告知緩和型がん治療保険:10万円 選択緩和型先進医療保険付加 クレジットカード月払 | 保険期間:10年 | 保険料払込期間:10年 | 募集文書番号:個-900-23-271(2023/8/29)
入院給付金日額5,000円、通院給付金日額5,000円、治療給付金額10万円、がん先進医療・患者申出療養特約付き|特定保険料払込免除特約なし | 経験者保険料率に関する特則付き | 定額タイプ(個別取扱)| 解約払戻金なしタイプ | 保険期間:終身(がん先進医療・患者申出療養特約は10年) | 保険料払込期間:終身(がん先進医療・患者申出療養特約は10年) | 募集文書番号:AFH234-2023-0626 9月14日(250914)
更新日:2024年8月5日
これまでに病気を経験した方や持病がある方などの中には、生命保険への加入を断られた、あるいは断られるのが怖くて生命保険に申し込むこと自体を諦めてきたという経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。がん保険は、生命保険の1つですが、がんと診断されたときや、がんの治療を行ったとき等がんによるものに保障を絞った保険です。入院・手術だけでなく、通院での治療が長期化した場合や、高額な治療費への備えなど、がん治療に特化した手厚い保障が特長ですが、今持病がある方や病気を経験された方は加入することはできるのでしょうか?
これまでに病気を経験した方や持病がある方などの中には、生命保険への加入を断られた、あるいは断られるのが怖くて生命保険に申し込むこと自体を諦めてきたという経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。がん保険は、生命保険の1つですが、がんと診断されたときや、がんの治療を行ったとき等がんによるものに保障を絞った保険です。入院・手術だけでなく、通院での治療が長期化した場合や、高額な治療費への備えなど、がん治療に特化した手厚い保障が特長ですが、※今持病がある方や病気を経験された方は加入することはできるのでしょうか?
※がん保険について詳しく知りたい方は「がん保険の基礎知識」ページをご参照ください。
結論から申し上げれば、持病や病気の経験があってもがん保険に加入できるケースはあります。ただし、がん保険加入にあたっては、事前に告知が必要となります。告知は、保険契約にあたって契約者または被保険者が生命保険会社に対して行うもので、保険法により告知義務が約款に定められています。具体的には、契約者または被保険者は告知書や生命保険会社の指定した医師の質問に、過去の傷病歴(傷病名・治療期間等)、現在の健康状態、職業などについて、事実をありのまま知らせる義務(告知義務)があります。
一般的ながん保険加入時の告知内容には、例えば以下のようなものがあります。
保険は加入者全員でお金を出し合い、みんなの万が一にみんなで備える、という相互扶助のしくみを採用しています。そのため、一部の加入者が不利となることなく公平な給付を実現できるように、加入には告知を設け、一定の基準が設けられています。
告知書内ではあなたの健康状態について、「はい」もしくは「いいえ」で回答するよう聞かれる質問もあります。ご自身の持病の状況や疾患歴によっては、これらに対する回答が「はい」となる場合もあるでしょう。そのような場合は、追って所定の医師の審査が必要になる場合もありますし、人間ドックの結果や会社の証明書等が必要になる場合もあります。それらを踏まえた上で最終的に加入できるかどうかはケースバイケースですが、その一方で告知書に書かれた質問に「いいえ」との回答がある場合は加入できないと告知書に明記するがん保険もあります。
がん保険は前述のとおり告知があるため、持病や病気の罹患歴がある方など、加入できないケースもあります。がんによる保障に内容が限定されているのに、なぜ持病があると加入できないのか、疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。背景にはがん特有の事情があります。
公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計 2023」によれば、このところがん患者数は増加しており、年を重ねるにつれ増加する傾向にあります。また、厚生労働省『2022年人口動態統計月報年計(概数)の概況』によれば、主な死因別の死亡率では第1位を占めています。
出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計 2022 年齢階級別がん罹患率推移」より
