金額や給付金額などの制限がある

日本のがん患者数

2019年に新たに診断されたがんは999,075例、2020年にがんで死亡した人は378,385人(男性220,989人、女性157,396人)となっています。

男性 女性
1位 前立腺 乳房
2位 大腸 大腸
3位
4位
5位 肝臓 子宮

上記は、2019年の男女別、がん部位別罹患数の1位から5位までです。それぞれの性別特有の部位のがん罹患数が多いことがわかります。

性別に関わらず多いものは、大腸、胃、肺となっています。

がんになった場合、医療費はどれくらいかかる?

上記のがんについて医療費を見ていきましょう。がんになった場合の医療費は下記の通りです。医療費総額は自己負担額を含んだ金額になります。

入院した場合の実際の医療費は、入院+食事・生活療養 です。入院外は外来等の入院ではない場合の医療費です。

大腸がんの医療費

結腸の悪性新生物<腫瘍>

項目 医療費総額 3割自己負担額
入院 654,049円 196,214円
食事・生活療養 167,940円 50,381円
入院外 44,364円 13,309円

直腸S状結腸移行部及び直腸の悪性新生物<腫瘍>

項目 医療費総額 3割自己負担額
入院 753,744円 226,123円
食事・生活療養 186,445円 55,933円
入院外 61,290円 18,387円

胃がん(胃の悪性新生物<腫瘍>)の医療費

項目 医療費総額 3割自己負担額
入院 650,554円 195,166円
食事・生活療養 177,634円 53,290円
入院外 40,186円 12,055円

肺がん(気管,気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍>)の医療費

項目 医療費総額 3割自己負担額
入院 701,623円 210,486円
食事・生活療養 203,983円 61,194円
入院外 106,745円 32,023円

乳がん(乳房の悪性新生物<腫瘍>)の医療費

項目 医療費総額 3割自己負担額
入院 586,019円 175,806円
食事・生活療養 150,205円 45,061円
入院外 57,632円 17,289円

関連記事:がん保険|乳がんとその医療費の目安、女性のがん保険の選び方について解説

子宮がんの医療費

項目 医療費総額 3割自己負担額
入院 641,088円 192,326円
食事・生活療養 158,047円 47,414円
入院外 30,399円 9,119円

前立腺がんの医療費

手術名 医療費総額 3割自己負担額
前立腺悪性腫瘍手術(開腹) 約120万円 約36万円
ロボット支援前立腺全摘除術(ダヴィンチ) 約160万円 約48万円
IMRT(強度変調放射線治療) 約150万円 約45万円
SBRT(体幹部定位放射線治療) 約65万円 約20万円

関連記事:前立腺がんとは?前立腺がんの治療法やがん保険での医療費の準備の仕方について徹底解説!

高額療養費制度について

それぞれのがんにかかる医療費について説明しました。

公的医療保険制度があるので、医療費総額を全額自己負担するわけではありません。しかし、3割自己負担額とは言っても、がんの種類によっては非常に高額な医療費となってしまいます。

また、がんは再発・転移をする病気でもあるため、必ずしも完治できるとは限りません。その辺りも、がん患者の方々の経済的負担が重くなる一因となっています。

そういった場合に備えて、収入に応じて、払い過ぎた医療費を払い戻す「高額療養費制度」と10万円以上の医療費がかかった場合に「確定申告 」を行うことで還付される「医療費控除」という制度が用意されています。

関連記事:高額療養費のしくみについて|公的医療保険

がんになっても入れる保険はある?

