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終身保険

終身保険には満期保険金はない?解約返戻金と満期保険金の違いについて徹底解説

終身保険は一生涯の死亡保障が続く死亡保険です。被保険者が死亡または所定の高度障害状態になることで保険金が受け取れる保険であるため、満期がなく、満期保険金を受け取ることができません。満期保険金を受け取ることができるのは養老保険等です。本記事では、混同されがちである満期保険金と解約返戻金の違いについて解説いたします。

本記事のポイント

  • 終身保険には満期がなく、保険期間が終了しても満期保険金は受け取れない
  • 終身保険の保険期間の終了は被保険者が死亡した時で死亡保険金として受け取る
  • 保険期間の途中で解約する場合に解約返戻金がある
  • 解約返戻金は、契約者が保険契約を解約した場合に受け取れるお金で、解約時期や保険料払込期間に応じて額が変わり、税金等もかかる場合がある
  • 満期保険金は、保険期間が終了した際に支払われる保険金で、養老保険など満期を迎えたときに被保険者が生存している場合に受け取れる保険金

終身保険とは?

終身保険(しゅうしんほけん)とは

終身保険とは、一生涯、死亡保障が続く生命保険(死亡保険)です。

被保険者が死亡、もしくは、保険会社所定の高度障害状態になることで保険金を受け取ることができる保険です。

関連記事:終身保険の特徴や仕組みとは?メリット・デメリットも交えて解説

保険の終身の意味は?

終身は、「一生涯」、生きている限りずっと、もしくは、死ぬまで、という意味です。

終身保険の満期はいつ?

終身保険には満期はありません。

しかし、一定の年齢まで保険料を支払うことを定めた有期払いの場合、払込満了日というものは存在します。

終身保険の解約返戻金

終身保険は、保険料を払込続けることで解約返戻金が増えていきます。

そのため、解約する場合は、払い込んだ保険料に応じた解約返戻金を受け取ることになります。

ただし、契約直後、または、契約後短期間で解約した場合、解約返戻金はないか、あってもごくわずかです。

関連記事:終身保険は60歳払込満了と終身払いどちらがおすすめ?払込満了後はどうなる?

 

満期保険金・解約返戻金の違い

ここで、満期保険金と解約返戻金の違いについて簡単に説明します。

満期保険金(まんきほけんきん)とは

満期保険金とは満期を迎えたときに保険会社から支払われるお金のことです。

満期を迎えたときに被保険者が生きている場合に保険会社から支払われます。保険の商品によっては、実際に支払った保険料の合計金額(払込保険料累計額)よりも大きい額が支払われることもあります。

満期保険金があるのは貯蓄性のある保険だけです。生命保険における、満期保険金がある代表的な商品は、養老保険や学資保険(こども保険)などです。

解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは

解約返戻金とは、保険契約を保険期間(保障期間)の途中で解約した場合に契約者に払い戻されるお金のことです。

解約返戻金の金額は、主契約・特約の種類、契約年齢、性別、経過年月数、保険料払込月数などによって異なり、解約のタイミングによっては、支払った保険料の合計額を下回ることがあります。

解約返戻金があるのは貯蓄性のある保険だけです。生命保険における、解約返戻金がある代表的な商品は、終身保険、養老保険などです。

終身保険を途中解約すると解約返戻金が受け取れる

一般的に、終身保険は、途中解約をすると解約返戻金を受け取ることができます。

ただし、契約直後、または、契約後短期間で解約した場合、解約返戻金はないか、あってもごくわずかです。

満期保険金はありません。

満期保険金が受け取れるのは養老保険や学資保険

満期保険金が受け取れるのは、前述したとおり、「養老保険」や「学資保険」です。

養老保険とは、保険期間(保障期間)中に、被保険者が死亡もしくは保険会社所定の高度障害状態になった場合に死亡・高度障害保険金を受け取ることができ、満期を迎えたときに、被保険者が生存している場合には「満期保険金(生存保険金)」を受け取ることができる、「生死混合保険」です。 

学資保険(こども保険)は、保険期間(保障期間)中に、契約者が死亡もしくは保険会社所定の高度障害状態になった場合に以後の保険料の払込は不要となります。保険商品によっては、育英年金も受け取ることができ、満期を迎えたときに、被保険者であるこどもが生存している場合には「満期保険金(生存保険金)」を受け取ることができる保険です。

関連記事:終身保険の解約返戻金でおさえるべきポイントと保険料との関係、税金までわかりやすく解説

関連記事:終身保険・養老保険、掛け捨ての定期保険・収入保障保険の仕組みと違いについてわかりやすく図解

終身保険の保険料はいつまで払う?

終身保険の保険料の払込方法は、3種類あります。払込方法によって、保険料の払い込む期間が異なります。

保険料の払込方法:終身払い

終身払いは保険料払込期間を死亡保障と同様の「終身払い(一生涯)」とする方法です。終身払いは一回あたりに支払う保険料の金額を安くすることが可能で、被保険者が亡くなるまで保険料を払い続けます。

保険料の払込方法:有期払い(短期払い)

有期払いは保険料払込期間を何年間、あるいは何歳までなど期間を定めて設定する払込方法です。一回あたりに支払う保険料の金額は「終身払い」と比べて高くなりますが、保険料払込累計額を低く抑えることが可能です。

 保険料の払込方法:一時払い

一時払いは、契約時に保険料を1回だけ支払う方法です。終身払いや有期払いに比べると保険料は安くなりますが、1回で払込を完了させるため、まとまったお金が必要です。

終身保険への加入は何歳からがいいの?

終身保険の加入は、被保険者の年齢が若ければ若いほど、つまり、加入するタイミングが早ければ早いほど、一回あたりの支払う保険料は安くなります。

なお、一般的な生命保険の話として、死亡保険に加入できる年齢は満15歳以上、満80歳(保険会社、商品によっては満90歳)までと定められている保険会社が多いようです。

まとめ

終身保険には満期がありません。保険期間(保障期間)中に解約する、もしくは、被保険者が死亡または保険会社所定の高度障害になるまで、保障が続きます。

そのため、「終身保険が満期を迎える」と記憶しているのであれば、何かを勘違いしているのかもしれません。

保険料払込期間の満了と勘違いしている場合やそもそも終身保険ではなく養老保険などである可能性があります。

一度保険証券などで契約内容を確認してみるとよいでしょう。不明な場合には、ファイナンシャルプランナーなど専門家への相談もおすすめです。

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