がんは生活習慣病の1つとされ、後述しますが生活習慣がリスク要因となるがんもあることがわかっています。生活習慣病の範囲や定義には、はっきりと定められたものはないようですが、例えば生活習慣が深く関与し発症の要因となるとされる、以下の様な疾患もあります。
今ある持病や病気ががんではないとしても、同じ生活習慣が要因とされる疾患もあります。そのため、そのような疾患をお持ちの場合は、がんリスクと関連づけて見られる可能性もあります。以下はがん保険加入時の告知書において、これまでの医師の診察・検査・治療・投薬の有無等について聞かれる可能性のある疾患例です。
がん・上皮内がん | がん・上皮内がん・病理検査(細胞診検査や組織診検査) |
---|---|
しゅよう・しこり | しゅよう・しこり・結節・しゅりゅう |
ポリープ | 太陽ポリープ・現在も医師の診察/検査/経過観察がある大腸以外のポリープ |
甲状腺 | 甲状腺しゅよう・甲状腺のう胞・甲状腺の腫れ/腫脹/結節/しこり |
呼吸器 | じん肺・間質性肺炎・肺線維症・COPD・肺気腫・気管支拡張症・慢性気管支炎・結節影・スリガラス状陰影 |
食道・胃・腸 | パレット食道・GIST・かいよう性大腸炎・クローン病 |
肝臓・胆のう・すい臓 | 慢性肝炎・肝硬変・NASH・肝機能障害・原発性胆汁性胆管炎・原発性硬化症胆管炎・慢性すい炎・すいのう胞 |
泌尿器 | 前立腺肥大症・PSA(前立腺特異抗原)の異常・慢性腎炎・慢性腎不全・透析治療 |
乳房 | 乳腺症・乳腺線維腺腫・石灰化・乳腺のう胞・葉状しゅよう・異常分泌・乳管過形成・乳管内増殖性病変・乳房の疾患/異常/初見/指摘・マンモグラフィ検査/エコー検査/MRI検査/病理検査で判明した異常 |
子宮・卵巣 | 子宮頸部異形成・病理検査の異常・子宮内膜増殖症・子宮内膜の肥厚/増殖・卵巣しゅよう・卵巣のう腫・卵巣のう胞 |
皮膚 | ボーエン病・日光角化症・パジェット症・類かんせん・色素性乾皮症・巨大色素性母斑 |
その他 | カルチノイド・白板症・多発性筋炎・皮膚筋炎・強皮症・重症筋無力症・糖尿病・HTLV-1ウィルスキャリア/HTLV-1関連脊髄症・HIV感染症・ウェルナー症候群・血液の病気・白皮症 |
あてはまる持病や病気をお持ちの場合、告知に時間がかかったり、加入できなかったりする可能性も考えられます。
※保険商品・保険会社によって異なります。実際の告知書等でご確認ください。
ただし、がん保険の告知内容は商品ごとに異なりますし、引受基準も各社同じではありません。
例えばがんや肝炎は、以下の様な質問が設けられ、これまでの罹患歴について、時期を問わず聞かれる可能性があります。
「今までに、ガンや上皮内ガン(高度異形成も含む)、肝炎(B型、C型)のいずれかにかかったことはありますか?」
その他に、過去3カ月以内の医師の診査・検査・治療・手術・投薬等について聞かれるものもありますし、2年以内の病気または疑いによる医師の診査・検査・治療・手術・投薬等について聞かれるものもあります。前述のとおり最終的にがん保険に加入できるかどうかはケースバイケースですから、一概にこの疾患であればがん保険に加入できないといったことは言えません。病気や持病がある場合は、がん保険加入時にご自身の病気や持病の状況と照らし合わせた上で、代理店の担当者等と相談しながら進めていくのが好ましいでしょう。
がんの治療中や、がんの治療経験がある方でも加入できるがん保険はあるのでしょうか。結論から申し上げれば、そのようながん保険もあります。ただし、そのような場合に加入できるのは基本的に一般的ながん保険ではない可能性があります。
がん保険はがんによる万が一に備える保険であり、がん保険加入にあたっては告知が必要であることは前述しました。告知の中では一般的にがんの罹患歴を問われますから、がん治療中である、もしくはがんの治療経験がある方は一般的ながん保険に加入できない可能性があります。
がんの疑いがあっても詳細な告知等をした上で、一部不担保にして一般的ながん保険の引受を行う保険会社も一部ありますが、そういった場合は、保障されるがんが限られるなど保障内容に違いが出てくるでしょう。あらかじめ確認しておきましょう。
ところが、このところはがん治療中の方やがん治療経験のある方も加入できるがん保険も登場しています。告知内容を緩和することによってがん経験者の方であっても加入しやすくしたがん保険で、「引受緩和型がん保険」や「告知緩和型がん保険」などと呼ばれています。
このようながん保険が登場した背景には以下のようなものがあります。
