新社会人必見!預貯金と生命保険の違いは何?貯蓄とは違った保険の必要性とは?
新しく社会人になったあなたは、公私ともに「自分で決める」ことが増えていることを実感していると思います。学生時代とは違い、自分で契約して自分でお金を支払うという場面も増えてくるでしょう。
生命保険を検討して加入することもそのひとつです。しかし、生命保険になぜ加入するのかその理由を知らない人も多いかもしれません。そこで、預貯金と生命保険の違いを知り、貯蓄とは違った保険の必要性を知ったうえで、しっかりと生命保険というものを検討してみましょう。
預貯金と生命保険の違い
預貯金と生命保険は同じ金融商品のひとつですが、その性質は異なります。「預貯金は三角形、保険は四角形」といわれるのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。そこで、ここでは「預貯金は三角形、保険は四角形」の意味と、両者のメリット・デメリットについて見てみましょう。
預貯金は三角形、保険は四角形といわれる意味とは?
預貯金は、コツコツ地道にお金を貯めていくことで、最終的に多くの金額を貯めることができます。0からのスタートで、右肩上がりに増えていくイメージです。
例えば22歳から1万円を毎月積み立てたとき、35歳で156万円、45歳で276万円を貯めることができる計算です(利息は含まず)。また、もし35歳もしくは45歳で死亡した場合には、それまでに貯めた156万円もしくは276万円を遺族が受け取ることができます。
一方で、生命保険の場合は毎月一定額の保険料を支払うことで、契約からすぐに被保険者に万が一のことがあれば保険金を受け取ることができます。
例えば22歳で死亡保険金1000万円(保険料は毎月10,000円と仮定)の保険に加入した場合、35歳で死亡したとき(払込保険料総額156万円)でも45歳で死亡したとき(払込保険料総額276万円)でも、遺族は死亡保険金1,000万円を受け取ることができます。
ココがポイント
預貯金の場合、お金を貯める期間が短ければ、死亡したときに受け取れる金額はそれまで積み立てた金額相当となります。
それに対して生命保険は、契約から契約満了まで一定の保険金額が保障されているという特徴があり、これが「預貯金は三角形、保険は四角形」といわれる理由です。
預貯金と生命保険のメリット・デメリット
では、預貯金と生命保険では、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
- 普通預金ならいつでも引き出して使うことができる
- 気軽に始められる
- 1,000万円までペイオフ※1で保証されている
- いつでも引き出すことができるので、なかなか貯められない人もいる
- 死亡したときの死亡保険金がない
- 利息があれば税金がかかる場合がある
- 安い保険料で死亡保険金を受け取ることができる
- 貯蓄型の保険なら払込保険料よりも多く満期金を受け取ることができることもある
- 一定の条件以下であれば満期金や解約返戻金に税金がかからない場合もある
- 契約後すぐに解約をすると損をすることがある
- 健康上の理由から契約できないこともある
- ペイオフの対象ではない
このようなメリット・デメリットをしっかりと確認して、預貯金にするか生命保険にするか検討する必要があります。
※1 ペイオフとは、預金保険制度に加入している銀行などが破たんしたときに、元本1,000万円までとその利息を保護するもの
貯蓄とは違った生命保険の必要性
では、なぜ社会人になるとみんな生命保険に加入するのでしょうか?そこには貯蓄とは違った必要性を感じる人もいるからです。では、どのような理由で新社会人が生命保険に加入するのでしょうか?
家族の生活を面倒見ているとき
一般的には新社会人で独身の人であれば、大きな死亡保障は必要ありません。最低限かかる自分自身の葬儀代や医療費などを考えれば十分かもしれません。しかし、新社会人の独身の人でも、家族を養っていて自分が死亡したら残された家族が生活に困るという場合には、死亡保険への加入を検討する必要が出てきます。
若くして結婚・子どもを授かったとき
若くして結婚して子どもを授かった場合も生命保険への加入を検討するひとつの理由になります。若く社会人としての経験がまだ浅い人は、収入がまだ安定していないことがあります。結婚して家族が増えれば、それだけ収入の中で生活費や教育費などが占める割合が高くなるので、万が一のときの死亡保障は検討しておく必要があります。
まとめ
新社会人になって、初めて生命保険について考えるときは、「預貯金のほうがいいのか」「生命保険に加入すべきか」迷うことがあるでしょう。そんなとき、一番やってはいけないことが、なんとなく保険に加入してしまうことです。しつこい勧誘を断り切れなくて加入したり、必要のない保険まで加入したりすると、無駄な保険料を支払うことになり損をしてしまうことにもつながります。
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