保険料を安く抑えたいなら定期保険！保険料の仕組みや終身保険との違いを解説

定期保険の保険料が安い理由

生命保険とかかわりの深い言葉に、「保険金」と「保険料」があります。

「保険金」は保険会社が支払うお金、「保険料」は契約者が保険会社対して支払うお金のことを指し、「掛け金」ともいいます。

では、なぜ定期保険の掛け金ともいえる保険料は安いのでしょうか。実は、次の2つのポイントが関係しています。

満期保険金や解約返戻金がないから

まず、定期保険には満期保険金や解約返戻金がありません。

一定期間だけ保障する定期保険は、無事に何事もなく保険期間が満了しても、満期による保険金を受け取ることはできません。

また、保険期間中に解約をした場合、解約返戻金はほとんどないか、あってもごくわずかです。このため、定期保険の保険料は安いと言われています。

一方で、貯蓄型の保険である終身保険は、保険期間が一生涯の死亡保障です。

終身保険の場合、被保険者が亡くなれば、必ず保険金が支払われます。また、もし終身保険を途中で解約した場合には、解約返戻金を受け取ることができます。

したがって、終身保険の保険料は定期保険と比較すると高くなる傾向にあります。

関連記事：終身保険の必要性・種類や保険料の相場、加入のメリット・デメリットについて解説

保険料のうち積立部分に充てる割合が少ないから

民間の保険商品の保険料は、純保険料と付加保険料の2つから構成されています。

掛け捨て型保険の定期保険には、この純保険料が非常に低いという特徴がありますが、その理由は以下の通りです。

しがたって、定期保険は、貯蓄性型保険よりも純保険料部分が少なく、保険料を安く抑えることができています。

さらに、保険会社の経営努力しだいでは、付加保険料を抑えより保険料を安価にすることも可能です。

よって、保険会社ごとに同じ定期保険でも、保険料に差が出ることがあります。

関連記事：生命保険料を安くしたい！保障内容を変えずにお得に払う方法

定期保険と終身保険の保険料を比較

では、本当に掛け捨て型保険の定期保険は、貯蓄型保険の終身保険と比較して保険料が安いのでしょうか。

実際に30歳の男性・女性で、保険金額500万円と仮定して比較してみましょう。

なお、各保険会社によって保険料に差があるため、下記のシミュレーション通りにならない可能性があることをご了承ください。

【30歳・男性】定期保険と終身保険の保険料を比較

下記は、30歳男性の定期保険と終身保険の保険料を比較した表です。

このように、定期保険と終身保険では保険期間が異なることも大きなポイントです。

なお、定期保険の場合、保険期間を80歳までとしても、終身保険と比較した際には保険料を1/5近くに抑えることができるのがわかります。

【30歳・女性】定期保険と終身保険の保険料を比較

下記は、30歳女性の定期保険と終身保険の保険料を比較した表です。

 男女の平均余命を見ると、男性よりも女性の方が長生きすることがわかります。そのため、男性よりも女性は死亡リスクが低いとされ、保険料も安く抑えることができます。

女性の場合、定期保険と終身保険を比較すると、定期保険のほうが保険料を1/8近くに抑えることが可能です。

保障を効率的に確保するために、定期保険を上手に活用することも選択肢のひとつに考えるのがおすっすめです。

関連記事：30代に必要なおすすめの保険の選び方・入り方【男女別】

まとめ

掛け捨て型の定期保険の保険料はなぜ安いのか、理由をまとめると下記の通りです。

もし、効果的に保障を確保したいなら、掛け捨て型で保険料の安い定期保険を上手に利用することが重要です。

掛け捨て型保険と貯蓄型保険をバランスよく検討し、家計に無理のない保険料で続けられるよう心がけましょう。

もし複数の保険で迷ったときは、保険をよく知る専門家であるファイナンシャルプランナーへの相談もおすすめです。

さらに、定期保険と終身保険の違いを知りたいなら、【しっかり保険、ちゃんと節約。】終身保険と定期保険はどっちがお得？違いやおすすめな人、選び方を比較も参考になります。