

更新日:2026年6月23日
住宅を購入した際やアパート・マンションに入居する際、火災保険への加入を案内されたことがある人は多いでしょう。 火災保険は風災や水災、盗難といった火災以外のリスクにも対応できる保険です。 ただし、補償範囲が広いからこそ、補償内容や保険料の仕組みを正しく把握しておく必要があります。 万が一のときに十分な保険金を受け取れなかったり、不要な補償に保険料を支払い続けたりしないように、契約前に補償内容を正しく理解しておきましょう。 この記事では、火災保険の基本的な仕組みや補償の種類、自分に合った火災保険の選び方を詳しく解説します。 初めて火災保険を検討する方は参考にしてください。
まずは火災保険がどのような保険なのか、基本的な仕組みから確認していきましょう。
火災保険とは、火災をはじめとするさまざまな災害や突発的な事故によって、建物や家財に生じた損害を補償する保険です。
火災保険の補償対象は、一般的に次の3パターンから選択します。
建物の補償対象には、住宅の本体構造(柱・屋根・壁・床など)に加え、門・塀・車庫といった付属建物、畳・ふすま・備え付けのエアコンや浴槽など、建物に固定された設備もふ含まれます。
火災や自然災害で損害を受けた場合、修理費や建て替え費用は数百万円から数千万円に及ぶケースもあります。
こうした突発的な出費を自己資金だけでまかなうのは現実的ではないため、経済的なリスクに備える手段として火災保険が活用されています。
また、住宅ローンを利用する際には、火災保険の加入を必須とする金融機関がほとんどです。
ローン返済期間中に建物が全焼・全壊した場合でも融資金を回収できるように、貸し倒れを防ぐ目的で火災保険への加入を求めるケースが多くなっています。
なお、賃貸物件の場合も、貸主や管理会社から入居条件として火災保険への加入を求められるのが一般的です。
賃貸の場合、建物は貸主の所有物です。
そのため、借主は自身の家財を守る補償や、火災などで貸主に損害を与えた場合の賠償責任に備えて火災保険に加入します。
家財の補償対象は、建物のなかにある日常生活用の動産(持ち運びができる財産)です。
家具・家電製品・衣類・食器・カーテンなどが該当します。
ただし、1個(1組)あたりの価額が30万円を超える貴金属・宝石・美術品などは、契約時に明記しておかなければ補償されないケースがあるため注意が必要です。
賃貸物件に住んでいる場合は、建物の所有者は貸主であるため、借主は基本的に「家財」のみを対象に加入します。
あわせて、火災などで建物に損害を与えた場合の賠償に備える「借家人賠償責任補償」を付帯するのが一般的です。
家財の保険金額は、自宅内にある家具や家電製品、日用品などを評価して算出した保険価額をもとに決めるのが一般的です。
ある保険会社が公表している資料によると、家族構成と世帯主の年齢に基づく保険金額の目安は、以下のようになっています(※新価(再調達価額)で計算した場合)。
家族構成 | 2名 | 3名 | 4名 | 独身世帯 | |
|---|---|---|---|---|---|
世帯主の年齢 | 25歳前後 | 490万円 | 580万円 | 670万円 | 300万円 |
30歳前後 | 700万円 | 790万円 | 880万円 | ||
35歳前後 | 920万円 | 1,000万円 | 1,090万円 | ||
40歳前後 | 1,130万円 | 1,220万円 | 1,310万円 | ||
45歳前後 | 1,340万円 | 1,430万円 | 1,520万円 | ||
50歳前後 | 1,550万円 | 1,640万円 | 1,730万円 | ||
※コのほけん!編集部にて表を作成
一般に、設定すべき保険金額は家族の人数が増えれば増えるほど、また、世帯主の年齢が上がれば上がるほど高くなる傾向にあります。
なお、損害の回復に必要な費用のすべてを保険でまかなう必要があるとは限りません。
適切な保険金額を設定するためにも、まずは現在の家財に損害が生じた場合に、どのくらいの費用が必要になるのか、シミュレーションするとよいでしょう。
火災保険では、地震・噴火・津波を原因とする損害は補償されません。
地震の揺れで建物が倒壊した場合はもちろん、地震によって発生した火災や、津波で建物が流された場合も火災保険の補償対象外です。
地震リスクに備えるには、火災保険とセットで「地震保険」に加入する必要があります。
火災保険と地震保険の主な違いは以下のとおりです。
火災保険 | 地震保険 | |
|---|---|---|
補償対象となる災害 | 火災・風災・水災・盗難など | 地震・噴火・津波 |
単独加入 | 可能 | 不可 |
