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がん保険

肺がんの医療費はいくら必要?がん保険に加入する場合のおすすめの保障について解説

「喫煙しているから肺がんになるかもしれない」と心配になり、がん保険への加入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?

肺がんは、他のがんと比較して治療費が高額になる可能性があるため、心配な場合はがん保険に加入しておくと安心です。

そこで今回は、肺がんを治療する場合の治療費の目安や病気の特徴、がん保険に加入する場合のおすすめの保障について解説していきます。

肺がんってどんな病気?

それでは肺がんにはどのような特徴があるのでしょうか?まずは、肺がんの原因や症状、治療法など基本的な特徴を解説します。

肺がんとは?

肺がんとは、肺の一部である気管支や肺胞の細胞などががんになることによって起こる病気です。

肺は、酸素を取り入れて2巻二酸化炭素を出す臓器です。内部では、気管支が木の枝に白が木の枝のように広がっており、その先に肺胞があります。取り入れた酸素は気管支を通じて肺胞に送られ、血液中に取り入れられる仕組みです。

気管支肺胞等で発生した肺がんは、周りの組織を破壊しながら増殖していき、やがて血液やリンパの流れに乗って全身に広がっていきます。そのためリンパ節や骨、脳、肝臓などに転移しやすいのも特徴です。

また肺がんは、非小細胞がんと小細胞がんの2種類があり、肺がんの8〜9割は非小細胞がんであるといわれています。

統計から見る発生率

肺がんは40代後半から罹患する人が増え始め、高齢になるほど罹患する確率が高くなります。また、肺がんに罹患する人の数や死亡する人の数は、男性の方が女性よりも多いです。

以下の表は、がん全体での死亡数や罹患数における、肺がんの順位を表したものです。

死亡数

罹患数

男性

1位

2位

女性

2位

4位

男女計

1位

3位

男性の肺がんでの死亡数は、胃がんや大腸がんを抑えて1位。女性においても大腸がんの次に肺がんでなくなっている方が多いです。

原因

肺がんは、喫煙との関連が大きい病気であると言われています。タバコを吸う人は吸わない人に比べて、肺がんになる確率が男性で約4倍、女性で約3倍。肺がんは40代から罹患する方が増え始めるため、喫煙歴のある40代の方は、自覚症状がない場合でも肺がんに注意が必要です。

またタバコを吸っていなくても、周囲に漂っているタバコの煙を吸い込むことで、肺がん発症する確率が高まるとも言われています。その他の原因としては、アスベストやラドンなどの有害化学物質に曝された場合や、PM2.5などの大気汚染など。

肺がんの予防には、禁煙が有効です。また、他のがんと同様に、節度のある飲酒やバランスの取れた食事なども予防に効果があるとされています。

症状

早期の肺がんでは自覚症状がほぼありません。しかし進行すると、咳や痰、血痰、発熱などの症状が現れます。

肺がんの恐ろしいところは、自覚症状が現れてから発見した場合発見された場合、根治が難しくなる点です。そのため、気になる症状がある場合は、すぐに医療機関を受診するだけでなく、定期的に検診を受けて早期で発見することが大切ですね。

肺がんは、胸部X線検査やCT検査などで発見されることがあります。また、端を採取して顕微鏡で調べる喀痰細胞診でも発見が可能です。

治療法

肺がんが見つかった場合はどのように治療が進むのでしょうか?ここでは肺がんの治療法について解説していきます。

手術

肺がんが初期の段階である場合や非小細胞がんである場合は、手術によって肺の1部もしくは全部を外科的に切り取ったり取り除いたりします。

また、顔の直径が2センチ以下でリンパ節への転移がない場合は、がんとその周囲を小さくする縮小手術も行われます。

肺がんの手術方法は、主に以下の2種類です。

胸腔鏡手術:背中や脇に数カ所小さな穴を開けてカメラ器具を挿入して行う手術
開胸手術:胸を切り開いて行う手術

胸腔鏡手術の方が、手術の跡が残りにくく患者への負担も小さいです。しかし肺がんが進行している場合や、太い血管の近くに男がある場合などは開胸手術が行われます。

抗がん剤・放射線治療

肺がんが進行している場合や、小細胞がんである場合は、抗がん剤の投与と放射線による治療が並行して行われます。

抗がん剤治療:薬物の投与によってがん細胞の縮小や消滅を目的とした治療
放射線治療:がんに放射線を照射してがん細胞の縮小や消滅を目的とした治療

肺がんが進行すると、手術が行われる場合もありますが、術後には転移や再発を防止するために抗がん剤と放射線による並行治療が行われます。

また肺がんがさらに進行し、肺から離れた場所への転移が見られた場合は、手術や放射線治療を行わずに抗がん剤治療のみとなり、治療期間が長期間になることもあります。

肺がんの医療費はいくら?