がんは、遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。※がんについて、詳しく知りたい方は「国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ」のページをご覧ください。一生のうちに2人に1人はなんらかのがんにかかると言われています。公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計 2023」によれば、部位別に罹患リスクは異なるものの、全がんでは男性は65%、女性は50.2%、いずれも2人に1人の割合で罹患しています。
がんと言えば、ひと昔前であれば死に直結するようなイメージを持たれていましたが、このところがん罹患後の生存率は上昇しています。
年次推移:[国立がん研究センター がん統計] (ganjoho.jp)を元に編集部で図を作成
5年相対生存率とは、あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかをあらわしたものです。2009~2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は男性62.0 %、女性66.9 %(男女計では64.1 %)です。がん治療の進化も背景にあるのでしょう。男女ともにがんと診断された以後の5年相対生存率は上昇傾向にあることがわかります。
最近では、がんの罹患には生活習慣や感染といった要因が特定できるケースもあることが明らかになっています。
こちらのデータはさまざまなリスク要因について推計されたがん発生のPAF(%)を示したものです。PAFとは特定のリスク要因への曝露がもしなかったとすると、疾病の発生が何パーセント減少することになったかを表わす数値です。これらの結果から、日本では男性はおよそ53%、女性はおよそ28%のがんが予防可能なリスク要因によるものであり、特に喫煙と感染性要因が大きなリスク要因であることがわかっています。
引受緩和型がん保険では、告知内容が緩和されているため、がんの治療経験がある方だけではなく、持病のある方など、従来の告知・診査を必要とするがん保険に契約できなかった人も、所定の告知項目に該当しなければ一般的に契約できます。
保障内容は保険商品ごとに異なりますが、がん罹患により療養が必要になった時に給付を受け取れる点は一般的ながん保険と同様です。また、一般的ながん保険同様に、契約してから3カ月あるいは90日間の待機期間があることも覚えておきましょう。保障の対象となるのは責任開始日以後に診断確定、再発・移転した「がん」または「上皮内がん」とするのが一般的です。また、契約日から1年間は給付内容が半分に減額されるものもあります。一般的ながん保険同様、保険期間を限定した定期タイプのものもありますが、一生涯保障が続く終身保障のものもあります。
引受緩和型がん保険の保障には、例えば以下のようなものがあります。
がん入院給付金は、がんの治療を目的として入院した場合に受け取ることができます。一般的ながん保険同様、日数無制限ですが、受け取れる給付金額は1日あたり5,000円や10,000円など、あらかじめ契約時に決めた金額です。
がん手術給付金は、がんで所定の手術を受けたときに受け取ることができます。受け取れる給付金額はこちらも入院給付金日額の10倍など、あらかじめ決めた金額です。後述の「がん治療給付金」との名称で給付するものもあります。
がん通院給付金は、がんの治療を目的として所定の通院した場合に受け取ることができます。要件は保険商品によって異なります。例えばがんと初めて診断確定された日や退院日から365日以内の通院、入院日の前日から60日以内の通院、といったかたちで給付を受けられる期間に制限を設けているものが多いです。こちらも一般的ながん保険同様、受け取れる給付金額はあらかじめ決めた金額ですが、引受緩和型がん保険であるものは少ないです。
がん診断給付金はがんと診断された時に受け取ることができます。50万円や80万円、100万円など、一度にまとまった金額を受け取ることができます。所定の条件を満たせば複数回受け取れるものと1回限りとするものがあります。
がん治療給付金は、がんの治療を目的とする公的医療保険制度の給付対象となる所定の要件を満たす治療を受けたとき、受け取ることができます。がん治療は多様化しており、高額なものもあります。治療を継続的に行う場合、公的医療保険制度を活用しても経済的な負担を感じる方は少なくありません。対象となる治療は、例えば以下のような治療があります。放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン剤治療・緩和療養 など
月に1回、60日に1回など支払いの回数に限度を設け、5万円や10万円、20万円などの定額を給付するものが一般的です。
がん先進医療給付金は、がんの診断や治療で先進医療を受けたときに受け取れる給付金です。先進医療給付金には先進医療の技術料の実際の負担額と同額の給付金を受け取れる先進医療給付金と先進医療給付金に上乗せして、契約に定めた定額の一時金を受け取ることができる先進医療一時金があります。
