生命保険(死亡保険)

生命保険料控除証明書とは?控除証明書を紛失や出し忘れた場合はどうすればいい?電子データの発行の場合は?

2019年7月2日

確定申告や年末調整の際に、1年間に支払った生命保険料を申告することで収入から保険料分が控除されるので、所得税や住民税の節税になります。サラリーマンなどの給与所得者は、毎月の給与から天引きされている所得税が還付されますし、確定申告をしている個人事業主等であれば、支払う所得税が減額されます。

生命保険料控除の対象になる、生命保険介護保険に加入している方は、忘れずに年末調整や確定申告の際に申告しましょう。申告しなければ、それだけ「損」してしまうことになります。本記事では、生命保険料控除の際に必要な書類である「生命保険料控除証明書」の概要や、紛失した場合の対処法について解説します。

本記事のポイント

  • 生命保険料控除証明書は再発行ができる
  • 紙の保険料証明書の再発行は1週間から10日程度時間がかかる
  • 保険料控除証明書を再発行するなら電子データ(XMLデータ)のほうが早い
  • 電子データは保険会社提供の契約者WEBページからダウンロードする

控除の対象となる生命保険料を申告する際に必要な書類とは

まずは生命保険料控除のために必要な書類を解説します。こちらでは、生命保険料控除を受けるために必要な書類のみを抜粋していますので、地震保険料控除や医療費控除を受ける場合は別途書類が必要になるのでご注意ください。

サラリーマンの場合

サラリーマンが生命保険料の控除を受ける際の年末調整では、以下の書類が必要になります。

必要なモノ

  • 給与所得者の扶養控除等申告書
  • 給与所得者の配偶者控除等申告書
  • 給与所得者の保険料控除申告書
  • 生命保険料控除証明書

この書類のうち、生命保険料控除証明書以外は、会社側が用意するので、個人で準備なくても大丈夫です。生命保険料控除証明書は、年末調整の時期までに書く保険会社から送付されてきますので、無くさないように大切に保管しておきましょう。

個人事業主の方など確定申告が必要な場合

確定申告が必要な方は、下記の書類を用意しましょう。

必要なモノ

  • 確定申告書
  • 生命保険料控除証明書

確定申告の際に必要な書類はそれぞれ用意してください。青色申告者の場合は貸借対照表や決算書なども必要になります。

生命保険料控除証明書が送られてくる時期

生命保険料控除証明書は、年末調整や確定申告の際には必ず必要になります。

ただ、ほとんどの保険会社は、保険契約で年末調整・確定申告に間に合うように証明書を発送しますので、到着を待つだけでオッケーです。

早い保険会社では10月月遅くても12月頭までには送付が完了します。

送られてくる時期の詳細は契約方式や支払い時期に応じて異なりますので、ご自身が加入している保険会社の公式ホームページで確認しておきましょう。

生命保険料控除証明書を紛失した場合の対処法

生命保険料控除証明書をなくしてしまっても、絶望する必要はありません。保険会社に再発行を依頼すれば迅速に発送してもらえます。ここでは、生命保険料控除証明書の再発行方法をご案内します。

再発行に必要なもの→「保険証券番号」

生命保険料控除証明書は、紛失しても保険会社が再発行してくれます。発送時期が10月上旬だった場合、年末調整や確定申告までに証明書を紛失してしまう方が多発するので、再発行専用フォームを設けている生命保険会社がほとんどです。

多くの保険会社は、インターネットで再発行を受け付けていますので、該当契約の証券番号を調べてインターネットで再発行を依頼しましょう。
証券番号がわからない場合は、契約者の住所・氏名・生年月日を把握した上で本人がカスターマーサービスに電話して、再発行を依頼してください。

再発行された生命保険料控除証明書の到着時期

多くの保険会社で、再発行対応期間であれば、再発行依頼が受理されてから到着するまでの期間は1週間から10日程度です。

時間はそれほどかかりませんので、提出期限ギリギリになってもご安心ください。

電子データを利用する

年末調整の電子化が進んでいる企業であれば、保険料控除証明書の電子データ(XMLファイル)をダウンロードして、年末調整の手続きに利用することが可能です。

また、紙の保険料控除証明書が必要な場合も、電子データ(XMLファイル)をダウンロードして、国税庁のHPでQRコード付のPDFに変換し、印刷して利用することが可能です。

