定期保険のリスク細分型とは?健康体割引(優良体保険料率)のしくみと選び方のポイントまで徹底解説
近ごろはリスク細分型を採り入れた定期保険が増えています。これはタバコを吸わない人、あるいは保険会社が定めた血圧やBMIの基準を満たす人の保険料を割り引くしくみです。「健康体で保険金を払う可能性が低い人は優遇しましょう」と健康体割引とも呼ばれます。本記事ではリスク細分型の定期保険のしくみについてご紹介いたします。
- 定期保険は保障内容がシンプルで、保険料が比較的安価な保険商品である
- リスク細分型を採用している保険商品は、健康状態に応じて保険料が割り引かれるため、健康体であれば選ぶとお得である
- 基準を満たさない場合は、リスク細分型ではない定期保険を検討する
- 保険料の払い方によっても割引が適用される場合があり、半年払いや年払い、全期前納、クレジットカード払いなどを検討することで保険料を抑えることができる
生命保険(死亡保険)の加入の目的と選び方
生命保険(死亡保険)の加入する際に、整理すべき点が3つあります。
「誰・何」のため?
生命保険(死亡保険)に加入する目的は、ほとんどの場合、万が一、自分が亡くなった時に経済的に困る家族のために加入する方が多いのではないでしょうか?もちろん、葬式の費用ぐらいは自分で出したいと加入される方もいらっしゃるでしょう。
「いつ」まで?
それでは「いつ」までの部分はどう考えたらいいのでしょうか?たとえば、お子さんが小さい場合はお子さんの独立する年齢までの期間であったり、葬式の費用が目的ということであれば自分が亡くなる時まで必要なので「終身(一生涯)」の期間が必要だったりしますね。
「いくら」の保障額(保険金)が必要?
必要保障額は、遺族年金等の得られる収入と家族の生活費や教育費、住宅ローン、葬儀費用などを比較し、足りない部分が必要となる死亡保障額です。無理のない範囲で保障額を設定しましょう。
定期保険選びのポイントは保険料の安さ?
「誰・何」のために「いつ」まで「いくら」の保障が必要か決めたら、具体的な商品選びに入ります。しかし、各社様々な定期保険を扱っているため迷うこともあるでしょう。
定期保険は、「死亡=保険金」というシンプルな内容で、受取が1回限りなので、定期保険は保険料を決め手にしても良いかもしれません。たとえ月額数百円の違いでも、10年や20年と入る保険であれば大きな差になります。保険料は各社で異なりますが、「自分はA社が安かった。じゃあ、妻もここで」と決めるのは待ちましょう。あなたにとって最適な商品が、妻にとって最適なものだとは限りません。
実は、30歳男性ならA社がお得だけれど、35歳男性ならB社のほうが安く、さらに女性の場合はC社がダントツといった具合に、年齢や性別によって最も安い保険が変わってくるのです。当サイトや他社のサイトで保険ランキングを見かけますが、保険代理店が総合的に判断した結果であり、100%最適解とは限りません。きちんと自分の条件に照らし合わせて比較しましょう。
保険料が割引になるリスク細分型保険とは?
あなたは自分の健康状態に自信がありますか?健康に自信がある方には朗報です。もしかしたら、あなたの保険料をもっと安くできるかもしれません。最近、リスク細分型の定期保険が増えてきていて、タバコを吸わない人や、保険会社の基準を満たす血圧やBMIの人には保険料が割引になります。健康な人には特典があるということで健康体割引とも呼ばれています。
リスク細分型では、健康状態によってランク分けされ、割引率が高くなります。最高ランクの非喫煙者だと、保険料が半分になることもあるそう。保険会社の所定の基準を満たせる人は、リスク細分型がおすすめです。
ただ、保険会社ごとに基準になる数値は違うので、A社がダメでもB社がOKな場合もあるので、確認してみてくださいね。
ちなみに、BMIは、Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略称で、身長と体重のバランスを示す数値で、
体重(kg)÷{身長(m)の2乗}
で求められます。
また、非喫煙者は、これまでタバコを吸ったことがない人だけではなく、過去1年や2年間にタバコを吸っていない人も含まれます。禁煙してからその期間が経てば大丈夫とされています。ただ、ちょっと吸っただけならバレないと考えてはいけません。加入前に唾液でニコチン含有量を調べる検査があるので、しっかりチェックされますよ。
喫煙に限らず、あらゆる健康状態の告知は正しく行ってください。あとで嘘やごまかしが発覚すると、告知義務違反として解除されたり、契約が取り消される恐れがあります。
基準をクリアできない場合はどうすればいい?
