生命保険契約の見直しはどうすればいい?契約内容の確認方法を5つお伝えします
「保険の契約を見直したいけど、そもそも今どんな保険に加入していたのだろうか?」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
保険の契約を見直すときは、現在加入している保険の契約内容を確認することがとても大切。なぜなら、保険の見直しにおいては、生活環境が変化したことで現在の保障で足りない部分を明確にする必要があるからです。
そこで今回は、保険の契約内容を確認する方法について5つ解説していきます。それぞれのメリットやデメリットを確認した上で自分にとって有効な手段を探してみてください。
契約内容の確認方法① 加入時の保険証券で確認する
保険に加入したときは、必ず保険証券という書類が発行されます。保険証券には、契約内容や契約が有効になる期間など、保険契約に関する重要な事項が記載されているため、契約内容の確認が可能です。
メリット
保険証券で契約内容を確認するメリットは、以下の3点です。
● 最も早く正確に契約内容を確認できる
● 大事な書類なので保管されている可能性が高い
● 加入当時の状況を思い出して契約内容も思い出させる可能性がある
保険証券は、保険の契約書類の中でも重要な書類なため、大切に保管されている場合が多く、確認しやすい点が最大のメリットといえるでしょう。
デメリット
一方で、デメリットは以下の3点です。
● 記載されている内容を見ても理解できない可能性がある
● 紛失している可能性がある
● 解約返戻金や配当金などについて最新の情報が記載されていない
保険は専門的な用語が多く仕組みの複雑なため、内容を理解するのに苦労する可能性があるでしょう。分からない箇所があった場合は、インターネットで専門用語を調べたり、保険会社のコールセンターに問い合わせたりして確認するのが有効です。
また保険証券は大事な書類であるとはいえ、紛失している可能性はゼロではありません。その場合は、保険会社に連絡し再発行してもらいましょう。
そして保険証券には、解約した場合に受け取れるお金である解約返戻金や、保険会社で利益が出た場合にお客に還元される配当金の金額が記されていません。確認する時点での解約返戻金や配当金の金額を知りたい場合は、保険会社に問い合わせる必要があります。
契約内容の確認方法② 契約内容のお知らせで確認する
保険会社から年に一度送付されてくる契約内容のお知らせには、保険契約の内容が詳しく記されているため、確認に利用できます。
メリット
契約内容のお知らせで確認するメリットは、以下の2点です。
● 証券よりも契約内容が分かりやすく表示されている可能性がある
● 解約返戻金や配当金など最新の情報が反映されている
契約内容のお知らせは、保険証券よりも色鮮やかな書類に分かりやすく記載されている場合が多いです。
また、解約返戻金や配当金の額も、契約内容のお知らせの作成時点での情報が反映されているため、比較的新しい契約内容が確認できます。
デメリット
契約内容のお知らせで確認する場合のデメリットは、以下の2点です。
● 内容を理解できない可能性がある
● 紛失している可能性が高い
契約内容のお知らせで確認するときも、保険証券と同じくインターネットで分からない用語を調べたり、コールセンターに問い合わせたりすると効率的です。
また、契約内容のお知らせは手紙のような形で郵送されてくるため、他の郵便物と一緒に捨ててしまっている場合があります。見当たらない場合は、保険会社に再発行してもらいましょう。
関連記事:生命保険の契約内容のお知らせで確認すべき5つのポイントとは?再発行の方法も解説
契約内容の確認方法③ インターネットサービスで契約内容を見る
保険契約の内容は、保険会社のホームページから契約者専用ページにログインすることでも確認できます。
メリット
インターネットで契約内容を確認するメリットは、以下の2点です。
● PCやスマホから簡単に確認することができる
● 解約返戻金や配当金などの情報も最新のものが表示されている
最近のインターネットサービスは、スマホからも見やすい仕様になっている場合が多く、気軽に契約内容を確認できます。また、解約返戻金や配当金の情報も毎月更新されていることが多いため、最も新しい情報の確認が可能です。
