持病があっても入りやすい保険(引受基準緩和型医療保険)の選び方
持病や既往症があると保険への加入を諦めてしまいがちですが、現在は「引受基準緩和型」など、持病がある方向けの保険が数多く販売されています。
しかし、選択肢が多い分「どれを選べばいいのか」と迷う方も少なくありません。
この記事では、持病がある方が納得して保険を選ぶための4つの基準と注意点をわかりやすく解説します。
この記事のポイント
- 持病がある方向けの保険には「引受基準緩和型」と「無選択型」があるが、まずは保障と保険料のバランスが良い引受基準緩和型から検討するのがおすすめ。
- 商品によって「過去〇年以内」といった告知項目の期間や内容、加入後1年間の給付金削減期間の有無が異なるため、健康状態に合わせて比較するとよい。
- 加入検討時は、一般の医療保険に条件付きで入れないか、勤務先の福利厚生でカバーできないかも併せて確認することで、より手頃な保険料で手厚い保障を選べる可能性がある。
持病があっても入りやすい医療保険とは?

持病があっても入りやすい医療保険には「引受基準緩和型保険」と「無選択型保険」があります。
「無選択型保険」は健康状態の告知や保険会社の審査なしで加入できるため、加入のハードルは非常に低くなっています。
しかし一方で、一般の医療保険と比べると保険料が高く、治療中の病気や既往症は保険金支払いの対象外となるといった制約もあります。
引受基準緩和型保険は、一般の医療保険よりも保険料は高くなりますが、無選択型保険に比べると保険料は安く設定され、持病の悪化や再発も保障されます。
健康状態の告知や保険会社の審査はありますが、一般の医療保険より基準が緩いため、加入もしやすくなっています。
告知内容は保険会社によって異なるものの、一般的には以下のような内容をたずねられます。
- 過去3ヶ月以内に医師に入院・手術・検査をすすめられましたか。
- 過去2年以内に入院・手術をしたことがありますか。
- 過去5年以内にがん、肝硬変、認知症、アルコール依存症、統合失調症で医師による診察を受けましたか。
これら3つに該当しなければ、加入できる可能性があります。
引受基準緩和型保険は無選択型保険に比べると商品数も多く、選択肢が広がるため、無選択型保険の前に検討するとよいでしょう。
持病があっても入りやすい医療保険(引受基準緩和型医療保険)の選び方
数ある商品の中から、ご自身に合った保険を選ぶには、何を基準に選べば良いでしょうか。
目安となるポイントを4つ挙げました。順に説明します。
告知内容
一般的な引受基準緩和型保険の告知内容は先に述べた通りですが、保険会社によって告知項目は異なります。
例えば、過去の入院・手術の経歴については、「過去2年以内」や「過去1年以内」など、保険会社ごとに異なります、
また、告知項目が2つだけの保険会社もあります。
そもそも保険に加入できなければ検討の余地もありませんから、健康状態と告知項目を照らし合わせて、加入できる保険を探す必要があります。
ただし、告知項目が少ない商品は加入しやすい一方、保険料は高めに設定されていることがあります。
ご自身の健康状態が告知に該当するのかどうか迷った時は、自分で判断せず保険会社に問い合わせたり、保険の代理店で相談してみると良いでしょう。
保険料
同じ保障内容なら保険料は安い方が良いですよね。
保険料は各保険会社のウェブサイトで簡単にシミュレーションができます。
保険料を比較するときは、保障内容を入院給付金と手術給付金のみにするなど、なるべくシンプルに設定とよいでしょう。
保障内容を統一することで、保険料を比較しやすくなります。
ただし、基本保障として入院給付金と手術給付金以外の保障がついている商品もあります。
保障内容を完全に一致させることは難しいため、この場合は、保険料は目安としてシミュレーションを活用すると良いでしょう。
保障内容と特約
医療保険に加入する目的は、医療費増加による家計への負担を軽減したいという目的の方が多いのではないでしょうか。
その場合、医療費が高額になりがちな健康保険適用外の治療や、収入が減少した時のことも想定しておきたいものです。
たとえば、先進医療は健康保険適用外になり、先進医療にかかる医療費は全額自己負担になります。
また、がんの治療法として、セカンドオピニオンや患者申出療養など、健康保険適用外の医療を選択した場合も、医療費は高額になります。
もし、退院後も定期的な通院が長引けば、家計への負担も大きくなります。
それらに対応するなら、先進医療特約やがん診断一時金特約があると安心です。
また、三大疾病にかかれば就業が制限され、収入が減少するリスクがあります。
特に脳血管疾患は入院日数が長期化する傾向にあります。
厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査」によると、脳血管疾患の平均入院日数は77.4日です。
治療が長期化すると、収入が減少する可能性がありますが、一方で、収入が減少しても保険料の支払いは続きます。
保険料の支払いを避けたいなら、保険料払込免除特約が有効です。
保険料払込免除特約とは?