肺がんになった場合の医療費の平均は、以下の通りです。

医療費総額

3割負担

肺がん

744,046円

223,213円

※参考:厚生労働省「医療給付実態調査(平成29年度)」統計表 第3表  疾病分類別、診療種類別、制度別、件数、日数(回数)、点数(金額)

実際の肺がん治療では、上記の金額に加えて入院した場合の差額ベッド代や食費などの諸費用がかかります。また「国立がん研究センターのがんとお金の本」によると、肺がんが進行しており放射線治療や抗がん剤治療が行われる場合は、治療費が3割負担で100〜200万円となることもあり、他のがんと比較して治療にかかるお金が高額なケースが多いです。

高額療養費制度を利用することで、標準的な収入の方であればひと月の自己負担額の上限が約9万円、4回目以降は約4.4万円となるため、実際の自己負担額はさらに少なくなるでしょう。しかし、進行した肺がんの治療は、1年や3年のような長期間にわたって行われる場合もあり、毎月数万円の自己負担が数年にわたって続くこともあるのです。

放射線治療や抗がん剤治療が続く場合、時間的な制約や体力的な問題から就業に制限がかかって収入が減少する可能性にも注意が必要です。

肺がんに備えてがん保険に加入する場合の保障の選び方

それでは治療費が高額になる可能性が高い肺がんに備えるためにはどのようにがん保険に加入すれば良いのでしょうか?

ここでは、肺がんに備えるためにがん保険に加入するときの、おすすめの保障について解説していきます。

治療給付金

治療給付金とは、がんを治療するために抗がん剤治療や放射線治療、ホルモン剤治療などを行った場合に、保険金や給付金が支払われる保障のことです。

進行した肺がんの治療は、長期間にわたって放射線治療や抗がん剤治療を行うことがあり、治療費が継続的に発生するだけでなく、収入が減少する可能性もあります。

治療給付金を受け取れるように設定していると、放射線治療や抗がん剤治療行った月に、10万円や20万円といった保険金を受け取れるため、入院を金銭的なリスクに備えられますね。

保険金の目安は、医療費の自己負担分のみに備える場合は、月額もしくは1回につき10万円。収入の減少にも備える場合は20万円に設定すると良いでしょう。

実損填補型のがん保険

がん保険の中には、がんの治療を受けた場合に発生した医療費の自己負担分と同額の保険金が受け取れる実損填補型のものが存在します。

実損填補型のがん保険に加入することで、がんの治療が長引いて、医療費の自己負担が継続的に発生しても、過不足なく保障してもらえます。治療期間が長く経済的な負担が発生しやすい肺がんに、しっかり備えられるためおすすめです。

一方で実損填補型のがん保険は、一定期間ごとに更新を迎えて保険料負担が上昇していくため、現在の家計が圧迫されないか注意しましょう。

まとめ

肺がんは死亡数の多い病気ですので、がんの中でも最も怖い病気といって良いかもしれません。加えて肺がんは初期で見つかっても手術が必要で、抗がん剤治療も長期間にわたる可能性があります。

がん保険に加入し、高額な医療費の自己負担や収入の減少に備えられると安心ですね。

ただし今回ご紹介したおすすめの保障や保障額は、あくまで目安です。どの保障が必要なのか?いくらの保障が必要なのか?は、あなたの生活背景や価値観などによって大きく変わるため、ファイナンシャルプランナーや保険の専門家に相談して加入内容を決めるのも1つの方法でしょう。

なお、今回の記事は以下のサイトや書籍を参考に執筆いたしました。肺がんについてさらに深く知りたい方は、併せてご一読ください。

参考サイト・文献:NHK 健康チャンネル国立がん研究センターがん情報サービス最新がん統計国立がん研究センターのがんとお金の本 

 

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