年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代以下 | 1,269円 | 2,386円 |
30代 | 3,452円 | 3,077円 |
40代 | 4,323円 | 3,676円 |
50代 | 4,775円 | 3,272円 |
60代 | 4,939円 | 3,831円 |
70代以上 | 5,279円 | 3,459円 |
更新日:2025年4月11日
20代で「がん保険はまだ早い」と思っている方は多いのではないでしょうか。実は、若い世代でもがんに対する備えは重要です。がんの発症リスクは年齢に関係なく存在し、20代の若いうちにがん保険に加入しておけば大きな将来の備えとなります。 しかし、がん保険が若く健康な20代において本当に必要か、疑問に感じる方も少なくないでしょう。この記事では、20代でがん保険を考えるべき理由から、選び方やおすすめのプランについて解説します。
20代は一般的には健康であると考えられがちですが、実はがんのリスクは年齢を問わず存在します。
15歳から39歳までの若い世代のがん患者はAYA世代(Adolescent and Young Adult)と呼ばれます。この世代はがんの発症率が他の年齢層と比べて低いとはいえ、ライフステージの変化やそれにともなう健康習慣の影響を特に受けやすい世代といえます。
また、就職や結婚、子育てなど、生活環境が大きく変わることが多い20代は、健康状態だけではなく、経済的な予測も難しい時期といえます。
20代は一般的に健康で活力に溢れる時期と考えられていますが、がんのリスクが全くないわけではありません。20代をはじめとした若い世代における生活習慣の変化や環境要因は、がんのリスクを高める際たるものといえます。例えば、喫煙や過度の飲酒、また家族歴による遺伝的要因などは無視できない要因とされています。
また、国立がん研究センターの調査によると、20歳代(20代)のがん罹患率(人口10万人当たりある病気(がん)と診断された人の数)は31.1人となります。また1年間にがんと診断されるがんの数は20歳代で約4,200例となります。他の年代に比べると低いものの、20代でがんになるリスクは全くないということではありません。
また20歳代(20代)で罹患率の高いがんは以下の通りとなっています。
順位 | がん種 | 全がんに占める割合 |
---|---|---|
1位 | 胚細胞腫瘍・性腺腫瘍 | 16% |
2位 | 甲状腺がん | 12% |
3位 | 白血病 | 11% |
4位 | リンパ腫 | 10% |
5位 | 子宮頸がん | 9% |
1位の胚細胞腫瘍・性腺腫瘍はAYA世代の罹患率が多いのが特徴のがんで、診断される人が少ない希少がんに分類されています。また、5位の子宮頸がんは女性特有のがんで、30代以降は乳がんなどとともに罹患率が急増します。
20代のがん保険の必要性とは、主に経済的な安心を早いうちに手に入れられることにあります。がんの治療には高額な医療費がかかることが一般的であり、治療が長期化することも多々あります。がんは早期発見が難しい場合があり、20代など若いうちに発症すると発見された時点ですでにステージが進行していることも少なくありません。
また、もし公的医療保険制度の対象外となる自由診療のがん治療を選択した際には、治療費の全額を自己負担しなければなりません。またがんの治療には医療費だけでなく、入院や通院をするとかかる食費や日用品費、また交通費などの諸費用もあります。なお、個室への入院を希望した場合は差額ベッド代が発生しますが、差額ベッド代は公的医療保険の対象外となるため、全額自己負担しなければなりません。
このような時にもしがん保険に加入していれば、これらのがんの治療費や諸費用などをまとめてカバーすることができます。また、治療によって仕事を休むことになった場合の収入減少も、がん保険で補うことができます。
また、がん保険にはさまざまな特約やオプションが用意されており、個々のライフスタイルやニーズに合わせたカスタマイズが可能です。これにより、必要な保障を選んで万が一の際に自分に最適なサポートを受けることができます。
このように、がん保険は経済的負担の軽減と精神的な安心の両面から、20代にとって必要性が高い保険といえるでしょう。
20代は収入がまだ安定していない場合が多いため、基本的には保険料が無理なく支払える範囲のものであるか、そして十分な保障を得られるプランかというポイントをおさえがん保険を選ぶとよいですが、信頼できる保険会社かチェックすることも重要です。
長期にわたり安心してがん保険の契約を続けるため、20代でがん保険を選ぶ際のポイントについて解説します。
がん保険を選ぶ際に重要なのが、保険料と保障内容のバランスです。特に20代の方にとって、長期間にわたって支払う保険料は家計に直結するため、慎重に考慮する必要があります。