保険金額の設定 | 建物や家財の評価額を基準に設定 | 火災保険の保険金額の30〜50%(建物は上限5,000万円、家財は上限1,000万円) |
保険料の決まり方 | 保険会社ごとに異なる | 政府と共同運営のため全社共通 |
支払われる保険金額 | 実際の損害額に基づき保険金を算出 | 「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階で認定し、保険金を算出 |
地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の30〜50%の範囲内で設定する決まりになっており、建物の再建費用を全額まかなえるわけではありません。
あくまで「生活再建の足がかりとなる資金」として位置づけられています。
火災保険では実際に発生した損害額をもとに保険金が算出されるのに対し、地震保険では損害の程度を「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階で認定し、それぞれの区分に応じた保険金が支払われます。
損害の程度 | 認定基準 |
|---|---|
全損 |
|
大半損 |
|
小半損 |
|
一部損 |
|
全損と認定された場合は保険金額の100%、大半損は60%、小半損は30%、一部損は5%が支払われる仕組みです。
損害の程度 | 支払われる保険金 |
|---|---|
全損 | 地震保険金額の100% |
大半損 | 地震保険金額の60% |
小半損 | 地震保険金額の30% |
一部損 | 地震保険金額の5% |
※建物・家財共通
火災保険だけでは地震による損害に対応できないため、住んでいるエリアの地震リスクを踏まえたうえで、地震保険への加入を検討してみましょう。
一般的な火災保険では、以下のような幅広い損害が補償対象です。
なお、保険会社や契約プランによって補償範囲は異なります。
損害の種類 | 具体例 |
|---|---|
火災・落雷・破裂・爆発 | 自宅からの出火、隣家からのもらい火、落雷による家電の故障、ガス爆発による損壊 |
風災・雹(ひょう)災・雪災 | 台風で屋根材が飛散、雹で窓ガラスが割れる、大雪で雨どいが破損 |
水災 | 集中豪雨による床上浸水、土砂崩れで建物が損壊 |
水濡れ | 給排水設備の故障による漏水、上階からの水漏れ被害 |
盗難 | 空き巣による家財の盗難、侵入時のドアや窓の破損 |
物体の落下・飛来・衝突 | 車両が建物に衝突、飛んできたボールで窓が割れる |
騒擾(そうじょう)・集団行為 | デモや暴動によって建物が破損 |
破損・汚損 | 家具の移動中に壁を破損、子どもが室内でものを壊した |
火災保険は商品や選択するプランによって、カバーできる範囲や保険料が変わります。
ご自身の住環境に合った補償を選ぶために、それぞれの違いを確認していきましょう。
火災保険の商品タイプは、補償範囲の広さによって大きく「スリム型」「ベーシック型」「オールリスク型」の3種類(※保険会社によって名称は異なります)に分けられます。
損害の種類 | スリム型 | ベーシック型 | オールリスク型 |
|---|---|---|---|
火災・落雷・破裂・爆発 | ◯ | ◯ | ◯ |
風災・雹(ひょう)災・雪災 | ◯ | ◯ | ◯ |
水災 | × | ◯ | ◯ |
水濡れ | × | ◯ | ◯ |
盗難 | × | ◯ | ◯ |
物体の落下・飛来・衝突 | × | ◯ | ◯ |
騒擾(そうじょう)・集団行為 | × | ◯ | ◯ |
破損・汚損 | × | × | ◯ |
向いている方 | 保険料を抑えたい方、マンション高層階など水災リスクが低い方 | 戸建て住宅の方、バランスよく備えたい方 | 手厚い補償を求める方、小さな子どもがいる世帯 |
スリム型は、補償範囲を必要最低限に絞ったプランです。
火災・落雷・破裂・爆発、風災・雹災・雪災といった基本的な損害のみを対象としているため、手頃な保険料で加入できることが多くなっています。
ベーシック型は、スリム型の補償に水災・盗難・水濡れ・物体の衝突などを加えたプランです。
河川の近くや低地に住宅がある場合は、水災補償が含まれるベーシック型以上のプランを選んでおくと安心でしょう。
オールリスク型は、ベーシック型の補償に加えて、日常生活で起こりうる偶発的な事故(破損・汚損)まで幅広くカバーするプランです。
保険料は3つのタイプのなかで最も高くなるものの、予測しにくい突発的な損害にも備えられる点がメリットです。
住んでいるエリアの災害リスクや住居の構造、家族構成などを踏まえて最適なタイプを選択しましょう。
補償内容と保険料のバランスが取れた保険を契約したい場合は、以下の3つのポイントを意識して加入する商品・プランを選びましょう。
