がんに影響を受けた人に寄り添う場所―マギーズ東京が生まれるまでの歩み
がんは、いまや誰にとっても特別な病気ではなくなった。しかし、本人だけでなく、家族や周囲の人々にも深い衝撃や痛みをもたらす病であることに、いっこうに変わりはない。もし、突然がんと宣告されたとき。また、大切な人のがんに直面したとき。あるいは、がんで愛する人を失ったとき――その思いを、どこで受け止めてもらえばよいのか。「がんに影響を受けたすべての人が、自分の力を取り戻すために」。イギリスの当初エジンバラを本部とするマギーズセンター日本第一号として、2016年に東京・豊洲に開かれたマギーズ東京は、がんの当事者だけではなく、その家族や友人から仕事でがんに関わる人まで、がんに影響を受けた人たちすべてが立ち寄ることができる場として、穏やかな時間が流れている。今回は、認定NPO法人マギーズ東京センター長で共同代表理事を務める秋山 正子(あきやま まさこ)さんにお話を伺った。