ペット保険

人気のペット保険はどれ?失敗しない選び方とおすすめ商品を紹介

万が一の病気やケガに備えてペット保険を検討する中で、「とりあえず人気の保険を選んでおこう」と考える方は多いでしょう。

人気の保険は多くの人に選ばれているという点で安心感はありますが、必ずしも全てのペットや飼い主に適しているとは限りません。補償内容や保険料を比較した上で、ペットの種類や年齢、そしてご自身のライフスタイルや経済状況に合った保険を選びましょう。

この記事では、最新の人気ペット保険を紹介するとともに、後悔しない選び方のポイントについても詳しく解説します。

この記事のポイント

  • ペットの治療費は高額化しており、予想外の出費に備えるためにペット保険のニーズが年々高まっている。
  • ペット保険選びでは、補償範囲、保険料、通院・入院・手術への対応可否などを総合的に比較することが重要。
  • ペット保険で人気の保険会社には「FPC」「リトルファミリー少額短期保険」「アニコム損保」などがあり、それぞれに特徴があるため自分やペットの状況に応じ選ぶのがおすすめ。

ペット保険の人気が高まる背景とは

ペット保険の人気が高まる背景とは

以下では、ペット保険がこれほどまでに注目を集めている理由や、その背景にある社会的な変化、獣医療の現状について掘り下げていきます。

ペットの医療費は高額になりやすい

ペット保険の需要が高まっている大きな要因として「ペットの医療費は高額になりやすい」という点が挙げられます。

ペットの医療費が高額になりやすいのは、以下のような理由からです。

  • 公的医療保険のような制度がない
  • 通院先の病院によって治療費が異なる
  • ペットの平均寿命が伸びてきている

人間の医療とは異なり、ペットの診療には公的な健康保険制度がありません。そのため、動物病院でかかる治療費は、原則として全額自己負担です。また、自由診療のため、病院によって診療費の設定は異なります。

さらに、近年の獣医療は目覚ましい進歩を遂げており、MRIやCTといった高度な画像診断装置の導入、専門的な知識を持つ獣医師による高度医療の提供が可能になりました。

以前は治療が困難だった病気やケガも治癒が期待できるようになったり、QOL(生活の質)を維持しながら長く付き合えるようになったりしたことで、平均寿命の延伸化が進んでいます。

一般社団法人ペットフード協会の「令和6年 全国犬猫飼育実態調査」によると、2024年の犬の平均寿命は14.90歳、猫の平均寿命は15.92歳でした。これは10年前の2014年(犬:14.25歳、猫:14.56歳)と比較して、犬は約0.65歳、猫は約1.36歳延びています。

一方で、慢性的な疾患や老齢にともなう医療のニーズが増加し、結果として医療費がかさむケースが多く見られます。継続的な通院や投薬、定期的な検査が必要となる場合、家計への負担は決して小さくありません。

以下のように、犬・猫の場合は高齢になるほど、診療費が高くなる傾向にあります。

犬の年齢別の年間診療費
猫の年齢別の年間診療費

※出典:アニコム損保「アニコム家庭どうぶつ白書2024」をもとにコのほけん!編集部でグラフを作成

このような状況下で、少しでも経済的なリスクを軽減したいと考える飼い主が増えており、ペット保険の需要が高まっているのです。

ペット保険の加入者は増加傾向に

ペット保険の加入者は増加傾向にあります。

株式会社NTTデータ経営研究所の調査によると、2023年度のペット保険市場規模(各保険会社の収入保険料ベース)は1,252億円と10年前(244億円)の約6倍に達しており、2030年には3,314億円に拡大すると予測されています。

この背景には、飼い主の意識の変化や保険商品の多様化が大きく影響していると考えられます。

近年では「ペットはかけがえのない家族の一員であり、人間と同等の質の高い医療を受けさせたい」と考える人が増えつつあります。

また、さまざまな商品が登場しており、飼い主の経済状況やペットの種類などに合わせて柔軟に商品を選べるようになったことも、ペット保険が普及した一因として考えられるでしょう。

失敗しないペット保険の選び方とは

失敗しないペット保険の選び方とは

ペット保険選びで後悔しないために押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 補償内容や補償範囲をチェックする
  • 保険料と保険金の給付率のバランスをチェックする
  • 保険金請求の方法を確認する
  • 動物病院との連携状況や保険会社のサポート体制もチェックする