それぞれ詳しく見ていきます。
保険金額を適切に設定することで、補償内容に見合った過不足のない保険料で契約できます。
火災保険の保険金額設定で基準となるのが、「新価(再調達価額)」と「時価」の2つの評価方法です。
新価と時価では、設定できる保険金額や保険料、万が一の際に受け取れる保険金額に差が生じます。
たとえば「築20年・木造戸建て・新価(再調達価額)3,000万円」の住宅を例に、両者の違いを比較すると以下のようになります。
新価基準 | 時価基準 | |
|---|---|---|
評価方法 | 同等の建物を新築するために必要な金額で評価 | 新価から経年劣化分を差し引いた金額で評価 |
設定できる保険金額 | 3,000万円 | 1,500万円(経年劣化分を約50%と想定) |
保険料の水準 | 比較的高め | 比較的安め |
全焼した場合に受け取れる保険金 | 最大3,000万円 | 最大1,500万円 |
自己負担 | ほとんど発生しない | 不足分(1,500万円)は自己負担になる |
※経年劣化の割合は建物の構造・築年数・劣化状況などによって異なります。上記はあくまで一例です。
時価基準は保険料を抑えられる一方で、いざというときに受け取れる保険金が再建費用に満たなくなり、自己負担が大きくなるリスクがあります。
こうした背景から、現在は新価基準での契約が主流です。
保険料の安さだけで時価基準を選ぶと、被災後の生活再建に支障をきたす恐れがあるため注意しましょう。
火災保険には基本補償のほかに、特約やオプション補償を自由に付帯できます。
ただし、すべて付帯すると保険料の負担が大きくなるため、住環境などにあわせて取捨選択することが重要です。
代表的な特約には以下のようなものがあります。
特約名 | 補償内容 |
|---|---|
個人賠償責任特約 | 日常生活で他人にけがをさせたり財物を壊したりした場合の賠償を補償 |
類焼損害特約 | 自宅からの出火が近隣に燃え広がった場合の損害を補償 |
臨時費用保険金特約 | 仮住まいの費用などを損害保険金に上乗せして補償 |
地震火災費用特約 | 地震による火災で建物が半焼以上の損害を受けた場合の補償 |
特約を選ぶ際は、加入済の自動車保険や傷害保険などと補償内容が重なっていないかを確認しておきましょう。
また、マンション高層階など水害のリスクが低い住宅であれば、水災補償を外すことで保険料を抑えられる場合があります。
自治体などが公開しているハザードマップで自宅周辺の災害リスクを確認し、必要な補償を見極めてください。
契約期間や支払方法を見直すだけでも、保険料の支払総額を抑えられる場合があります。
火災保険の保険料は、支払回数を減らしてまとめて払うほど割安になるのが一般的です。
月払いよりも年払い、年払いよりも長期一括払いのほうが割引が適用されるため、手元資金に余裕がある場合はまとめて支払うほうが総額を抑えられます。
なお、火災保険の契約期間は最長5年です(※2022年10月の改定以前は最長10年)。
5年契約の長期一括払いを選ぶと、1年契約を毎年更新するよりも支払総額を削減できます。
複数の保険会社から見積りを取って比較すると、補償内容と保険料のバランスが取れたプランを選びやすくなるでしょう。
賃貸物件の場合、建物自体は貸主の所有物であり、建物への補償は貸主側で加入する火災保険でカバーされます。
そのため、借主が加入する火災保険は、自身の所有物である「家財」を補償対象とするのが一般的です。
ただし、家財の補償だけでは万が一の際にカバーしきれないリスクがあります。
たとえば、自室から出火して建物に損害を与えた場合、貸主への原状回復義務が発生します。
また、洗濯機のホース外れなどで階下に水漏れ被害を起こした場合は、近隣住民への賠償責任が生じます。
こうしたリスクに備えるため、貸主への賠償をカバーする「借家人賠償責任補償」と、近隣住民(上下階の住民など)への賠償をカバーする「個人賠償責任補償」をあわせてセットしておくと安心です。
なお、賃貸契約時には管理会社から特定の火災保険を案内されるケースが多いですが、必ずしもその保険がご自身の住環境に最適とは限りません。
補償内容と保険料を比較したうえで、ご自身に合った商品を選びましょう。
戸建て住宅の場合、マンションと比べて風災・水災・盗難などのリスクが高く、損害が発生した際の修繕費用も自己負担となるため、補償範囲を広めに確保しておくことが重要です。
基本的な災害をバランスよくカバーできる「ベーシック型」や、日常的な破損・汚損まで備えられる「オールリスク型」がおすすめです。
特に河川や低地の近くに住宅がある場合は、水害による被害額が大きくなりやすいため、水災補償を必ずセットしましょう。
