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定期保険

定期保険の更新型とは?自動更新のしくみや年満了と歳満了について解説

定期保険は保険期間(保障期間)を区切って、大きめの死亡保障が割安な保険料で提供される掛け捨て型の死亡保険です。自動更新型が多く、更新を忘れて死亡保障がなくなったという心配がない反面、契約者が「更新しません」と申し出ない限り自動的に更新されます。本記事ではそんな定期保険のしくみについてご紹介いたします。

本記事のポイント

  • 定期保険は契約期間中の死亡保障を提供し、自動更新型が多い
  • 自動更新型は更新を忘れて保障がなくなる心配がないが、自動的に更新されるため注意が必要
  • 年満了と歳満了は保険期間が終了した場合の区別で、歳満了の定期保険は自動更新がない点に注意

定期保険は自動更新型が主流

定期保険は死亡保障をいつからいつまでと期間を区切って契約をするものです。
10年満期の定期保険なら、保険期間は10年です。その後もさらに10年の保障がほしいときは、契約を更新します。
10年も経てば、健康面にちょっと不安が出てきた……という人もいるでしょう。加入する際は健康状態についてチェックを受けますから、気になるのも当然です。でも、ご安心を。一般的に、更新であれば、医師の診査や告知を必要としません。

満期を迎えれば保険期間は終了となるはずですが、黙っていても勝手に契約が終わるだろうと思い込むのは禁物です。昨今は自動更新タイプの定期保険が主流になっています。うっかり更新を忘れて保障がなくなったという心配がない反面、契約者が「更新しません」と申し出ない限り自動的に更新されるわけです。
更新時期の前には、保険会社から連絡がきますので、更新を望まない人は決められた期日までに、保険会社へその旨を伝えましょう。もっとも、永遠に自動更新されるわけではなく、30年や80歳までのように期限が定められています。そういった細かい規定は約款に書いてあります。

更新のたびに保険料はアップ

更新型で気をつけたい点は保険料です。
更新後も、保障内容は同じまま継続します。ところが、保険料は同じではありません。更新時点の年齢に応じて再計算されるしくみになっています。

30歳で10年更新型に加入したとすると、更新時は40歳という年齢で改めて計算が行われるわけです。したがって、保険料は以前より高くなります。50歳、60歳と更新していくにつれて、中には倍近くに跳ね上がることもあります。
規定の範囲まで更新は可能ですが、更新するたびに保険料は上がっていきます。年齢が上がるにつれて死亡率も高まりますから、これはリスクに応じた仕組みの宿命ともいえます。

とはいえ、自動更新型は要注意。自動的に継続され、手続きを必要としないため、つい契約内容も無頓着になりがちです。通知に気づかずにいて口座から引き落とされた金額をみて、初めて保険料が高くなっていたことに気づく例も聞かれます。
保険期間の満期が近づくと保険会社から通知が届きます。この書類に更新後の保険料も記されているので、事前によく確認しましょう。

更新のタイミングで見直しを

「スタートは安くても、更新するごとに保険料が上がっていくのはなあ」と、抵抗感があるかもしれません。けれど、ここは工夫しだいです。
更新の時期に保険を見直すことは有効な手段となります。

10年、20年と経つ間に、家族を取り巻く状況は変わっているでしょう。子どもが小さいうちは先々にかかる費用も多く、たしかに大きな保障が必要です。でも、上の子はすでに学校を卒業し、下の子も学生生活はあと数年となったら、以前と同様の保障では大きすぎるのではありませんか。
こういうときは保障を減額する方法が考えられます。同じ保障額で更新するより、保険料のアップを抑えられます。
あるいは、少し視野を広げてみてはいかがでしょう。
近ごろはリスク細分型の定期保険が増えています。健康状態の条件をクリアできるのであれば、保険料が割安になります。また、長寿化など社会状況によって死亡率が下がると、保険料も全体として水準が下がっていく可能性もあります。もしかしたら、同じような保障内容で、もっと安い商品が見つかるかもしれません。
保険は次々と新しい商品が発売されていますから、思い切って別の保険に入り直すのもひとつの手です。その際は新しい保険の契約が成立するまで、古い保険は解約しないことが大事です。保障がまったくない期間を作らないよう気をつけましょう。

「年満了」と「歳満了」の違い

ところで、自動更新型が多くなっているといいましたが、契約にはちょっと注意が必要です。
保険期間の決め方には10年や20年のように年数で区切る方法と、50歳や60歳までといった具合に年齢で区切る方法があります。前者を「年満了」、後者を「歳満了」と呼びます。
たとえば、40歳の人が10年間の「年満了」で契約した場合と、50歳までの「歳満了」で契約した場合。両方とも保険期間は10年と同じですし、保険料も変わりません。
だったら、どちらで契約してもいいような気がしますよね。しかし、両者には大きな違いがひとつあるのです。

「歳満了」は保険期間が満了を迎えると契約が終わり、それ以降の更新はできません。
一方、「年満了」はそのときの健康状態に関わらず、更新ができます。極端な話ですが、たとえ余命1年と宣告されていたとしても、更新は可能なわけです。保険期間の満了まで半年、仮に余命は1年と言われたとすれば、「歳満了」では家族に残せるものがなくなってしまう恐れもあります。
そう考えると、年満了にしておいたほうが、柔軟に対応できるのではないでしょうか。
ただし、これは一般論。保険会社によっては歳満了でも更新ができることがありますので、確認をしてください。

定期保険は保険期間が決まっていますが、契約を更新できます。現在は契約者側が意思表示をしない限り、自動的に更新されるタイプが主流です。ただし、注意点は、更新するたびに年齢があがるにつれて保険料が上がっていくことです。なお、保険期間の決め方には「年満了」と「歳満了」があり、「歳満了」は一般的に更新することができません。

まとめ

本記事では、定期保険の自動更新のしくみや、年満了と歳満了について解説しました。定期保険は、契約期間中の死亡保障を提供する保険で、多くは自動更新型です。自動更新型は、更新を忘れて保障がなくなる心配がない反面、契約者が更新しないと申出をしない限りは自動的に更新されてしまうため、注意が必要です。年満了と歳満了は、保険期間が終了した場合の区別で、年満了は保険契約期間が終了した年数を表し、歳満了は保険契約期間が終了した年齢を表します。歳満了の定期保険は、自動更新がない点に注意してください。定期保険を選ぶ際には、保険期間や更新のしくみ、年満了や歳満了についてしっかりと確認することが大切です。

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