年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代以下 | 1,269円 | 2,386円 |
30代 | 3,452円 | 3,077円 |
40代 | 4,323円 | 3,676円 |
50代 | 4,775円 | 3,272円 |
60代 | 4,939円 | 3,831円 |
70代以上 | 5,279円 | 3,459円 |
更新日:2024年12月6日
がんになると、治療に想定外の費用がかかったり、それまでのように仕事に就くことができなくなったり、というように様々な経済的リスクにさらされる可能性があります。そういった場合に心強い支えとなるのが、がん保険です。では、そもそもこのがん保険とは、どのようなものなのでしょうか。 この記事では、がん保険の特徴や保障内容、保険料など、がん保険選びをするうえで知っておくべきポイントについて、わかりやすく解説します。
生涯でがんに罹患する確率は、男性が62.1%・女性が48.9%(2020年データに基づく)であることがわかっています。
つまり男性も女性も、2人に1人はがんになる可能性があるのです。
近年は、医療技術の進化に伴ってがんの治療法が多様化しており「がん=死に直結する病気」ではなく、上手に向き合っていく病気になりつつあります。
ただ、そのためには治療費が必要になりますし、それまでのペースで仕事ができなくなる可能性もありますので、逸失収入をカバーする手段についても考えておかなければなりません。そこで役立つのが「がん保険」です。
がん保険は、保障の対象となる疾病を「がん」に限定した保険です。がんの治療を目的として入院をしたり、手術を受けたりした場合に、保険金が給付されます。また多くのがん保険では、がんと診断された場合にまとまった一時金が支給されます。
さらにがん保険には、様々な特約があります。これらの特約を付加することで、生命保険会社所定の治療を受けた場合に、保険金を受け取ることができます。
がんに特化した保障を受けられ、特約も充実しているがん保険ですが、高額療養費制度をはじめとする公的医療保険や、生命保険会社が販売する医療保険だけでは不十分なのでしょうか。
生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」によると「がん保険・がん特約の加入率(民保)」は43.6%でした。
また、同じ生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、
男女別では、男性が43.2%・女性が42.2%となっています。
医療保険の加入率73.1%ですので、これと比較するとがん保険への加入率はやや低い傾向にあります。
「準備している」73.1%と回答した人のうち、その準備方法としてもっとも多かったのが「生命保険」60.3%、次に「預貯金」42.8%であることから、備えとしての生命保険が非常に重視されていることがわかります。
また、「コのほけん!」で独自に「保険加入に関するアンケート調査」を実施したところ、回答者486名のうち、約8割の方が保険に加入しており、そのなかでもがん保険に加入している方が22.0%いることがわかりました。
約4割の人が加入しているがん保険ですが、以下に該当する方には不要かもしれません。
・ 十分な預貯金があり、高額ながん治療にも自己資金で対応できる人
ただ、がんになると想定外に高額な出費がかさんだり、働けなくなることで資産がどんどん減ったり、様々な経済的リスクにさらされることになります。
よって上記に該当する方も、現在の資産状況やがんになった際の収入の変化についてよく考え、がん保険の必要性について再考することをおすすめします。
関連ページ:がん保険の必要性
がん保険で備えるべき保障内容やその金額は、
などによって異なります。また、がん保険の保障内容や付加できる特約の種類は、商品によって異なります。
そのためがん保険選びにおいては複数の商品を比較しつつ、それぞれの保障内容についてよく確認し、自分のニーズに合ったプランを選ぶことが大切です。迷ったときは、プロのファイナンシャルプランナーに相談してみることをおすすめします。
がん保険の選び方のポイントは下記の通りです。
「がん保険の選び方」のページで選び方のポイントを解説しておりますので、そちらをご参照ください。
