定期保険・収入保障保険どちらがおすすめ?20代・30代の掛け捨て型保険の選び方
保険加入や見直しの検討をするとき、掛け捨て型保険の中で定期保険と収入保障保険どちらにしようか迷う人も多いようです。
同じ掛け捨て型で保険期間も決まっているこれらの保険はどのように選べばよいのでしょうか?
本記事では、定期保険と収入保障保険どちらがおすすめか、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。また、独身と既婚それぞれのライフステージ別の選び方についても紹介します。
本記事のポイント
- 掛け捨て型保険を検討する際は、定期保険と収入保障保険のメリット・デメリットを確認する必要がある
- 定期保険は保険期間(保障期間)の最後まで保険金が一定、収入保障保険は契約直後をピークにして保険金額が年々下がっていくので、その分、保険料が定期保険より割安
- 20代・30代の独身者には定期保険が、既婚者には収入保障保険がおすすめ
おすすめはどちら?定期保険と収入保障保険の違い
定期保険と収入保障保険は同じ掛け捨て型保険の一種ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
これらのポイントをしっかりと確認してどちらを選ぶべきか検討しましょう。
定期保険とは
10年や20年、60歳や65歳などのように保険期間を区切って契約し、被保険者の万が一のときに死亡保険金を一括で受け取ることができる保険。
定期保険のメリット
必要な期間だけ1000万円、1800万円、2500万円等と必要な一定額の死亡保障を得ることができるので、保険料も無駄なく活かすことができます。
また、満期保険金や解約返戻金がないことで、保険料を抑えることができるのもメリットのひとつです。
更に、10年満了や20年満了などの年満了の契約は、保険期間が満了しても健康状態の審査なしに保障を自動更新することもできるので、保障期間中に仮に病気やケガになっても安心して保障を継続することができます。
定期保険のメリットは次の3つです。
- 必要な期間だけ一定額の保障額を得ることができる
- 貯蓄型保険より割安な保険料
- 年満了の契約なら保障を自動更新できる
定期保険のデメリット
定期保険の保険料はすべて掛け捨てですので、何事もなければ支払った保険料は原則として戻ってきません。
満期保険金もなければ、保険期間中に解約をしても多くの場合、解約返戻金もありません。
また、保険期間が満了して保障が自動更新されると、その時点の年齢で保険料は再計算されるので、保険料は契約時点と比べて高くなります。
定期保険のデメリットは次の3つです。
- 保険料はすべて掛け捨て
- 満期保険金や解約返戻金がない
- 自動更新をすると保険料が上がる
収入保障保険のメリット・デメリット
収入保障保険とは
定期保険の一種で、10年や20年、60歳や65歳などのように保険期間を区切って設定し、被保険者の万が一のときに死亡保険金を「毎月○万円」と給与のように受け取ることができる死亡保険。
収入保障保険のメリット
収入保障保険は10年や20年60歳や65歳などのように、必要な期間に遺族にとって必要な生活費分だけ保険を掛けることができます。
設定した保険金は「毎月○万円」と給与のように受け取ることができ、受取時には一括で受け取ることも選択できます。
また、保険期間が進むほどに保険金の受取総額が減っていくので、保障額がずっと一定の定期保険よりも保険料を抑えることができます。
収入保障保険のメリットは次の3つです。
- 必要な期間・遺族の生活費等に合わせて保障を得ることができる
- 保険金を給与のように毎月受け取ることができる
- 定期保険よりも更に割安な保険料
収入保障保険のデメリット
収入保障保険は基本的に保険料のすべてが掛け捨てです。
満期保険金もなければ、保険期間中に解約したときの解約返戻金もないか、あってもごくわずかです。
また、保険期間中は契約した保険金額がいつでも受け取ることができる定期保険に対して、収入保障保険は、原則として契約した年金月額を残りの保険期間分だけ受け取れるので、年々受け取れる総額が減っていきます。
なお、保障が減っていくということで、金額的にはデメリットがあるように見えますが、残された遺族の生活期間に合わせているので合理的とも言われています。
収入保障保険のデメリットは次の3つです。
- 保険料はすべて掛け捨て
- 満期保険金や解約返戻金がない
- 保険金受取総額が時間の経過とともに減っていく
年齢やライフステージ別掛け捨て型保険の選び方
定期保険や収入保障保険などの掛け捨て型保険は、年齢やライフステージごとにその選び方が異なります。
20代や30代の独身者の掛け捨て型保険の選び方
20代や30代の独身者は既婚者と違い、万が一のことがあっても残された家族が生活に困るという可能性が低く、一般的に高額な死亡保険金を準備する必要がないといえます。
仮に自分自身の死後の整理資金として死亡保障を考える場合、若い世代や独身者は収入が安定していないことが多いため、貯蓄型保険で保障を確保しようとすると保険料が高く生活費を圧迫してしまう恐れがあります。
そんなときは、保険料を抑えながら保険期間中は一定の保険金が受け取れる掛け捨て型保険の定期保険がおすすめです。
5年や10年、60歳や65歳など希望に沿った保険期間の定期保険を利用し、保障が必要な期間だけ一定額の保険に加入することで最低限の保険料で効率的に保障を確保することができます。
20代や30代の既婚者の掛け捨て型保険の選び方
20代や30代の既婚者の場合、独身者よりも高額な死亡保障を準備する必要があるでしょう。
結婚・出産をきっかけに家族が増え、万が一のときに残された家族が生活に困らないように準備をする必要がでてきます。
ただし、家族の毎月の生活費などでかかる費用として準備する保険金額は年々減っていきます。
したがって、保険期間中ずっと同じ保険金額を保障してくれる定期保険よりも、
必要な期間、生活に必要な金額だけ月額で保障する収入保障保険のほうが保険料も抑えることができて効率的です。
まとめ
掛け捨て型保険への加入を検討している人は、定期保険にするか収入保障保険にするか、それぞれのメリット・デメリットなどを確認する必要があります。確認した上で、ご自身にあった商品を選びましょう。
なお、20代・30代の方のライフステージ別のおすすめは下記の通りです。
- 20代・30代の独身者は定期保険がおすすめ
- 20代・30代の既婚者は収入保障保険がおすすめ
自分だけで判断するのが難しいということであれば、コのほけん!の無料相談サービスを利用し、定期保険にするのか収入保障保険にするのか検討してもよいでしょう。