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保険を売らない FP から見た保険のオンライン加入時の注意点
実務・専門家インタビュー

保険を売らない FP から見た保険のオンライン加入時の注意点

テレビや雑誌、Youtube等で幅広くご活躍されている塚越菜々子さんに、保険を売らないFPとしての立場から見た、保険のオンライン加入時の注意点についてお話をうかがってきました。

保険に入る前にできるリスクの備えとは?

コのほけん!編集部

保険に入る前にできるリスクに対する備え方はどんな方法がありますか?

塚越菜々子FP
リスクとうまく付き合うことを、「リスクコントロール」、「リスクマネージメント」などと表現をします。

ただ、そもそもリスクを発生させないのが一番ですよね。

「がん」や「生活習慣病」だったらタバコを吸わない、お酒はほどほどにして、運動をするなど、生活習慣に気を付けることで、リスクを減らすことはできます。

けがであれば、夜間は車の運転をなるべく控える、雨の日は運転しない等の注意をして、リスクを発生しにくい状態にするということが、はじめにできることです。

あとは、リスクが現実になってしまった場合も、その影響をなるべく小さくするということも非常に大事です。

たとえば、病気であれば、健康診断を定期的に受け、早く見つけて、早めに病気の芽を摘むことが大事ですし、何か症状があれば、ひどくならないうちに受診するという行動を当たり前のようにするのが、リスクを減らす・影響を小さくする方法のひとつだといえます。

とはいえ、リスクを0(ゼロ)にすることはできないので、そうなった時にどうするかというのが次の問題です。

対策のひとつは貯蓄です。お金で困ることを防ぐためには、「貯蓄する」 こと。貯金だけではなく、投資など資産運用で作ったものも、もちろん資産に入ります。そういうものをきちんと蓄えていくというのも大切な備えです。

ただし、やはり貯蓄だけでは対応しきれない可能性もあります。貯金でまかないきれない部分に対して保険という手段があります。貯金で対応できない場合に、保険をどうやって上手に使うかという順番で考えていくとよいと思います。

オンラインの保険選びの前に知っておくべきことは?

コのほけん!編集部

オンラインで保険を選ぶ前に、消費者が最低限知っておくべきことはありますか?また、それはどんなことでしょうか?具体的に教えて下さい。

塚越菜々子FP
まず、何に備えたいのかわからないまま「とりあえず保険に入ろう」ということからスタートしないことです。

今、自分が何のために保険を探しているのか、どんなリスクに備えたいのかを考えましょう。

保険を必要とする度合いや、必要な保険の種類は、人それぞれで違います。自分が何を必要としているのかを把握するということがはじめに必要です。

日本には手厚い公的保険がありますが、働き方や状況によってその公的保険の手厚さが違います。

保険を選ぶ前に押さえておくポイントのひとつめは、自分が今どのような公的保険に加入しているかを把握することです。具体的には、高額療養費制度や会社の健康保険組合の付加給付とよばれているものを確認するといいでしょう。

また、ふたつめとして、国民全員が加入する公的年金からは障害年金や遺族年金などの万が一の場合に役立つ給付があるのでこれについても確認しましょう。

そのうえで、新しく保険に加入する場合にも、すでに契約している保険や、給与天引きで団体保険に入っていないかどうかを確認することが大切です。すでに加入している保険に自分が検討している保障がついていることもあるので、自分の保障について先に把握しましょう。

公的保険・民間保険どちらも併せて、今どのような保険があるのかを確認した上で、保険商品選びに入ることがとても大事だと思います。

保険を売らないFPから見た保険比較見積りサイトの選び方のポイント

コのほけん!編集部

信頼できる保険比較サイトはどのようなサイトでしょうか?また、オンラインで保険に加入した場合に、どこのサイトで加入するかによって保障について何か違いは出てきますか?

