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外貨建て保険

外貨建て終身保険とは?仕組みと特徴、為替リスクとは?メリット・デメリットについて解説

外貨建て終身保険とは?仕組みと特徴、為替リスクとは?メリット・デメリットについて解説

マイナス金利やゼロ金利が話題となっており、多くの人々が外貨建ての金融商品を検討しています。

そこで、この記事では「外貨建て終身保険」に注目し、その仕組みやメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

動画でも解説!

外貨建て保険については、コのほけん!の公式YouTubeチャンネル「コのほけん!ラボ」の以下動画でも解説しています。

ぜひあわせてご覧ください!

この記事のポイント

  • 外貨建て保険は、保険料の運用を外貨で行うため、予定利率(運用利回り)が高めであることを特徴とする。
  • 外貨建て保険には為替リスクがあり、保険金は外貨ベースでの保証となるため、日本円で換算した金額は為替レートに左右される。
  • 外貨建て保険はコストやリスクを十分に踏まえ、検討する必要がある保険である。

外貨建て終身保険とはどんな保険?

外貨建て終身保険とはどんな保険?

外貨建て終身保険とは、支払った保険料を外貨ベースで運用する終身保険です。

外貨建て終身保険という名の通り、保険期間(保障期間)は一生涯です。

一般的には、アメリカドル(米ドル)、オースラリアドル(豪ドル)、ユーロなどから選ぶことができます。

なお、終身保険とは、一生涯、死亡保障が続く死亡保険です。

契約が成立してから1年後でも、30年後であっても、被保険者が死亡した場合、所定の死亡保険金が死亡保険金受取人に支払われます。

終身保険は日本円で保険料を支払い、死亡保険金も日本円で支払われるのが一般的です。

一方で、外貨建て終身保険の場合は、日本円を運用通貨に換算もしくは運用通貨となる外貨で保険料を支払い、保険期間(保証期間)中は外貨ベースで運用します

もし被保険者が死亡した場合、死亡保険金を運用通貨の外貨のまま、もしくは運用通貨から両替し日本円で受け取ることになります。

また、途中解約の場合についても、原則は運用通貨の外貨ベースでの解約返戻金となります。

解約返戻金は両替し、日本円で受け取ることも可能ですが、為替相場の変動による為替リスクが存在します。

そのため、日本円ベースでは元本を割る可能性が出てきます。

保険料の払込方法と保険料払込期間について

保険料の払込方法は、一時払や平準払等があります。

銀行窓口販売では一時払が多く、生命保険会社によっては平準払を扱っている商品もあります。

払込方法については、担当者へ確認をするようにしましょう。

一時払い

契約時に保険期間全ての保険料を1回で支払います。

一時払で保険料を支払う場合、最低限度の保険料金額が定められていることがあります。

また、一度で保険料の支払を終えてしまうため、保険料払込期間は特にありません。

平準払い(月払い、半年払い、年払いなど)

保険料払込期間は、契約時の試算によって決定します。

月払(つきばらい)とは?

毎月1回、1ヶ月分の保険料を支払う払込方法のこと。

半年払(はんとしばらい)とは?

半年ごとに6ヶ月分の保険料を支払う払込方法のこと。

年払(ねんばらい)とは?

1年ごとに12ヶ月分の保険料を1回で支払う払込方法のこと。

外貨建て終身保険の特徴とメリットとは?