加えて、地震・噴火・津波による損害は火災保険では補償されないため、地震保険への加入も検討した方がよいでしょう。
日本は地震大国であり、戸建ては集合住宅と比べて全壊・半壊のリスクが高いとされるため、優先度は高いといえます。
火災保険は、火災だけでなく風災・水災・盗難などさまざまなリスクをカバーできる保険です。
商品タイプによって補償範囲が異なるため、住環境や家族構成などを考慮して最適なプランを選択する必要があります。
地震・噴火・津波による損害は火災保険の対象外であるため、地震保険の付帯もあわせて検討してみてください。
こちらの動画でも火災保険についてわかりやすく解説をしています。「火災保険のおすすめの選び方」「火災保険の見直し方」についてさらに深く知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
火災保険をテーマにしたコラムの一覧です。『火災保険とは?』『火災保険の必要性は?』などの話から基礎知識の解説など、役立つトピックスを掲載しています。
築36年以上の場合は、無料相談にてお見積もりください。
火災保険とは、「火災のみ補償」と思われがちですが、火災・落雷・風災・水災などの自然災害だけでなく、その他突発的な事故(破損汚損)や盗難など幅広いリスクに備えられます。ただし、地震までカバーする場合は、地震保険への加入が必要です。なお、噴火や津波による損害は、地震保険に加入していないと補償されないため、ご注意が必要です。
火災保険への加入は強くおすすめといえるでしょう。火災が起きる確率は約0.02%と低いものの、発生時の修繕・建替え費用は数百万〜数千万円に上ります。また、自分では防げない近隣火災(もらい火)で損害を受けた場合も、失火責任法により隣家へ賠償請求できないため、ご自身の火災保険で備える必要があります。
はい、やや異なります。戸建ては「建物+家財」を補償し、マンションは「建物(専有部分)+家財」となるため、共有部分を除いた形で加入します(共有部分は管理組合が加入する火災保険でカバー)。
また、建物補償額の計算方法も異なります。戸建ては建物価格で割り出すためシンプルですが、マンションは分譲価格から土地代を除いた金額が建物(専有部分)補償額となるため、補償額が割り出しにくい面があります。
所有の場合は「建物+家財」を補償しますが、賃貸物件では建物は大家さんが加入する保険でカバーします。そのため、賃貸物件の場合は「家財+借家人賠償」という補償になるのが一般的です。
借家人賠償とは、入居者が建物に損害を与えてしまった場合に、大家さんへ賠償義務が発生するため、そこをカバーするための補償となります。
火災保険の保険料は建物の「構造級別」によって大きく異なります。M構造(マンション構造:コンクリート造の共同住宅)が最も安く、T構造(耐火構造:鉄骨造・省令準耐火建物など)、H構造(非耐火構造:一般的な木造戸建て)の順に高くなります。同じ補償内容でも保険料は最大2〜4倍の差が生じることがあるため、ご自身の建物がどの構造に該当するか確認しておくことが大切です。
はい、あります。木造でもツーバイフォー(2×4)工法など「省令準耐火建物」の基準を満たしている建物は、T構造として認定され、保険料が安くなる場合があります。H構造のままで契約していると保険料を多く払いすぎるケースがありますので、建築確認申請書や住宅メーカーのパンフレットで構造を確認してみましょう。
はい、賃貸住宅に入居する際は火災保険への加入を強くおすすめします。建物自体の補償はオーナーが行いますが、入居者がうっかり火災を起こした場合の原状回復費用(借家人賠償責任)や、家財の損害はご自身が備える必要があります。多くの賃貸契約では火災保険への加入が入居条件となっていることも多い傾向にあります。
はい、地震保険は単独では加入できず、火災保険にセットする形で契約します。保険金額は火災保険の保険金額の30〜50%の範囲内で設定でき、建物は5,000万円・家財は1,000万円が上限です。地震・噴火・津波による損害は火災保険では補償されないため、日本のような地震多発国では地震保険への加入も合わせて検討されることをおすすめします。
マンションでも地震保険は必要性が高いといえるでしょう。分譲マンションの場合、専有部分の補償は個人で行う必要があります。2021年度の統計では分譲マンション専有部分の地震保険付帯率は約75%に達しており、多くの方が加入している傾向にあります。建物構造上、倒壊リスクは低くても家財の損害や修繕費に備える観点から、検討されると良いでしょう。
はい、ご自身の火災保険で補償されます。日本では「失火責任法」により、重大な過失がない限り、火元の住民は延焼した隣家への損害賠償責任を負いません。そのため、もらい火による損害は出火元に請求できないケースが多く、ご自身が加入する火災保険で備えることが唯一の手段となります。
