自動車保険の等級とは？スタートは何等級から？他社・親子の等級引継ぎのポイントも解説

自動車保険の等級制度とは？

自動車保険の等級制度とは、どのようなものなのでしょうか？等級制度の正式名称は「ノンフリート等級別料率制度」です。契約者本人の事故歴等をもとに、保険料を割増したり割引したりされます。

運転者の事故歴や自動車1台ごとの事故の発生状況に応じて、等級は1等級から20等級まで区分されます。なお等級が低いほど、保険料は割増もしくは割引率が小さくなります。例えば1等級の保険料は最大の割増率となり、保険料も最も高くなります。一方で20等級の保険料は最大の割引率となり、保険料も安くなります。

最初の自動車保険は何等級からスタートする？

自動車保険に初めて加入する場合は、一般的に6等級から始まります。
2台目以降の契約で保険会社の一定の条件を満たす場合は、7等級からのスタートとなります。

6〜7等級はさらに細かく分類され、6等級と7等級の場合は数字だけでなく「数字＋アルファベット」で表記する保険会社があります。

年齢条件がある契約やその内容を見分けるために、数字の後にアルファベットをつけています。

なお、年齢条件がつく自動車保険の契約のほうが、保険料は割引されています。

最初に自動車保険を契約してから一番上の等級になるには何年かかる？

初めて自動車保険を契約してから、最大の割引が受けられる一番上の20等級になるにはどのくらいかかるのでしょうか。

例えば6等級から等級がスタートした場合、事故などで保険をずっと使用しなかった場合でも14年かかることになります。

自動車保険の乗り換え時に等級の引継ぎはできる？

自動車保険の等級は他の保険会社への乗り換え（切り替え）時に引き継がれます。

その保険会社が通販型、代理店型、国内、外資系であるかに関わらず、等級を引き継げます。今の保険会社の等級がなくなってしまうから保険会社を変えられないということはありません。

共済に自動車保険を乗り換える時、等級の引継ぎはできる？

共済の中でも、比較的一般的なJA共済やこくみん共済 coopなどの共済への乗り換え時も等級は引き継げます。

ただし共済によっては、所定の書類（無事故証明書など）が必要な場合、等級の引き継ぎができない場合もあるため確認が必要です。フリート等級の制度の内容が異なる場合もあるため、余裕をもって確認をしておきましょう。

他社に自動車保険を乗り換える時、等級の引継ぎはできる？

自動車保険の乗り換え（切り替え）をする場合、満期の午後4時で前の保険会社の契約が終了し、午後4時以降は新しい保険会社で補償が開始となります。

前の保険の満期日の翌日から7日以内に新しい保険の始期日を設定しないと等級の引継ぎはできません。20等級だったとしても6等級からのスタートになるためご注意ください。

問題なく、等級を引き継ぐためには、満期日の2カ月前には見積りを取り、他社への移行の手続きをしておきましょう。

なお、5等級以下は、満期を過ぎても13ヵ月以内は等級が引き継がれます。

親子でも自動車保険の等級の引継ぎはできる？

等級の引き継ぎ（継承）は、自動車保険の乗り換え（切り替え）時だけでなく、家族間でも可能です。

同居している家族であれば、子どもが免許をとって車を購入した、もしくは親が自分の車を廃車にしたという場合、同居の家族に等級を引き継ぐことができます。一般的に、等級の引き継ぎができるできないの条件は下記の通りです。

また、同居の子どもが別居してから自動車保険の名義変更をするといった場合は、等級の引き継ぎ（継承）ができないので、早めに保険会社に連絡して手続きを行いましょう。

まとめ

この記事のまとめは以下の通りです。

本記事では、自動車保険の等級制度の引き継ぎ（継承）に焦点を当ててご紹介いたしました。事故が起きた場合の等級の変化や保険料への影響については下記の記事をご参照ください。

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