円建て終身保険が低金利時代にあるため、昨今では外貨建ての終身保険が注目されています。

外貨建て終身保険の特徴

外貨建て終身保険は、保険料の運用を外貨で行うため、米ドルや豪ドルなど、さまざまなタイプがあります

ただし、同じ商品でも選ぶ外貨の種類によって積立利率などの諸条件が異なるため、確認が必要です。

保険料の運用は外貨で行いますが、払い込みや保険金の受け取りは日本円でも可能です。

外貨建て終身保険のメリット

外貨建て終身保険の最大のメリットは、円建て終身保険に比べて予定利率(運用利回り)が高いことです

保険には「予定利率(運用利回り)が高い=保険料が安い」「予定利率(運用利回り)が低い=保険料が高い」という法則があります。

同じ保障をつけた場合、商品によっては円建て終身保険と外貨建て終身保険で保険料に倍近い差が出ることもあります。

また、保険料の払い込みが終わった後、解約返戻金が100%を超えるタイミングも外貨建て終身保険の方が早いようです。

以上の理由から、外貨建て終身保険は為替リスクや諸費用を考慮した上で、円建てと比較検討することが推奨されます。

「外貨建て」と「円建て」のしくみの違い

円から外貨に替える・外貨から円に戻す際は、為替手数料がかかります。

そのほか、運用や管理の費用、契約期間中の解約に対する解約控除など、さまざまなところでコストが発生します。

これらは終身保険だけでなく外貨建ての個人年金保険でも同じことがいえます。

外貨建て保険は円建て保険とは違う面が多々あり、しくみも複雑です。

リスクやコストを理解していないと、あとで「まさか、こんなに契約時の試算から減っているなんて!」という事態になりかねません。

実際、外貨建て保険への加入者が増えるのに従って、トラブルも急増しています。

たしかに運用利回りは魅力ですし、資産を分散させる意味でも外貨を持つことは有効です。

しかし、外貨建て保険は絶対に損をしない保険ではありません。

為替リスクやしくみを十分に踏まえて検討しましょう。

なお、今の日本の低金利状態からみると、外貨で運用を行う外貨建て終身保険は、円建ての終身保険に比べて運用利回りがよくなっています。

ただし、保険金は受け取る時点での為替レートに大きく影響を受けます。

したがって、そのとき円安か円高かによって日本円に替えた金額は変わってくることには十分注意することが必要です。

関連記事:ドル建て保険は円安になるとどうなる?利益を最大化する解約・加入のベストタイミングとは

生命保険の予定利率について

生命保険の予定利率は、契約当初の景気や金利動向によって決まります。

つまり、世の中の経済状況が予定利率に影響を与えるということです。

現在、超低金利の時代にあるため、大手銀行が扱う1年間の定期預金金利はおおむね0.01パーセント程度と極めて低い水準にあります。

一方、終身保険の予定利率は、約1パーセント前後と、定期預金よりも高い水準にあります。

しかしながら、金利が上がっても予定利率は契約時の水準のままで据え置かれるため、長期的な視野で見れば、手放しで喜べるほど高いとはいえません。

また、低金利の時代にある現在では、終身保険の特徴である貯蓄性が発揮しづらいという問題もあります。

さらに、日銀が打ち出したマイナス金利政策の影響により、円建て終身保険の中には販売中止や保険料の大幅な値上げを余儀なくされた商品もあります。

以上のような背景から、生命保険を検討する場合には、経済状況や金利動向についても注意深く観察し、リスクを抑えた上で適切な商品を選ぶことが大切です。

外貨建て終身保険の為替リスクとは?

外貨建て終身保険の為替リスクとは?

外貨建てといっても終身保険であるため、運用の善し悪しに関わらず外貨での死亡保険金の支払いは保障されています。

運用に失敗した場合も、外貨ベースでの死亡保険金は最低保証されていますが、円換算額では元本を下回る可能性があります

このように、外貨建て保険には円建て保険にはない為替リスクがあります

保険金額は外貨ベースで確定していますが、日本円で受け取る際の金額は為替レートの変動に影響を受けます。

そのため、円換算での受取額が、払い込んだ保険料の総額を下回るリスクがあります。

具体的には、為替レートの変動によって保険金の額が変わってしまうことがあります。

たとえば、1ドル=100円のときに5万ドルの外貨建て終身保険に入った場合、保険金の受け取り時には以下の3つのケースが考えられます。

■ 保険金受取時の具体例

為替レートが変わらない場合

  • 1ドル=100円のまま
  • 100円×5万ドル=日本円に換算すると500万円

円安になった場合

  • 1ドル=130円になった場合
  • 130円×5万ドル=日本円に換算すると650万円

円高になった場合

  • 1ドル=80円になった場合
  • 80円×5万ドル=日本円に換算すると400万円

このように、同じ保険金でも為替レートによって、日本円に換算した金額が変わってしまいます。

もし、加入時より円安になっていた場合は、保険料以上の額を受け取ることができます。

一方で、円高になってしまった場合は、元本割れしてしまう可能性があるため注意が必要です。

外貨建て終身保険のメリットとは?

ここでは、外貨建て終身保険のメリットを3点解説します。

予定利率(運用利率)が高い

米ドルは、米国債30年(2020年02月18日 終値)の場合、直近値は2.010 %です。

運用通貨の金利が高いため、高い運用収益が見込めるので、保険料の割引率である予定利率が高くなります。

そのため、日本円で運用する商品よりも安い保険料で外貨ベースで大きめの保障を備えることが可能となっています。

外貨で運用することでリスク分散ができる

資産を日本円だけでなく、複数の外貨で持つことで、為替相場変動リスクに備えることができます。

運用通貨に対し契約時と比べ円安となった場合、日本円での受取金額が増える可能性がある

例えば保険料10,000USドルを支払い、運用利率1.563%で10年間の運用した場合、満期保険金は11,677.6USドルとなります。

契約時の為替相場が1ドル=110円である場合、日本円の保険料金額は1,100,000円です。

満期時に1ドル=113円となっていた場合、満期保険金の円換算額が1,319,568円となります。

外貨建て終身保険のデメリットとは?