建物の保険金額は「再調達価額(新価)」で設定するのが基本です。再調達価額とは、同じ建物を新たに建て直すために必要な費用のことで、保険会社のWebサイトで建築年・構造・面積・所在地などを入力することで試算できます。古い建物の「時価」で設定すると、損害時に再建費用が不足するリスクがありますのでご注意ください。
火災保険の保険期間は基本的に1〜5年の整数年で設定できます。同じ場所に長く住む予定であれば、長期一括払いのほうが保険料を割安に抑えられる傾向があります。一方、賃貸や転居の可能性がある場合は短い期間での契約も選択肢のひとつです。中途解約の場合も、未経過期間分の保険料が返還されることが一般的です。
水災補償の必要性は、お住まいの立地環境によって異なります。ハザードマップで河川氾濫や浸水リスクが高い地域にお住まいであれば、水災補償は重要です。一方、高層マンションの高層階や、浸水リスクの低い内陸の高台にお住まいであれば、水災補償を外すことで保険料を節約できる場合があります。まずはお住まいの地域のハザードマップを確認されることをおすすめします。
火災保険にはさまざまな割引制度が用意されています。主なものとして、インターネット割引・新築割引(築浅割引)・耐火建築物割引・オール電化住宅割引・ホームセキュリティー割引・省エネ設備割引・証券ペーパーレス割引などがあります。適用できる割引は保険会社や建物の条件によって異なりますので、見積もり時に確認されると良いでしょう。
住宅ローンを利用する際は、金融機関の多くが火災保険への加入を条件としています。ただし、金融機関が指定する特定の保険会社に加入する義務はなく、ご自身で選んだ保険会社の商品でも対応できるのが一般的です。ローンの対象となる建物を補償対象として火災保険に加入し、質権設定や損害賠償請求権の担保などの手続きを行うことが求められます。
火災保険の保険料は、2008年1月の税制改正により損害保険料控除の対象外となっています。ただし、火災保険に地震保険をセットしている場合は、地震保険料の部分のみが「地震保険料控除」の対象となります。年末調整・確定申告の際は保険会社から送付される「地震保険料控除証明書」を使って申請できます。
引っ越しの際は、現在の火災保険の解約または契約内容の変更(住所変更・補償対象の変更)が必要です。解約する場合は未経過期間の保険料が返還されます。新居が同じ補償内容で引き続き対象となる場合は変更手続きで継続できることがありますが、構造や所在地が変わると保険料も変わりますので、必ず保険会社または代理店に連絡しましょう。
火災保険は、建物の引渡し日(お引越し日)に合わせて補償開始となるよう手続きするのが一般的です。新築や中古住宅の購入時は引渡し日より前に申込みを完了させておきましょう。また、築年数が浅いほど「新築割引(築浅割引)」が適用されることが多いため、新築であれば入居直後に加入しておくのが保険料面でもお得といえるでしょう。
火災保険の見直しは、満期・更新のタイミングが最も行いやすい時期です。また、リフォームや増改築で建物の価値が変わった場合・家族構成の変化で家財量が増減した場合・構造級別の確認をしていない場合なども見直しのよいきっかけとなります。保険料の払いすぎや、いざというときの補償不足を防ぐため、定期的な確認をおすすめします。
はい、賃貸向けの火災保険に「借家人賠償責任特約」を付加することで、入居者の過失による火災や水濡れで建物(部屋)に損害を与えた場合の原状回復費用をカバーできます。また「個人賠償責任特約」を付加すると、水漏れで階下の住人へ損害を与えた場合などの賠償にも備えられます。賃貸入居時にはこれらの特約の付加をご確認ください。
火災保険を比較する際は、①補償範囲(水災・破損汚損など任意補償の有無)、②保険金額の設定方法(再調達価額か時価か)、③保険料の割引制度の充実度、④事故対応のサービス内容(24時間対応・駆けつけサービスなど)、⑤保険期間と支払方法の選択肢、の5点を中心に確認されることをおすすめします。インターネット一括見積もりを活用すると複数社を同条件で比較しやすくなります。
火災保険は、近年各地で発生してる大規模な自然災害や、資材の価格高騰が主な原因となって、保険料が値上がりしています。ハザードマップで災害リスクが高く判定されている地域では、保険料が数倍に値上げされている事例も散見されます。
火災保険の保険料は、様々な項目の入力だけでなく、各保険会社が独自に算定しているリスク区分を使って計算しています。そのため、実際に計算をしてみないと、一概にどこの保険会社の保険料が安いのかは判断できません。