ペットや家計の状況に合わない商品を選ぶと、いざというときに十分な補償が受けられなかったり、保険料が負担になったりする可能性があります。複数の商品を様々な観点で比較・検討してみましょう。

関連記事;ペット保険の選び方とは?知っておきたい補償と保険料のポイントを解説

補償内容や補償範囲をチェックする

失敗しないペット保険選びの第一歩は、補償内容と補償範囲を細かく確認することです。

具体的には、以下の点を確認しましょう。

  • 基本補償や特約の内容
  • 補償割合(支払割合)
  • 支払限度額・日数(回数)制限
  • 補償対象外となる傷病や費用

基本補償や特約の内容

一般的にペット保険の補償内容は以下の通りです。

  • 通院補償
  • 入院補償
  • 手術補償

上記のうち、どの範囲をカバーするプランなのか(通院・入院・手術すべてをカバーするフルカバー型、入院と手術のみを補償するプランなど)を確認しましょう。

また、以下のような特約をセットできるペット保険もあります。

賠償責任特約

ペットが誤って他人をケガさせたり、物を壊したりしたときに発生する法律上の損害賠償責任を補償する

火葬費用特約

ペットが亡くなった時の火葬・納骨費用などを補償する

家計の状況や保険料とのバランスを確認しながら、必要に応じて特約も検討してみましょう。

補償割合(支払割合)

補償割合とは、動物病院で支払った診療費のうち、何パーセントが保険金として支払われるかを示す数値です。商品によっても異なりますが、一般的には50%・70%・100%といった選択肢があります。

補償割合が高いほど医療機関の窓口で支払う自己負担額は減りますが、毎月の保険料は高くなる傾向があります。

支払限度額・日数(回数)制限

実際に支払われる保険金の上限額や、保険金請求の日数(回数)制限についても確認しておきましょう。

多くのペット保険では、商品ごとに以下の限度額が定められています。

  • 保険期間中の保険金支払限度額(「1年間に80万円まで」など)
  • 保険期間中の利用回数制限(「通院は年間20日まで」など)
  • 入院・通院1日あたりの支払限度額(「1日あたり1万円まで」など)
  • 手術1回あたりの支払限度額(1回あたり10万円まで」など)

限度額が高くなるほど、保険料は高くなる傾向があります。

補償対象外となる傷病や費用

一般的なペット保険では、以下のような項目は補償対象外です。

  • 狂犬病ワクチンなどの予防に関する費用
  • 補償開始前に発病した病気・ケガや治療中の病気・ケガに関する費用
  • 妊娠・出産にかかわる費用
  • 健康診断や血液検査のみの費用
  • 歯科治療の費用

保険会社によって違いが出やすいポイントなので、契約前に必ずチェックしておきましょう。自身のペットがかかりやすい病気(犬種・猫種特有の遺伝的疾患のリスクなど)を把握した上で検討することをおすすめします。

保険料と保険金の給付率のバランスをチェックする

毎月(毎年)支払う保険料と、実際に保険金が支払われる可能性や金額(補償の手厚さ)のバランスもチェックしておきましょう。

単に「保険料が安いから」という理由だけで選んでしまうと、いざという時に「必要な補償が受けられなかった…」「思ったより保険金が少なかった…」ということになりかねません。

ペット保険の保険料は、主に以下の要素で決まります。

  • ペットの種類
  • ペットの年齢
  • ペットの品種
  • 補償プラン
  • 免責金額

年齢や補償割合が高い場合や、免責金額が少ない場合は保険料は高くなる傾向があります。

ペットに万が一のことがあった時に、どの程度の自己負担が発生するのかをシミュレーションした上で、加入するプランを決めましょう。

保険金請求の方法を確認する

せっかくペット保険に加入していても、保険金の請求手続きが面倒だったり、支払われるまでに時間がかかりすぎたりすると、請求すること自体がストレスになる可能性があります。スピーディーに保険金を請求できるかどうかも必ず確認しておきましょう。

スマートフォンやパソコンから、診療明細書や領収書などを撮影・アップロードして請求できる保険会社であれば、比較的早く請求できる可能性があります。

また、実際に保険金が指定口座に振り込まれるまでの標準的な日数や提出書類も確認しておきましょう。

動物病院との連携状況や保険会社のサポート体制もチェック

動物病院との連携状況や、保険会社のサポート体制もチェックしましょう。

特に注目したいのが、「窓口精算」に対応しているかどうかです。窓口精算とは、動物病院の会計窓口で、人間の健康保険証のようにペット保険の保険証を提示すると、保険適用後の自己負担分のみの支払いで済むシステムです。