ここでは、外貨建て終身保険のデメリットを2点解説します。

為替相場の変動リスクがある

例えば保険料10,000USドルを支払い、運用利率1.563%で10年間の運用した場合、満期保険金は11,677.6USドルとなります。

契約時の為替相場が1ドル=110円である場合、日本円の保険料金額は1,100,000円です。

満期時に1ドル=90円となっていた場合、満期保険金の円換算額が1,050,984円と日本円での保険料金額に対してマイナスになる可能性があります。

手数料などの諸費用がかかる

為替手数料や契約維持手数料、管理手数料など、保険会社によって異なりますが、各種の手数料が発生します。

外貨建て終身保険の死亡保険金や解約返戻金にかかる税金とは?

ここでは、外貨建て終身保険の死亡保険金や解約返戻金の税金について解説します。

外貨建て終身保険の死亡保険金にかかる税金について

外貨建て終身保険の死亡保険金を受け取るためには、保険会社所定の手続きが必要です。

死亡保険金受取人から生命保険会社へ連絡し、保険会社所定の死亡保険金請求書を取り寄せ、死亡診断書等の必要書類を用意し提出することで請求が可能になります。

以下の表は契約形態ごとに死亡保険金にかかる税金の種類です。

保険料を支払う人

被保険者

保険金受取人

税金の種類

本人

本人

配偶者または子

相続税

配偶者

本人

配偶者

所得税

配偶者

本人

贈与税

関連記事:死亡保険金はいくらから税金がかかる?税金がかからない場合もある?損をしない生命保険の契約形態とは?

外貨建て終身保険の解約返戻金にかかる税金について

終身保険は保険料の払込に伴い、解約返戻金が徐々に上がっていく保険契約になります。

そのため、早期に解約をした場合、解約返戻金が払込保険料総額を下回ることが一般的です

解約返戻金は、一時所得の扱いになります(2020年2月時点)。

これは、「解約までに払い込んだ保険料の累計額」<「解約返戻金」の場合に一時所得として所得税がかかることを指します。

基本的な計算式は、下記の通りとなります。

[解約返戻金 - 支払保険料総額 - 50万円(特別控除)] x 1 / 2 = 課税対象額

もし、払った額に対して増えた額が50万円以内なら課税されません。

一方で、増えた額が50万円を上回っても、増えた分の半額分が課税対象となります。

なお、一時所得は、その他の所得との総合課税となり、個人毎に税率等が異なるためご注意ください。

詳細は税理士または税務署に必ずご確認をお願いいたします。

また、外貨建て終身保険では、死亡保険金も解約返戻金のどちらも運用通貨である外貨のまま受け取ることも、日本円に換算して受け取ることも可能です。

ただし、税金については外貨のまま受け取ったとしても、受け取った外貨を円換算して確定申告等を行うことになるためご注意ください。

その場合に使う為替レートは、受け取った受取金の種類とかかる税金の種類によって異なってきます。

受け取ったお金の種類

税金の種類

為替レート

基準日

死亡保険金

相続税・贈与税

最終TTB

支払事由該当日(被保険者の死亡日)

所得税

最終TTM

解約返戻金

源泉分離課税

最終TTB

効力発生日

源泉分離課税ではない

最終TTM

関連記事:終身保険の解約返戻金と保険料との関係、税金までおさえるべきポイントをわかりやすく解説

まとめ

この記事では、外貨建て終身保険について解説してきました。最後に、外貨建て終身保険のメリット・デメリットをおさらいしましょう。

外貨建て終身保険のメリット

  • 予定利率(運用利率)が高い
  • 外貨で運用することでリスク分散ができる
  • 運用通貨に対し契約時と比べ円安となった場合、日本円での受取金額が増える可能性がある

外貨建て終身保険のデメリット

  • 為替相場の変動リスクがある
  • 手数料などの諸費用がかかる

外貨建て終身保険に限らず、外貨建て保険は一般の生命保険と比べて商品性が複雑です。

そのため、専門家のアドバイスなど、情報収集が非常に重要です。

コのほけん!では、外貨建て終身保険に詳しいファイナンシャルプランナーの無料相談サービスも受けられます。ぜひお気軽にご利用ください。