保険料が安ければ魅力的に見えるかもしれませんが、その分保障内容が薄いと、いざというときに十分なサポートを受けられないリスクがあります。逆に、保障内容が充実しているプランは安心感がありますが、保険料が高くなりがちです。
よって、まず自分がどの程度の保障を必要としているかを考えましょう。例えば、がんの診断一時金や入院給付金、通院給付金など、具体的な保障内容を確認し、自分のライフスタイルや健康状態に合ったものを選ぶことが大切です。また、保険料の支払いが負担にならないよう、月々の支出と照らし合わせて無理のない計画を立てることも重要です。
さらに、保険料と保障内容のバランスを考える際には、将来的なライフイベントも視野に入れましょう。結婚や子育てなど、ライフステージの変化に伴って必要な保障が変わる可能性があります。そうした変化にも対応できるよう、柔軟に見直しができる保険プランを選ぶことよいでしょう。
がん保険において特約やオプションは、基本の保障を補完する役割があります。特約やオプションを付帯することで個々のニーズに合わせ、保障内容をカスタマイズすることもできます。例えば、がんの治療中の収入減少を補償する特約や、全額自己負担となることが多い先進医療にかかる治療費をカバーする特約などもあります。
一方で、付帯する特約の数が増えると保険料が高くなる傾向があるため、必要最低限必要な特約に絞り込むことも大切です。さらに、特約の内容や条件は保険会社によって異なるため、複数の保険会社を比較検討し、信頼性やサービス内容も考慮に入れることも重要です。
保険会社の信頼性を確認することは、がん保険を選ぶ際に非常に重要です。契約者からの評判や口コミをインターネット上のレビューサイトで調べたり、身近にがん保険に加入している人がいれば、その人から評判を聞いてみたりして、保険金請求時の対応や、請求手続きのスムーズさについて確認するとよいでしょう。
また、保険会社が提供するサービスの範囲や質についても確認が必要です。たとえば、オンラインでのサポート体制や、いつでも対応できるカスタマーサービスがあるかどうかをチェックしましょう。
20代はがん保険の加入を検討するうえでプランの選択肢が多い年代ですが、結婚や子育てといったライフイベントに備え必要に応じ保障を充実させることも重要です。
ここでは20代におすすめのがん保険のプランについて解説します。
20代のがん保険で、コストパフォーマンスに優れたプランは特に人気ですが、月々の保険料が手頃であるかに加え、がん診断時の一時金や入院給付金がしっかりとカバーされているプランかしっかり確認するとよいでしょう。がん治療に伴う経済的な負担を軽減するための保障がプランに含まれているかしっかりチェックすることは重要です。
なお、がん保険の中には、保険会社によって若年層向けに特別に設計されたプランもあります。これらのプランは、若い世代のライフスタイルやニーズに合わせて、柔軟な保障内容を提供していることが多いです。
また、長期的に見て契約更新によって保険料が大幅に上昇するようなプランは避けるのがよいでしょう。安心して長く加入し続けられるプランか、検討時にしっかりと確認することが大切です。
特約が充実しているかということも、がん保険を選ぶ際に特に注目すべきポイントの一つです。
特約とは、基本の保障に追加できるオプションのことで、個々のニーズに応じて保険をカスタマイズできる利点があります。
例えば、がんと診断された際に一時金が支払われる診断給付金特約や、通院治療に対応した通院特約、先進医療を受ける際の費用をカバーする先進医療特約などが代表的ながん保険の特約です。これらの特約を選ぶことで、がん治療にかかる多額の費用や治療期間中の生活費をサポートし、経済的な負担を大きく軽減することができます。
ただし、特約を追加することで保険料が上がる可能性もあるため、必要な特約に絞ることが重要です。保険料の負担と保障内容を比較し、自分にとって本当に必要な特約を見極めることで、賢くがん保険を選ぶことができます。
20代をはじめとした若年層向けのがん保険は、保険料や保障内容が若年層のライフスタイルや経済状況にあったものになっているという特徴があります。がん保険にかかる月々の支払い負担を軽減し、長期的に加入しやすいよう保険料が比較的低く抑えられている点が人気を集めています。
また若年層向けプランでは、基本的な治療費の保障に加え、ライフスタイルに応じた特約やオプションを自由に選択できる商品が多くあります。たとえば、通院費用の保障を手厚くするオプションや、先進医療に対応する特約など、自分のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。