塚越菜々子FP
信頼ができるという意味では、いくつかポイントが考えられます。

まずは、保険商品の取扱い数がある程度多いことです。

取扱数が少ないサイトだと、ランキングで並べてあっても、選択肢としての商品数が限られてしまいます。そう考えると、ある程度は保険商品の取扱い数があるということは大事だと思います。

また、検索をした時に「ランキング」「おすすめ」という言葉で表示されている場合には、その「ランキング」や「おすすめ」が何を根拠にしているのか、ランキングの並び順がどういう基準であるのかをきちんと書いてあることも大事です。

保険の代理店の売りたい保険商品をおすすめにあげているのなら、それは消費者側の求めるおすすめとは全く違います。その点がきちんと明確にされていることですね。

そして、いわゆる顧客本位の業務運営であるかという点です。

フィデューシャリー・デューティー宣言というものがありますが、それがきちんと明記されていることもポイントです。

保険料の金額が表示されている場合、保険は保険料の安さだけで選ぶものではないので、安さだけを強調していないことが大事です。そして、保険商品を説明する際には、分かりやすい言葉で表現されていることが更に重要です。難しいこともきちんと説明されていることが信頼できるポイントであると言えます。

加入するサイトごとに違いが出るかと言うと、基本的には同じ商品であれば、違いは出ないはずです。それでも、例えば、取り扱いの金額や、保障の設定幅などは、サイトによって異なることがあります。また、特約の選択範囲も異なる場合がありますので、こうした細かな違いを確認し、比較検討する必要があるでしょう。

コのほけん!編集部
そうなってくるとオンラインの保険選びにはある程度の知識が必要になってくるということですね。

塚越菜々子CFP
そうですね。ある程度詳しさが求められてくるかもしれません。

 

オンラインで保険加入の時に確認すべきポイント

コのほけん!編集部

オンラインで保険に加入する時に確認すべき情報について教えて下さい。

塚越菜々子FP
先ほど話したように、例えば「がん診断一時金」のように名称が全く同じであっても、保険会社によって保障内容や支払いの条件は違いがあります。いつ支払われるのか、何回支払われるのかなどの基準がかなりばらばらですので、保険を選ぶ前には必ず確認することが重要だと思います。

保険を選ぶ際にそういった確認をしないと、望んでいる保障を受けることができなくなってしまう可能性があります。保険商品を絞り込んだ後は、1つ1つ確認し、自分が望んでいる保障がどのような形で提供されるのかを確認することが必要です。

また、過去に病気や怪我をしたことがある、現在通院している、もしくは服薬している、健康診断で引っかかっている項目がある等の健康情報で関する気がかかりになる点は、告知で引っかかる可能性があります。

それが対面であれば気兼ねなく聞けるかもしれません。これが、オンラインでは聞けないまま、告知漏れなどのミスがあった場合、いざ保険を必要とするときに保険がおりない可能性があります。

そうならないために、自分自身の健康状態について把握し、告知に問題がないかどうかを確認はしておきたいですね。自分の中で気になる細かい点は、よく調べて知っておくことが大切だと思います。

オンラインの保険選びに向いている人はどんな人?

コのほけん!編集部

オンラインの保険選びに向いているのはどんな人でしょうか?

塚越菜々子FP
そうですね、まずは、備えたい内容がある程度明確になっていること、公的保険やすでに加入している民間保険に関しては、自分である程度は理解している人が良いと思います。また、その保険の基本的な仕組みを理解している、知らない特約があれば、どんな保障なのかを自分で調べることができる、一定の知識がある人でしょうか。ほかには、告知の注意点でお話をしましたが、自分の健康状態を把握している人です。

対面で営業の人を前にするとすぐ決めなきゃとか、今入らなきゃというような追い詰められた気持ちになってしまって、じっくり比較して決められないなと思うこともあるかもしれません。そんな人はまずオンラインで情報を自分で集めるということをすると、選びやすくなるのではないでしょうか。情報を集めるためにオンラインを使うとよいと思います。

まとめ(編集部後記)

今回のインタビューから、生活の中でリスクを低減する行動、貯蓄、公的制度の理解が大事であることが明らかになりました。これらを踏まえて、保険の選び方が重要であることがわかります。オンライン保険選びにおいては、サイトの商品数の多さ、「ランキング」「おすすめ」であればその根拠が明確であり、フィデューシャリー・デューティーを宣言し、顧客本位の運営体制であることも重要です。

オンラインの保険選びがむいている人は、備えたいリスク(目的)が明確で公的制度等についてある程度知識があり、自分自身で調べられる人、または時間的な制約があり、直接営業マンに会わずに保険の選び方を確認したいと思う人です。

保険は長期的なものであるため、保険料の安さだけで選ぶのではなく、保険の保障内容や保障の範囲、顧客サポートなども含めて、自分自身で調べ、納得のいく保険を選ぶことが大切であることがわかりました。

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