先進医療は、日本国内の医療機関で受けられる療養の一つですが、新しく研究・開発された治療や手術等で、公的医療保険の対象にはなっていないものの、今後公的医療保険の対象とするかどうか評価検討する段階にあるものです。令和5年8月1日現在、先進医療は82種類※ありますが、随時見直されています。
先進医療について詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
がん患者申出療養給付金は、がんの診断や治療で患者申出療養を受けた時に受け取れる給付金です。患者申出療養は、2016年より公的医療保険に導入された制度で、例えば日本では使われていないものの海外では使われている治療法など、高度な医療技術をもちいた療養について、患者の申出により、安全性・有効性等を確認しつつ、身近な医療機関で迅速に受けられるようにするものです。評価療養の対象とすべきかどうか評価を行うことが必要な療養で、将来的に保険適用につなげるためのデータ、科学的根拠を集積することを目的としています。患者申出療養にかかる費用は全額自己負担になりますが、先進医療同様に保険診療との併用が認められているため、一般の診療と共通する診察や検査、投薬、入院料等の費用については保険が適用されます。
がん患者申出療養給付金は、患者申出療養がまだ新しい制度であるため、保障があるものは少ないです。
病気や持病があっても入れる引受緩和型がん保険にはどのようなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットについて解説します。
まず1つめのメリットは告知項目が少なく、医師の診査も不要であることです。所定の告知項目に該当しなければ一般的に加入できます。
告知項目は保険商品ごとに異なりますが、例えば以下のようなものがあります。
告知項目の数は保険商品によって異なりますが、5つ程度の項目に限定されているものが多いです。
※保険商品・保険会社によって異なります。実際の告知書等でご確認ください。
がんの再発や転移に備えられる点もメリットの1つです。一般的ながん保険では加入できたとしても、過去に罹患歴のある場合、一部保障の対象外となるケースもあります。引受緩和型がん保険は、過去に経験したがんの再発や転移も保障の対象とするものが一般的です。がんの経験者の方でもがん(悪性新生物)の治療を受けた最後の日から5年を目処に申込できるものが多いですが、がんの手術から6カ月経過で申込できるものもあります。
一般的ながん保険にはさまざまなものがあり、繰り返しの通院や治療に対応していないものもあるのに対し、引受緩和型がん保険では、入院通院に関わらず実際のがん療養に焦点をあて、治療給付金や検査給付金など治療を受けたときに受け取れる保障を充実させているものは多いです。療養しながら働くことができるとの経験値を得ても、がん等の疾患を経験したことで思うように働けなくなり、収入や貯蓄が減ったことで改めて療養のための費用に不安を抱える方は少なくありません。もしがんの療養が必要となれば、公的医療保険を活用しても一定の負担はあります。がんの万が一を想定したこれからの生活設計に心強いでしょう。
病気や持病があっても入れる引受緩和型がん保険のデメリットについて、3つ解説します。
1つめのデメリットは保険料が割高、という点です。保険は相互扶助で成り立っており、保険料には保障の対価としてリスクの高低を反映するといった原則があります。引受緩和型がん保険は告知等を緩和している分、リスクを高めに想定しており、一般的ながん保険と比べると同じ保障であっても保険料が高くなる可能性があります。保険料は固定支出となり、療養中も支払わなければいけない支出となります。がんと診断されたら保険料の支払いが免除となる特約を付加できるものもありますが、別途特約料の支払いも必要です。家計にとって保険料の支払いに無理はないか、加入を検討する前には保険料をあらかじめ試算しておきましょう。
一般的ながん保険と比べると、引受緩和型がん保険の保障内容は少なく、シンプルなものが多いです。一般的ながん保険ではつけることができるけれども引受緩和型がん保険ではつけられない特約もありますし、一部の保障について上皮内がんは対象外とするといったものもあります。加入前には、がん保険に加入する目的についてあらためて考えてみましょう。
一般的ながん保険は多くの生命保険会社・損害保険会社が提供しており、歴史もあり、ラインナップも多いですが、引受緩和型がん保険はまだ新しい分野です。まだ商品数は少なく、提供する保険会社も少ないです。したがって、選択肢は少なくなります。引受緩和型がん保険を検討する際は、一般的ながん保険などその他の生命保険と比べると比較検討が難しいでしょう。