がんになったことがある人ほど、治療費や生活費などに備えたいという思いから保険に入りたいと思うのではないでしょうか。しかし一般的には、一度がんになってしまうと保険に入れなくなってしまいます。

ただし、商品によってはがん経験者でも保険に入ることができます。

たとえば、生命保険(死亡保障)やがん保険、就業不能保険などの一部がそうです。

  • 完治してからかなりの時間が経っている場合
  • 再発の可能性が低いと保険会社が判断したとき

上記のような場合、がん経験者でも保険に入ることができるケースがあります。

がんになってしまうと、長期間にわたる治療費の負担や、仕事量の減少や退職による収入減により、生活が苦しくなるリスクにさらされてしまいます。

そんな経済的な不安を少しでも減らしてくれる保険があるのは、非常に心強いのではないでしょうか。

がん経験者でも入れる保険

がんでも入れる保険には、引受基準緩和型保険、無選択型保険があり、その他に保険会社によってはがん経験者のための保険などがあります。

引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険とは、持病がある人でも入りやすい保険です。

通常の保険と比べて保険会社の引き受け査定が緩いので、持病があっても入りやすいのがメリットです。ただし入りやすいかわりに、契約から1年間は保障が半分になるなど保障内容が抑えられていたり、保険料が通常の保険と比べて割高であるというデメリットもあります。

無選択型保険

無選択型保険とは、医師の診査が不要で文字通り「誰でも入れる保険」です。

がん経験者でも誰でも入れるというメリットがある代わりに、保険料が割高だったり保障が低く抑えられているので、希望する保障が得られにくいというデメリットがあります。

がん経験者であれば、終身タイプの無選択型を選ぶと安心です。

がん経験者のための保険

がん経験者が入れるがん保険として、アフラックが販売している「生きるためのがん保険 寄りそうDays」という商品があります。「がん(悪性新生物)」を経験したことがある人が対象となり、告知では6つ(基本の3つ+追加の3つ)の質問項目があり、その回答がすべて"いいえ"の場合のみ申し込みが可能です。

がんの再発や転移への備えをしたい方におすすめです。

詳細な内容については、アフラック 生きるためのがん保険 寄りそうDays  をご確認ください。

関連記事:小児がん経験者はがん保険に加入可能?公的制度や入れる保険などを解説

がん治療中でも入れる保険

富士短期少額保険会社取扱いの「がんになっても入れるほけん」が、がんを治療中経過観察中がんの治療を経験した人だけが申込み可能な死亡保険です。被保険者の万が一の場合に、契約時に定めた死亡保険金「50万円」もしくは「100万円」を受け取ることができます。

すべてのがん患者が加入できるわけではなく、保険会社所定のがんの場合のみ加入ができます。少額短期保険であるため、保険金は通常の生命保険商品と比べて少額で、保険期間(保証期間)は1年となっています。

免責期間が設定されており、契約した初年度の保障開始日(責任開始日)からその日を含めて90日以内に病気で死亡した場合は保険金を受け取ることができません。

詳細な内容については、保険会社の公式HPをご確認下さい。

関連記事:持病があっても入れる保険のメリットやデメリットや保険に入れない病気などを解説

がんになった人が保険加入する時の注意点

がんになった人が保険加入する時の注意点は3つです。

  • 本当に必要な保障かどうか
  • 保険料と保障内容のバランス
  • ありのままを告知すること

まず、本当にその保障が必要かどうかを考える必要があります。不安だから保険に入るということ自体は悪いことではありませんが、すでに入っている保険で保障が十分である可能性があります。一度、ご自身の保険契約の保障内容を見直してみるのもいいかもしれません。

引受基準緩和型保険や無選択型保険は、通常の保険と比べて、保険料が割高になっています。そのため、保障内容と保険料が見合うものかどうかを検討しましょう。

最後に、告知が必要な場合は、ありのままを告知するようにしましょう。たとえば、がんになったことを隠して告知せずに保険に加入できたとしても、保険金・給付金請求の手続きで、告知義務違反が判明する可能性があります。そのため、告知が必要なものについては誠実に答えるようにしましょう。

まとめ

一度がんになってしまうと、今までは保険に入ることができませんでした。しかし今では数多くの商品が販売され、がんになったことがある人でも入れる保険が出てきました。

日本人の2人に1人ががんになる時代で、もしがんになってしまったとしても入れる保険があるということを知っておくと安心です。

引受基準緩和型保険や無選択型保険、がん経験者でも入れる保険などについては各社加入基準や保障内容が異なりますので、詳しく知りたいという方は、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると良いでしょう。

  • この記事を書いた人

コのほけん!編集部

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