所定の状態になった場合、それ以降の保険料の払込は不要となる特約。
さらに、治療の長期化による医療費増加に備えるなら、三大疾病一時金の特約がある保険を選ぶとよいでしょう。
保険金支払い事由に該当すれば、1年に1回、何度でも保険金を受け取れる商品もありますから、医療費増加による家計支出を抑えることができます。
ただし、特約を増やすと保険料が増えるのはもちろん、特約に入るための告知も増えます。 告知の該当状況によっては、希望通りの特約をつけられない可能性もあることは認識しておきましょう。
関連記事:加入前に押さえたい!保険料払込免除特約の内容、条件や注意点
支払削減期間の有無
保険商品によっては、保険金支払い事由に該当したとしても、契約から1年以内などの場合は保険金が50%に削減される保険金削減期間が設けられている商品があります。
よって、もともと削減期間のない商品を選ぶのがおすすめです。
もし削減期間があったとしても、どの保障にどの程度の削減期間が適用されるのか確認しておくことが大切です。
現在の健康状態でも加入しやすい商品があるか、詳しく知りたい方は保険のプロに相談してみましょう。
持病があっても入りやすい保険を契約する際の注意点
次に、保険を契約するにいたった場合に注意したいことを4つお伝えします。こちらも順に説明します。
会社の福利厚生や健康保険の上乗せ給付はあるか確認する
保険選びを始める前に、会社の福利厚生や健康保険組合の上乗せ給付など、医療費負担を軽減する制度が整備されているか調べておきましょう。
たとえば、福利厚生が手厚い会社の場合、社員のために会社が医療保険に加入していることがあります。
もちろん、退職するとその福利厚生は受けられませんので、退職する可能性がある場合は自分で医療保険に加入し直す必要があります。
一方、転職や退職の予定がなければ、医療保険が必要かどうかを踏まえて、加入を検討するとよいでしょう。
また、健康保険組合の上乗せ給付には、1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合に、医療費と自己負担限度額との差額を組合が還元する制度があります。
これを付加給付と言い、付加給付の有無は健康保険組合によって違い、内容も異なります。
なお、付加給付がある場合は、組合のホームページなどに掲載されていることが多いため、一度ご確認いただくとよいでしょう。
これらの制度の有無によって医療保険に加入する・しないの判断が変わるかもしれませんし、加入するとしても保険金の必要保障額が変わるかもしれません
まずは、このような制度があるか確認してみることをおすすめします。
一般の医療保険を検討する
引受基準緩和型保険を選ぶ前に、一般の医療保険も必ず検討するとよいでしょう。
一般の医療保険の告知に該当するからといって、ただちに保険に加入できないわけではありません。
保険料の割増や給付金の削減、特定部位(疾病)不担保といった条件をつけることで、一般の医療保険に加入できることもあります。
保険料の割増は、保険料払込期間中に適用されます。
また、給付金の削減や特定部位(疾病)不担保は全期間適用されることもありますが、一定期間で終了することもあります。
一般の医療保険も、ぜひ検討してみましょう。
関連記事:保険に入れない病気一覧・持病があって保険に入れない場合の対処法をご紹介
告知は正直に行う
告知項目の質問には、必ず正直に答えましょう。
虚偽の告知を行った場合、保険金が支払われなかったり、契約が解除されたりする可能性があります。
告知を正確に行わなかったことによるデメリットは大きいため、告知は必ず正直に行いましょう。
関連記事:保険加入時の告知の重要性・生命保険に加入するときの注意点
保険料の支払いに無理がないか確認する
保険を契約すると、これから長い期間、保険料を支払うことになります。
今は支払う余裕があったとしても、今後、教育費の負担が増えたり年金生活になったり、生活状況が大きく変わる可能性もあります。
ライフスタイルが変わった場合でも、支払い続けられる金額であるか考えましょう。
特に更新型の保険の場合、保険を更新するたびに保険料がアップします。
20〜30代の保険料は安くても、50代になると一気に保険料がアップし、とたんに家計が苦しくなることもあります。
更新型の場合は、更新後の保険料はどの程度になるか、事前に把握しておくことをお勧めします。
なお、老後は特に医療保険の保障が重要になります。
保障が必要な時に、保険料が支払えず解約する事態になると本末転倒です。
これから長期の支払いができる保険料水準であるか、契約時によく考えることは大切です。
まとめ
持病があっても、選び方のポイントを押さえれば、ご自身に合った保険を見つけることができます。
まずは「告知項目」を比較して候補を絞り、その中から「特約」や「削減期間」をチェックしていきましょう。
さらに、持病があっても入れる保険のデメリットについて知りたい場合は、【しっかり保険、ちゃんと節約。】持病があっても入れる保険は?デメリットや種類、選び方も解説, 腎不全でも入れる保険はある?加入しやすい保険を解説も参考になります。
もし、「自分の持病ではどの保険に入れるか知りたい」、「特約の組み合わせで迷う」という場合は、保険のプロに相談して最適なプランを提案してもらうのもおすすめです。







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