デメリット
一方で以下の2点のデメリットがあります。
● 内容を完全に理解できない可能性がある
● サービスを登録していない場合は登録が必要
インターネットで内容を確認する場合は、事前に登録の手続きが必要。パスワードやIDの発行に数日かかる可能性があるため、前もって申請する必要があります。
契約内容の確認方法④ 保険会社の担当営業に説明をしてもらう
保険会社によっては、営業職員が担当者として契約者に付いている場合があり、契約内容を説明してもらえます。また、お近くの保険会社のお客様専用窓口でも、契約内容の確認が可能です。
メリット
メリットは以下の2点です。
● 内容を分かりやすく説明してもらえる
● 見直し後のプランも提示してもらえる
営業職員と言う人に説明してもらうことで理解がしやすいだけでなく、見直し後のプランも提示してもらえることが多いです。そのため、最も効率的に見直しができる可能性があるでしょう。
デメリット
一方でデメリットは以下の3点です。
● 保険の営業をされる可能性がある
● 加入した当時の担当者が退職している可能性がある
● 他社の保険商品については答えてもらえない
営業職員は保険契約の獲得が仕事ですので、新たな保険の営業をされる可能性は高いです。営業を避ける方法としては「今回の説明は15分でお願いします」など時間を区切ると良いでしょう。
また、担当者が退職していた場合は、新しい担当者の経歴を確認し、加入している保険に詳しくなさそうであれば、ベテランの職員に同行してもらうようにお願いしましょう。
契約内容の確認方法⑤ コールセンターに問い合わせる
最後の確認方法は、契約している保険会社のコールセンターに問い合わせ内容を確認する方法です。
メリット
メリットは以下の2点です。
● 分からない部分だけを短い時間で質問できる
● 保険の営業をされる可能性が低い
コールセンターで契約内容を確認した場合、ポイントを簡潔に説明してくれるため、短時間で理解できる可能性があります。また、そのまま保険の営業される可能性が少なく、仮に営業された場合も、切電することで回避が可能です。
デメリット
デメリットは以下の3点です。
● 電話が繋がりにくい時間帯がある
● 手元に資料がないとわかりにくい
● 保険会社によっては営業担当に繋がれる場合もある
コールセンターは平日しか受け付けていない場合が多く、お昼過ぎや夕方など時間帯、月曜日などの休日明けの曜日は混雑します。そのため、混雑する時間帯を避けて電話すると良いでしょう。
また、電話をする前には、保険証券や契約内容の確認書類などがないと説明を聞いても理解できない可能性があるため事前の準備が必要です。そして、営業職員との面談を希望しない場合はキッパリ断ってしまって問題ありません。
独立系ファイナンシャルプランナーへの相談するのも一つの方法
見直しのときに他の保険会社への乗り換えも検討している場合は、内容の確認とともに乗り換え先の候補の保険会社の説明を聞く必要もあるため、時間がかかる可能性があります。
そこで、独立系のファイナンシャルプランナーに現在の契約内容が分かる書類などを持って相談しにいくことも、ひとつの選択肢としてみてはいかがでしょうか。
専門知識を持った優秀なFPに相談すると、現在の契約内容の確認をしてもらいつつ、生活背景などをヒアリングした上であなたに合った最適なプランを提案してくれます。
ただし、担当者によって当たり外れがある場合や、現在加入しているものも含めて全ての保険に詳しいとは限らない場合もあるため注意が必要です。
関連記事:保険加入の際の対面 ・非対面におけるメリット・デメリット|マーケティング視点から
まとめ
保険契約を見直す際は、現在どのような保険に加入しているのかを確認し、自分自身で理解することが何よりも大切です。
現在の加入している保険の内容が全くわからず、詳しく内容を確認した場合は加入している保険会社に問い合わせるのが一番でしょう。しかし、ある程度現在の契約内容が分かっている場合は、独立系のFPに相談するのも一つの方法です。
また、今の自分にとって最適な保障内容を調べたい場合は、ロボアドバイザーサービスを使う方法も有効です。AIが最適な保障内容を診断・提案してくれます。