さらに、若年層向けをはじめとしたがん保険には健康増進をサポートするサービスが付帯していることがあります。例えば健康診断の結果に応じた保険料の割引など、日常生活での健康維持を促進するようなサービスもあります。
一般的に、20代は健康上のリスクが少ないと考えられがちですが、実際にはがんに関するリスクも存在します。若いからこそがん保険の必要性を考えることは重要といえるでしょう。
若いうちから保険に加入することで、保険料も比較的低く抑えられる傾向があり、長期的にみると経済的なメリットも大きいといえます。
20代は健康状態が良好であることが多いため、がん保険の保険料も比較的安価な世代です。このため、20代のうちにがん保険に加入すれば、安価な保険料で保険に入り続けることができます。
また、がんは予測が難しい病気であるため、早期の備えが重要といえます。20代などの若年層においても、最近では生活習慣や環境要因からがんのリスクが増えています。特に女性は30代から罹患率が急増する乳がんや子宮頸がんなど、女性特有のがんにも備えておきたいところです。
したがって、健康診断などで異常が発見される前にがん保険にはなるべく加入することが望ましいといえます。健康状態が良好なうちにがん保険に加入すれば、プランの選択肢も広がります。
なお医療技術の進化によって、がん治療の選択肢は増えていますが、それに伴い治療費も高額化する傾向があります。こうした背景も考慮すると、20代のうちにがん保険に加入しておくことで、将来的な経済的負担を軽減することも可能です。
ライフステージが変化するたびに、がん保険の内容を見直すことは非常に重要です。20代で加入したがん保険が、そのまま30代、40代でも最適であるとは限りません。
例えば、結婚や子育て、住宅購入などライフステージに応じて必要となる保障の内容や範囲が変わることがあります。20代では手頃な保険料と基本的な保障内容が重視されるかもしれませんが、家族を持つと、より手厚い保障や入院費用のカバーが重要になることもあります。
また、保険自体も日々新しい商品やサービスが登場するため、定期的な見直しが必須です。特に、医療技術の進歩や治療法の変化により、必要とされる保障が変わる可能性もあります。
現在のライフステージに最も適したがん保険を選ぶためには、定期的な見直しを行い、必要に応じて柔軟にプランを変更していくのが望ましいといえます。保険の見直しは複数のプランを比較検討する絶好の機会でもあるため、最新の情報を活用しながら、自分に最適ながん保険を選び続けることが大切です。
がんは年齢に関係なく誰にでも発症する可能性が高い病気です。20代の早いうちからがん保険で備えておけば、いざというときの経済的な負担を軽減することができます。がん保険を選ぶ際には、保険料と保障内容のバランス、特約やオプション、そして保険会社の信頼性をしっかりと確認するとよいでしょう。
がん保険を具体的に検討する際には、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討することが大切です。保険料と保障内容のバランスが良いかどうか、複数の選択肢を比較しながら、もし保険選びで迷ったら保険の専門家やプロに相談し、最適ながん保険を見つける手助けをしてもらうのもおすすめです。
こちらの動画でもがん保険についてわかりやすく解説をしています。「がん保険の選び方のポイント」「診断一時金タイプや治療給付金タイプ」などについてもファイナンシャルプランナーが解説しているので、ぜひこちらもご参考にしてみてください。
がん保険をテーマにした保険のコラムの一覧です。『がん保険とは?』『がん保険の必要性は?』などの話から基礎知識の解説など、保険選びに役立つトピックスを掲載しています。
がん治療の費用相場は、がんになった部位やがんの進行度(症状)・治療の期間・方法によって様々で、低いものだと数十万円〜、高いケースでは数百万円まで幅があります。
一般的ながん保険の基本保障には、入院日数や通院日数に応じて受け取れる「入院給付金」や「通院給付金」、がんの手術を対象とした「手術給付金」があります。加えてがん保険には、がんと診断が出た際にほかの給付金より早く手元に入る「がん診断一時金」があり、これががん保険の特徴とも言えます。
がん診断一時金(診断給付金)は契約時に金額を自由に設定できますが、金額を大きくすると保険料も高くなります。50万円〜300万円の範囲が一般的です。
がん診断一時金(診断給付金)は、入院日数や症状・治療方法などによって必然と受ける金額が決まってしまう他の保障とは異なり、自分で自由に受取金額を選択できます。また、がんになったとき自由に使えるまとまったお金を受け取れる点は、がん診断一時金のメリットと言えます。
民間の医療保険でもがんについて保障されますが、がん保険はがんだけに特化した保険です。がん保険と医療保険の違いは、主に、診断一時金の有無、入院・通院に関する給付金の内容、免責期間の有無があげられます。