生命保険の保険料払込期間とは?保険料にも影響する?選び方のヒントやおすすめを解説
生命保険の契約の際に決めなければならない項目の一つに、保険料払込期間があります。何を選ぶかによって支払い保険料が大きく変わる可能性もあるため、迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、保険料払込期間の種類やそれぞれの違い、また選ぶにあたってヒントとなる情報についても解説します。
保険料払込期間とは
保険料払込期間とは文字通り、保険期間における保険料の払込満了までの期間のことです。例として契約者がある年齢に達するまで、といった方法で決めます。なお、保険期間(保障期間)を越えて保険料を支払うことはありません。
保険料払込期間が長いほど、保険料を長期にわたり支払い続けることになるため、契約時には慎重に検討する必要があるといえます。
保険料払込期間と保険期間(保障期間)はどう違う?
保険料払込期間は、上でも説明したとおり、保険期間における保険料の払込満了までの期間のことですが、保険期間(保障期間)は保険の保障が適用される期間のことです。
保険料払込期間は種類によって、保険期間(保障期間)と長さが同じになる場合と、保険期間(保障期間)より短くなる場合があります。
保険料払込期間の種類
保険料払込期間には大きく全期払い・終身払い・短期払い(有期払い)の3つの種類があり、保険料払込期間と保険期間(保障期間)の関係は以下の通りになります。
保険料払込期間と保険期間の関係
- 保険料払込期間 = 保険期間(保障期間): 終身払い・全期払い
- 保険料払込期間 < 保険期間(保障期間): 短期払い
保険料払込期間と保険期間(保障期間)の長さが同じとなるケースは、終身払いの終身保険・終身医療保険や、定期保険・定期医療保険が該当します。
また保険料払込期間が保険期間(保障期間)より短いケースは、短期払いの終身保険や終身医療保険が該当します。
全期払いとは
全期払いは、保険期間(保障期間)が終わるまで保険料を払い込む方法で、通常は定期保険や終身保険の区別なく選ぶことができます。保険期間と保険料払込期間は同じ長さとなります。
なお終身保険や終身医療保険などにおける終身払いは、全期払いとして分類されます。
終身払いとは
終身払いは、保険料を一生涯払い続ける方法で、終身保険や終身型の医療保険などで選ぶことができます。保険期間は一生涯続きます。
保険料払込期間が一生涯と長期にわたるため、1回あたりの保険料を比較的安価に抑えることができます。
関連記事:終身保険は60歳払込満了と終身払いどちらがおすすめ?払込満了後はどうなる?
短期払い(有期払い)
短期払い(有期払い)は、一定の保険料払込期間が設定されており、その払込期間が終了すれば、その後の保険料の支払いはありません。終身保険や終身医療保険などで選ぶことができます。
短期払いは、ある年齢以降の保険料支払いをゼロにしたり、解約返戻金の額を増やすことが可能です。
たとえば終身医療保険で保険料払込期間を65歳までとすれば、定年退職後に保険料を負担することなく、保障を受けることができます。
また、終身保険で保険料払込期間を15年と設定すると、払込期間により1回あたりの保険料は比較的高いものとなります。しかし15年後には解約返戻金の額が払い込んだ保険料の総額を上回る見通しのため、保障が不要になった際には解約してまとまった額のお金を受け取ることもできます。
関連記事:終身保険の保険料払込期間の有期払いと終身払いの違いは?どちらがおすすめ?
おすすめの払込期間は終身払い?短期払い?
終身払いと短期払い(有期払い)は、保険料払込期間の長さと1回あたりの保険料に大きく違いがあるといえます。
もし、どちらの払込期間がよいか迷う場合は、短期払いなら一定期間保険料の負担はあるものの、払込期間が終わればあとは一生涯にわたり保障を受けることができます。
払込期間によって保険料で損をする?
短期払いは1回あたりの保険料が終身払いよりも高くなるため、総額で支払う保険料で結局損をしそうと感じる人もいるかもしれません。しかし実際は、どちらの払込期間を選んでも、保険料の総額で損や得をするとは早い段階ではっきりと言えません。
なぜなら終身払いの1回あたりの保険料は一見安価であるものの、一生涯保険料の支払が続くため、長生きすれば結果として短期払いよりも支払った保険料の総額は多くなる可能性があるからです。
以上から、あらためてそれぞれの払込期間のポイントをまとめると、下のとおりになります。
- 保険料払込期間の長さ :全期払い・終身払い > 短期払い
- 1回あたりの支払い保険料 :全期払い・終身払い < 短期払い
- 長生きした場合の払込保険料総額:全期払い・終身払い > 短期払い
基本的には、無理なく継続して支払っていける保険料をあらかじめ決めておき、それにあわせて保険料払込期間を決めるとよいでしょう。
まとめ
保険料払込期間は毎回の保険料に影響するため、自分が無理なく支払える保険料の範囲をあらかじめ知っておくことが大切です。ライフプラン等と照らし合わせてシミュレーションしてみるとよいでしょう。
もし自分に合ったものがわからず悩む場合は、保険やお金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)にぜひ相談してみましょう!