年代別のがん罹患率(がんになる確率)についてみていきましょう。
国立がん研究センターのがん統計データによると、2020年度のがんの罹患率の傾向は、若年層(0〜29歳)までは極めて低く、30代以降に徐々に高くなっていくことが読み取れます。また、60代以降は急激に高くなっています。
2020年度の性別ごと、年齢別のグラフは下記の通りです。
性別で比較すると、20〜55歳未満までは女性のがん罹患率が男性のがん罹患率よりも高く、56歳以降は男性のがん罹患率が女性と比べて非常に高くなっています。
それでは、20代から60代それぞれの年代におけるがん保険の選び方については「がん保険の選び方・見直し方」の記事をご参照ください。
がん保険は、保障期間(保険期間)によって、
1. 定期型
2. 終身型
の2種類に分けられます。
保障期間(ほしょうきかん)
がん保険の保障を受けられる期間のこと。
自分が保障を必要とする期間や、負担可能な保険料の金額などによって、どちらのタイプを選ぶべきなのかが変わってきます。
定期型がん保険と終身型がん保険にはどのような特徴があるのか、詳しくみていきましょう。
「定期型」のがん保険は、保険期間が予め決まっている保険です。保険期間には、歳満了タイプと年満了タイプの2種類があります。
歳満了タイプ(さいまんりょうたいぷ)
60歳まで/65歳までというように約定の年齢に達するまでの間、保障を受けられる。
年満了タイプ(ねんまんりょうたいぷ)
責任開始日より15年間/20年間というように約定の満期日が到来するまでの間、保障を受けられる。
「終身型」のがん保険は、保険期間が一生涯(終身)の保険です。被保険者が亡くなるまで保障を受けられます。
定期型のがん保険のメリットは、保険料を安く抑えられるという点です。保険料の算出にあたって保険期間中のリスクが考慮されるため、がんのリスクが比較的低い若い人は、安い保険料で加入することが可能です。
以下のような方は、定期型のがん保険を検討してみてはいかがでしょうか。
終身型のがん保険のメリットは、生涯にわたって保障を受けられるという点です。
また、定期型の保険のように契約更新の必要もないため、保険料は加入したときのまま変わりません。
以下のような方は、終身型のがん保険を検討してみてはいかがでしょうか。
がん保険に加入する際、注意しなければならないのが「免責期間」です。
前述したとおり、免責期間とは保障を受けられない期間のことで、この期間中にがんと診断されたり、がんの治療のために入院したりしても、保険金を受け取ることはできません。
ほとんどのがん保険にはこの免責期間が設けられており、具体的な期間は90日であるものが一般的です。
こちらの動画でもがん保険についてわかりやすく解説をしています。「がん保険の選び方のポイント」「診断一時金タイプや治療給付金タイプ」などについてもファイナンシャルプランナーが解説しているので、ぜひこちらもご参考にしてみてください。
がん保険をテーマにした記事の一覧です。『がん保険とは?』『がん保険の必要性は?』などの話から基礎知識の解説など、役立つトピックスを掲載しています。
がん治療の費用相場は、がんになった部位やがんの進行度(症状)・治療の期間・方法によって様々で、低いものだと数十万円〜、高いケースでは数百万円まで幅があります。
一般的ながん保険の基本保障には、入院日数や通院日数に応じて受け取れる「入院給付金」や「通院給付金」、がんの手術を対象とした「手術給付金」があります。加えてがん保険には、がんと診断が出た際にほかの給付金より早く手元に入る「がん診断一時金」があり、これががん保険の特徴とも言えます。
がん診断一時金(診断給付金)は契約時に金額を自由に設定できますが、金額を大きくすると保険料も高くなります。50万円〜300万円の範囲が一般的です。
がん診断一時金(診断給付金)は、入院日数や症状・治療方法などによって必然と受ける金額が決まってしまう他の保障とは異なり、自分で自由に受取金額を選択できます。また、がんになったとき自由に使えるまとまったお金を受け取れる点は、がん診断一時金のメリットと言えます。
民間の医療保険でもがんについて保障されますが、がん保険はがんだけに特化した保険です。がん保険と医療保険の違いは、主に、診断一時金の有無、入院・通院に関する給付金の内容、免責期間の有無があげられます。