後日保険金を請求する手間を省けるだけでなく、高額な治療費が発生した場合でも、一時的な立て替えが必要ないため、家計への負担を軽減できます。

かかりつけの動物病院や、近隣の動物病院がその保険の窓口精算に対応しているかを確認しておくのがおすすめです。

また、獣医師にペットの健康状態を相談できるサービスや、ペットが迷子になった際のサポートを受けられる保険会社もあります。

初めてペット保険に加入する場合や、ペットの健康状態に日頃から不安がある場合は、気軽に専門家に相談できる窓口があると安心でしょう。

関連記事:ペット保険の窓口精算とは?仕組みやメリット、利用の流れを徹底解説!

人気が高いおすすめのペット保険を紹介

人気が高いおすすめのペット保険を紹介

以下では、おすすめのペット保険を3つ厳選して紹介します。各保険の強みや、どのような人・ペットに向いているのかを具体的に解説しますので、比較しながら検討してみてください。

FPCの「ペットほけんマックス」

FPCが提供する「ペットほけんマックス」は、通院・入院・手術のすべてをカバーするフルカバー型のペット保険です。

補償割合は50%、70%、90%の3つから選択でき、年間補償限度額は各項目ごとに60万円、合計で180万円と業界トップクラス*1の手厚さを誇ります。歯科治療のような一般的なペット保険で補償されにくい項目もカバー可能*2です。

さらに、小型犬・4歳以下の50%補償プランでは月々1,230円、猫の場合は月々980円と、業界最安クラス*3の保険料も魅力です。年齢による上昇も3回のみで、12歳以降は保険料の変動がありません。保険金もスマホアプリから請求できるため、手続きに困る心配も少ないでしょう。

手厚い補償内容と手頃な保険料を両立した、バランスの良い保険として多くの人に選ばれている保険です。

※1 業界トップクラスの理由はこちら
※2 歯石除去(スケーリング)は、歯周病等の治療目的であっても補償対象外です。保険金支払いには審査があります。詳しくは重要事項説明書および約款をご確認ください。
※3 業界最安クラスの理由はこちら

ペットほけんマックスの詳細を見る

リトルファミリー少額短期保険の「わんデイズ・にゃんデイズ」

「わんデイズ・にゃんデイズ」は、通院・入院・手術を幅広くカバーするフルカバー型のペット保険です。補償割合は50%と70%の2種類から選択可能で、年間補償限度額は最大120万円と手厚い補償内容が特徴です。

また、基本的に保険料は3歳ごとに上昇するため、保険料の変動幅が少なく、長期的に継続しやすい仕組みになっています。

紙の請求書類が不要で、スマホやパソコンで保険金の請求手続きが完結する点も魅力です。

ペット保険更新時の不安を減らしたい人におすすめの保険といえます。

わんデイズ・にゃんデイズの詳細を見る

アニコム損保の「どうぶつ健保ぷち」

「どうぶつ健保ぷち」は、入院・手術に特化したペット保険です。通院補償を省くことで保険料を抑えつつ、高額になりがちな入院・手術費用を手厚くカバーしています。

支払割合は70%で、手術は1回あたり最大50万円、年間2回まで補償されます。入院は1日あたり最大14,000円、年間20日まで補償されるため、万が一の大きなケガや病気に備えることが可能です。

また、ペットの悩みをLINEで気軽に相談できる「どうぶつホットライン」や、ペットが迷子になった時に備える「迷子捜索サービス」など、付帯サービスも充実しています。

家計への負担を抑えつつ、万が一高額な診療費が発生した場合に備えておきたい人に向いている保険です。

どうぶつ健保ぷちの詳細を見る

まとめ

ペットの万が一に備えるため、ペット保険に加入する人は増加傾向にあります。

保険会社によって補償内容や保険料、保険金の請求手続きなどは異なるため、複数の商品を見比べながら、自身とペットの状況に合ったプランを選びましょう。

ペット保険選びに迷った時は「コのほけん!」の無料オンライン保険相談もご活用ください。

募集文書番号:SK-CR250618-001(26.06)、W2506-001609

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