生命保険料控除証明書が電子化され、電子データで提出できるようになった

控除証明書等の電子的交付のイメージ

平成31年1月以後、保険会社等が書面で発行していた生命保険料控除証明書を、電子データで発行できるようになりました。

電子データとして発行された生命保険料控除証明書を、申告書に添付し、勤務先や税務署に電子的に提出・送信ができるようになりました。

保険会社等から発行された電子的控除証明書等については、「確定申告書等作成コーナー」(e-Tax)で添付し、オンラインで送信することが可能になり、会社員の方が年末調整においても給与所得者の保険料控除証明書などを給与の支払者に電子的に提出(送信)することができるようになりました。

また、令和2年10月※より、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」から、さまざまな電子的控除証明書等を一括で取得することができ、取得した情報の自動入力が可能となる「マイナポータル連携」が始まりました。(※確定申告等作成コーナーにおいては、令和3年1月より開始)

なお、生命保険料控除証明書が書面が必要な場合には、「QRコード付証明書等作成システム」を利用して、電子的控除証明書等を書面で出力し、提出(提示)する形になります。

今後はより、電子化データの利用がすすんでいくと思われます。

保険料控除証明書の電子発行の仕方は?

2022年の段階では、郵送で紙の生命保険料控除証明書が契約者(保険料負担者)あてに送付されます。

ここでは、保険料控除証明書の電子発行の仕方についてご紹介いたします。

最近は、契約者向けのWEBページを提供する保険会社が増えています。契約者むけのWEBページでは、各契約者ごとに個人の契約内容などを確認、各種手続きなどができるようになっています。

ココに注意

契約者向けのWEBページサービスは、利用するために事前の登録が必要な場合もあるのでご注意ください。

一般的には、契約者向けのWEBページから、郵送をしている生命保険料控除証明書の電子データ(XMLファイル)をダウンロードできるようになっています。

ダウンロードした保険料控除証明書の電子データ(XMLファイル)はe-Taxにて確定申告する時に添付書類として利用することや、電子データを国税庁のサイトで印刷可能な形式(QRコード付のPDFファイル)に変換することで、印刷して確定申告や年末調整に使用することができます。

会社員・公務員の方で年末調整の電子化が進んでいる企業にお勤めの場合、電子データ(XMLファイル)のまま利用する形になりますが、年末調整の電子化が進んでいない企業にお勤めの場合は、QRコード付のPDFファイルに変換して印刷して利用することになります。

確定申告でe-Taxを利用しない場合も同様です。

年末調整・確定申告の期限を過ぎてしまった!どうすれば?

再発行の手続きをしても期限に間に合わない場合はどうしたらよいのでしょうか?生命保険料控除は諦めるしかない?

ご安心ください。ここでは、申告期限を過ぎてしまった場合の対処法を説明します。

年末調整に間に合わなかった場合

サラリーマンの方などで年末調整に間に合わなかった場合は「確定申告」を行いましょう。確定申告の期限は例年3月15日なので、年末調整の期限に間に合わなくても2ヶ月近くの猶予があります。年末調整の期限後に、生命保険料控除証明書がないことに気づいて再発行しても十分に間に合いますね。

確定申告期限に間に合わなかった場合

年末調整、確定申告の両方に間に合わなかった場合でも、5年間は遡って申告することができます。それが「更正の請求」という手続きです。
各税務署に更生の請求書と、生命保険料控除証明書を提出すれば、過去の生命保険料についても申告可能です。過去何年も生命保険料控除を受けていなかった方も、この手続きで所得税の還付を受けることができます。

まとめ

生命保険料控除証明書は、保険料控除を受けるために必須の書類です。毎年10月から12月にかけて生命保険会社から発送されます。ただ、紛失しても保険会社が再発行してくれるのでご安心ください。また、期限を過ぎた場合も、最長5年間は申告が可能なので、ずっと申告を忘れていた方も税務署で手続きを行うことをおすすめします。

  • この記事を書いた人

平林 亮子

ファイナンシャルプランナー。生命保険代理店兼ファイナンシャルプランナー事務所を営む家庭に生まれ、自身も損害保険会社の査定部門に勤務経験を持つ。家計や保険等、金融系記事を中心に執筆多数。「丁寧にわかりやすく」をモットーにドーナツ・マガジンにて執筆中。

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