持病がある方向けがん保険を選ぶときのポイントについて確認しましょう。ここでは4つあげ解説します。
持病がある方向けがん保険と一口に言っても、対象は保険商品ごとに異なっています。例えば持病がある方向けがん保険には、一部のがんに罹患した方を対象とするものや、がんで通院中も申し込めるとするものもありますし、予後の安定しているがん経験者を主な対象とするものや、がん以外の生活習慣病の持病を持つ人を主な対象とするものもあります。引受対象が違えば告知項目は変わります。ご自身の持病の状況や罹患歴等と照らし合わせつつ、本当に適切な選択となりうるのか、保険代理店の担当者等と相談しながら内容を確認しましょう。
持病がある方向けがん保険の保障内容は前述のとおりある程度限定されており、保険商品ごとに異なります。契約日から1年間は給付内容が半分に減額されるものもあります。がん診断給付金など保障を1つに絞っているものもあります。療養を経験されて以降、加入できる生命保険が少なくなったことに不安を感じる方もいらっしゃいますが、だからといって不要な保障のために契約する必要はありません。これから必要な保障の中には、すでに備えている公的医療保険や医療保険やがん保険によってまかなえるものもあるかもしれません。ご自身にとって必要な保障を踏まえた上で、保険商品ごとに確認しましょう。
引受緩和型がん保険も一般的ながん保険同様に定期タイプと終身タイプのものがあります。定期タイプのものの中には、保険期間を10年間とするものや、保険期間は1年とし、毎年更新が必要なものもあります。一度病気を経験すると突如くる病気への備えとして保険加入の必要性を一層感じた、という経験をされた方もいらっしゃるかと思いますが、引受緩和型がん保険検討時にはご自身の療養の状況等によって保険加入の目的は変わるため、望ましい保険期間も変わることでしょう。
なお、定期タイプのものは、一般的に更新の際保険料が上がります。更新タイプを検討する場合には、更新後の保険料の目安についても確認しておきましょう。
引受緩和型がん保険も一般的ながん保険同様、加入できる年齢は限定されています。20歳未満は加入できないものは多く、加入できる年齢は85歳や69歳までなど様々です。がんは加齢とともに罹患リスクが高まる傾向にありますが、加入年齢上限を超えては加入できません。定期タイプのものであれば、次回更新時の年齢とも照らし合わせながら、保険契約をいつまで継続できるのか、といった点もあわせて確認しておきましょう。
持病がある方向けがん保険を選ぶときには以下のような点に注意しましょう。
引受緩和型がん保険は告知項目が少なく持病がある方でも申込みやすいのがメリットですが、保険料は割高となる傾向にあります。前述のとおり、一般的ながん保険加入にあたって告知がありますが、告知内容は保険商品によって異なりますし、持病の状態や罹患歴によっては告知に時間がかかるものの一般的ながん保険に加入できるケースもあります。まずはご自身の病気や持病の状態と照らし合わせながら、一般的ながん保険から検討しましょう。
告知は前述のとおり保険法により告知義務が約款に定められています。告知項目は少ないものの、一読して理解しづらいものもあります。告知項目をよく読み、わかりづらいものは担当者に質問しながら理解に努め、正確に告知しましょう。告知内容に誤りがあることに気づいたら、告知をし直しましょう。告知義務違反であることが判明した場合は、保険契約が解除・取消となったり、保険金・給付金が支払われなくなったりすることがあります。
がん保険は公的医療保険制度の対象となる療養への保障を基本としていますが、保険を適用してもなお高額な薬剤もありますし、評価の途上にあり保険診療の対象とはならない治療法等もあります。また、がんや持病の予後の状態によっては、時を経て一般的ながん保険に加入できるようになる、という可能性も考えられるでしょう。不要な保障を持つ必要はありません。定期的にご自身にとって必要ながんの備えについて振り返りながら定期的に保険内容を見直しましょう。
がん等の疾患を経験すると、医療費の増加とともに収入や蓄えが減るなど経済的な不安に直面する方は多いです。そんな時、加入していた保険に救われたという経験をお持ちの方は少なくないことでしょう。とはいえ、新たな保険の加入には保険料の支払いも伴います。引受緩和型のものとあわせて一般的ながん保険を検討するのはもちろん、今加入している保険は活用できないか、すでにある保障内容の理解も心がけましょう。
引受基準緩和型がん保険をテーマにした記事の一覧です。『引受基準緩和型がん保険とは?』『引受基準緩和型がん保険の必要性は?』などの話から基礎知識の解説など、役立つトピックスを掲載しています。