がん保険の解約で後悔しないために知っておきたい注意点とは?解約のメリット・デメリットも解説
環境やライフスタイルの変化に伴い、現在契約しているがん保険の見直しや解約を検討している方がいるかもしれません。しかし、解約する際の注意点を事前に知らずに、後々損をしてしまったというケースもあるようです。
本記事では、がん保険の解約について、解約の理由、解約のタイミングやメリット・デメリット、注意点等をご紹介いたします。
がん保険とは
がん保険とは、保障の対象となる疾病をがんに限定し、がんによる入院や手術を保障の対象とした保険です。
がんやがん治療の保障に特化しており、入院給付金の支払い限度日数が通算でも無制限だったり、がん治療のための通院のみでも通院給付金を受け取ることができるといった特徴があります。
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がん保険の解約で後悔しないために
がん保険の解約の流れや注意点は、基本的に生命保険の解約時と同じです。
解約の意向を保険代理店の担当や保険会社に対し伝える必要がありますが、口頭で解約することはできず、保険会社所定の解約書類の提出が必要です。また、一度契約を解約すると将来にわたりその契約の保障は無くなります。また、解約を取り消すことはできません。
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解約する前の注意点
がん保険を解約する前に注意しておきたいことは、解約するとがんに対する保障が無くなり、契約も元に戻せないことです。
また、解約は口頭だけでは出来ず、解約書類の提出等の手続きが必要です。解約返戻金の有無等についても確認が必要です。
解約して新しいがん保険に加入する場合の注意点
新しいがん保険に加入する可能性がある場合は、まず、下記の3点に注意をしましょう。
- 健康状態の問題等で新しいがん保険が契約できない可能性があること
- 健康状態の問題等で保険料が割増になる可能性があること
- 元のがん保険の保険料と比べて、契約年齢が上がるため、保険料が上る可能性があること
上記を理解した上で、新しいがん保険を検討しましょう。
また、がん保険には3ヶ月(90日)の免責期間(待機期間)があります。
免責期間(めんせききかん)とは
保険金や給付金の支払い対象となる保険事故が発生しても、一定の条件で保険金等の支払いが免除となる期間のことです。
がん保険に免責期間(待機期間)が設けられている理由は、モラルリスクを排除し、契約者間の公平性を保つためです。
モラルリスクとは、例えば、がんの疑いがある人が、がんと診断される前に、がん保険に契約して、給付金等を受け取ろうとする事例などが考えられます。
がん保険は契約してすぐに保障が開始しません。また、契約後、3ヶ月(90日)以内に、がんと診断された場合は、がん保険の保障対象外となり、契約そのものが無効になります。
保障の切れ目ができないように解約日や保険期間の調整をしよう
現在のがん保険を解約して、新しいがん保険を契約する時は、免責期間(待機期間)が終わってから、現在のがん保険の契約を解約するようにしましょう。
ただし、この方法では3ヶ月間はがん保険の保険料を二重に支払わなければならないことに注意が必要です。
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まとめ
がん保険の解約は慎重に判断しましょう。解約をする前に、解約しても問題がないかどうか、また、見直しに伴う解約の場合には、解約手続きのタイミングを間違えないよう注意しましょう。
新しい契約の担当者に、解約予定の契約があることを伝えておけばさらに安心です。