リスク細分型は健康体にとってお得ですが、なかには基準をクリアできない人もいますよね。そんなときは、「割引なしでも仕方ない」と諦める前に、リスク細分型を採用していない定期保険を探してみましょう。
確かに、健康体割引が適用された保険料に比べると高いかもしれませんが、割引がないリスク細分型よりも安い保険料が設定されていることもあります。割引だけに目を向けず、広い視野で選択肢を考えることが大切です。
一旦安い保険に入って、条件を満たせるようになったらリスク細分型に切り替える手もあります。ただ、古い保険をすぐに解約しないことが大切です。書類に署名・捺印しただけでは、新しい保険の保障はすぐには始まりません。もし古い契約を解約した後、新しい契約の引受審査が通らず契約できなかったら、保障がなくなってしまいます。
保険料の二重払いはもったいないと感じるかもしれませんが、1カ月程度は古い保険と新しい保険のダブらせる期間を設ける方が安心でしょう。それによって無保障の期間を避けることができます。
要するに、基準をクリアできない場合でも、リスク細分型以外の定期保険や切り替えのタイミングを検討することで、自分に適した保険選びが可能です。リスク細分型だけにとらわれず、さまざまな選択肢を比較検討することが大切です。
また、保険選びに迷った場合は、保険代理店や専門家に相談するのもおすすめです。彼らは、あなたのニーズや状況に合った保険を提案してくれるでしょう。保険会社の違いやプランの特徴を理解し、自分に最適な保険を見つけることが重要です。
最後に、健康状態を改善することも視野に入れてみてください。運動や食生活の改善に努めることで、基準をクリアできるようになり、リスク細分型の保険に加入できる可能性が高まります。健康状態を向上させることは、保険料の削減だけでなく、長期的に健康で快適な生活を送るためにも重要です。
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保険料の支払い方法を選ぶとお得になる?
今契約している保険の保険料の支払い方法は何にしていますか?毎月支払う「月払い」でしょうか?
実は、保険料の支払い方法にも節約のコツがあるんです。ご存知でしょうか?
保険料を毎月支払う方法を「月払い」といいます。最もオーソドックスな形であるせいか、この方法しかないと思い込んでいる人も多いようです。
保険料の支払い方法を変えることで、さらにお得になることがあります。まとめて払うことで、その分保険料が割引になります。
保険料を半年分まとめて支払う「半年払い」や、1年分をまとめて支払う「年払い」も選べます。こうした前払い方法では、保険料が割引になります。さらに、保険料をすべて先に支払う「全期前納」という方法もあります。半年払いより年払い、年払いより全期前納のように、まとめる期間が長いほど割引率が高くなります。また、月払いを選択する場合でも、口座振替よりクレジットカード払いの方がお得なことがあります。保険料の割引はなありませんが、クレジットカードのポイントが貯まります。ただし、クレジットカード払いができない保険会社もあるので、確認が必要です。
定期保険を選ぶ際、保険料は大きなポイントになります。とはいえ、保障がシンプルなわりに、保険料の設定はやや複雑です。リスク細分型は健康状態によって保険料が割り引かれます。保険会社が定めた基準を満たセル場合は、リスク細分型を選んだほうがお得でしょう。
まとめ
リスク細分型保険とは、タバコを吸わない人や、保険会社が定めた血圧やBMIの基準を満たす人向けに保険料が割引される仕組みです。健康状態によってランク分けされ、高いランクほど割引率が高くなります。リスク細分型を選ぶことで、保険料が大幅に安くなる場合があります。
しかし、基準をクリアできない人は、リスク細分型を採用していない定期保険を検討しましょう。また、保険料の支払い方法によってもお得になることがあります。半年払い、年払い、全期前納など、一度にまとめて払うほど割引率が高くなります。クレジットカード払いでポイントが貯まることも利点です。
定期保険を選ぶ際には、保険料が重要なポイントとなりますが、保障内容や自身の健康状態も考慮に入れることが大切です。リスク細分型の保険が自分に適しているか、また他の保険商品と比較して最適な選択肢を検討しましょう。
また、保険を選ぶ際には、自分のライフスタイルや将来の計画を考慮することも重要です。家族構成の変化や、キャリアプランなどの要素を踏まえて、適切な保障期間や保障額を選ぶことが求められます。保険商品選びは、一度決めたらなかなか変更できないものです。慎重に検討し、最適な商品を選ぶことが大切です。必要に応じて、保険の専門家やファイナンシャルプランナーに相談することも検討しましょう。彼らは、あなたのニーズに合った保険商品を提案してくれるでしょう。